人村です!

舞台と結婚したと公言する「人村朱美」が綴る舞台生活 毎週火曜日更新・・・したいなぁ

国の運動不足

2024年06月25日 | 徒然
 命に水は不可欠だがその水の汚染が進んでいる。
 有機フッ素化合物(PFAS)が原因だという。
 その用途は界面活性剤・金メッキ・調理器具のコーティング・殺虫剤など、日用品の多岐にわたる。

 岡山県は公費での血液検査を汚染の酷い地域の住民に実施するとした。
 だが国(環境省)は「発癌性や免疫への影響は証拠不十分」という見解で、これまでの様々な公害への対応と全く同じ後ろ向き。

 暑熱順化で暑さに徐々に慣れて熱中症に備えよう、と思っても水が怖くて飲めないようではどうしようもないではないか!

 <仕方ない!生ビールをがぶ飲みするカ~ッ♡>

 消費者物価も上がり続け介護施設は倒産・閉鎖が続く。
 若者も要介護の国民も希望を失い、相対的に活力減退が激しく進む我が国ニッポン。

 介護保険料は異常に高いのにサービスそのものは受けられないという事態も現実味をおびてきた。
 
 先日、町内会のイベントで介護予防セミナーがあった。
 講師の理学療法士によると老化と痴呆への近道は運動不足だという。
 
 この国も明らかに政治運動不足による痴呆が進んでいる。

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猫の主の“未来記”

2024年06月18日 | 徒然
 日本の食料自給率は30%強まで落ち込んだ。
 飢える貧困者は日本全体の一割を軽く超えている。

 国の補助金が激減したため、東大を筆頭に公立大学の学費が年間十万円も上がるという。
 今でさえ学費・生活費・奨学金返済に溺れそうになっている苦学生たちに対して学ぶのは諦めろと迫るようなものだ。
 仕方なく金のため悪行に走ればその行為だけを断罪して、何故そこに至ったかを視ない風潮は大昔から変わらない。

 夏目漱石の『吾輩は猫である・下』では猫の主(あるじ)が、“未来記 ”と称して「将来この国はこうなる」と様々な先見を披露する場面がある。
 主曰く、
 個人主義が正しく機能して結婚制度はなくなり男尊女卑などという野蛮で野暮な考え方はゴミになる。
 何世代もが一つの家に住むなどという息苦しさはなくなり、したがって人間同士のつながりは希薄になる。
 正しい自己責任を各自が負い、勉学に励み、実力のない官僚や政治家は淘汰される。
 苦学生が増え奨学金の返済がますます困難になる。
 等々、さすが欧州・英国での体験が生きた内容で興味深い。

 <夏がまた近づいた>

 目加田説子:中央大学教授の記事“視座” によると、
 「2002年に設立されたICC(国際刑事裁判所)がイスラエルのネタニアフ首相とガラント国防相、ハマスの幹部三人の逮捕状をICC加盟国128ヵ国に請求した。
 容疑者は国外で拘束される可能性が非常に高くなり自国の外へは出にくくなる。
 ICCはあらゆる残虐行為に責任のある個人を追訴対象にしており、ロシアのプーチン大統領も対象者である。」

 これまで国を出なかったプーチン大統領が明日久し振りに専用機で北朝鮮へ行く。
 アジアには何とかICCの手配を避けて行ける国があるのだ。

 漱石の『吾輩は猫である・下』は、猫が水甕(みずがめ)に落ちて溺れ、甕の淵にかけた手を放して水中に没しながらふわりと楽(=太平)になって死を語る場面で終わる。
 猫曰く、
 「吾輩は死ぬ。死んでこの太平を得る。太平は死ななければ得られぬ。」

 執筆当時の漱石の死生観には共感するが、生きる希望は失いたくない。
 目加田教授の言うように、国際社会が力の支配ではなく法の支配へと舵を切れる日が来るかもしれないという希望に賭けたい。
 

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微笑みは元気の素

2024年06月11日 | 徒然
 25度の焼酎を二か月ぶりに買って黒豆酒を作った。
 毎朝小さいお猪口に半分だけ飲むポリフェノールいっぱいの黒豆酒が二週間後の昨日完成した。
 
 先週の水曜日に側溝の清掃をした。
 意外に上手くやれたと自画自賛、麻袋二つを出して心ややスッキリ。

 <素直に陽に向かうタンポポ>

 お猿さんが玉ねぎの皮を外側から剝いて結局何も残らなくなる、を真似て新聞を外側から読み始めた。
 読み終わるのが俄然速くなってストレスが無くなった。
  
 エアコンの無い我が家には、夏~秋と冬~春に必須のアイテム(神器)がある。
 ほぼアナログ品ばかりだが安くて使いまわしが出来る優れ物ばかり。
 明日からは夏の神器の一つ=扇風機が始動しそうだ。

 さらに昨日、一年を通じての必須アイテムが二つある事に気づいた。
 ゴミ箱と鏡(含手鏡)である。
 ゴミ箱は、部屋がこれ以上散らからないよう各部屋のあちこちに在る。
 鏡は、姿勢や顔がこれ以上オッサン化しないよう、やはり各部屋のあちこちに在る。

 夕方自転車修理のお父さんの店を通る時に挨拶代わりに手を振ると、お父さんもグンと右手を伸ばし上げて手を振ってくれる。
 これが嬉しくて夕方の新たな日課になった。
 気づけば満面の笑みで再度手を振っている私。

 微笑み返しで締めくくる一日のおしまいは明日へのエネルギーだ。

 <愛する姪っ子inモロッコ>
 家族の笑顔も私の元気♡
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沸騰寸前

2024年06月04日 | 徒然
 土曜の朝、やけに寒いと感じるがTVの天気予報には太陽マークがいっぱい。
 裏腹な気持ちで重ね着をし、昼過ぎには脱皮。

 月曜朝、起き抜けに市役所配布のラジオからけたたましくサイレン音が流れ、超間延びした緊急地震速報が流れた。
 これは今流行りのAIの声か?
 一瞬訓練放送だろうと思ったが揺れた気がしたのでTVを点けたら、能登半島の余震速報が。
 半年近く経ってインフラ復旧もまだというのに・・・神も仏もないのか!
 
 政府は地方自治権を取り上げる方向へと大きく舵を切り、憲法を足蹴にしまくっている。

 イスラエルによるジェノサイドは果てしなく続き、バイデン米大統領の玉虫色の外交策は結局イスラエル支援へと向けられ、武器商人が笑う。
 アメリカ大統領選挙の混迷ぶりが異常だと思う間もなく、欧州連合がこぞってウクライナ支援強化を決め、第三次世界大戦へと世界は急速に展開してゆく。
 朗報はわずかにメキシコで、治安悪化のなか初の女性大統領が誕生したことか。
  
 世界中が『マクベス』(シェイクスピア)の魔女の窯の中のようにグラグラと煮えたぎっている。

 気持ちを鎮静化しようと久しぶりに港へ夕陽を見に行った。
 <敦賀港の夕陽>
 きれいだ・・・山々と雲の変化を暫し眺めて心が少し静まった。

 先ずは自分の足元で精一杯生きるしかない。
 明日は少しだけでも側溝の掃除をするか。
 
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豚には豚、仏には仏

2024年05月28日 | 舞台
 雨の一日、仕事に倦(う)む度に、暫し庭で深呼吸をする。
 濃密な酸素が肺に染み入り、体中の細胞を活性化してくれる。
 タンポポや小さな花々が咲き乱れ、草々も生き生き伸び放題で目も潤う。

 このまま夜は低温の日が続いてくれと祈るが、夏は否応なく近くに来ている。
 <7月が涼しげな江戸千代紙カレンダー>

 朝鮮の初代国王:イ・ソングを建国へと導いた無学大師の言葉に「豚には豚、仏には仏がみえる」がある。
 悪心をもつ者には誰もが自分と同じく悪心を持つ者と見え、仏心を持つ者は誰の心にも仏の心を見いだせる、という教えだ。
 人間の性(しょう)を表す言葉だという。

 もうひとつ「信頼の対は不信ではなく恐怖である」とも。
 恐怖は虚像を作り人を疑心暗鬼にし、憎悪を巨大化するという教えだ。
 プーチン大統領もネタニアフ首相も恐怖で眼がくらんでいる。
 怯えているのだ。

 過日敦高陸上部同期会に30人ほどが県外からも集まった。
 最初は分からなかった顔がだんだん高校時代の面影を浮き上がらせ懐かしさがこみ上げた。
 それぞれが苦難を乗り越えて今を迎えたことに感銘を受け、自分の舞台人生の贅沢さに改めて感謝した。

 大師は「未来は今が集まって出来るものである」とも言っている。
 今の自分を殺して生きても未来は実現しないという教えだ。

 私の今は、舞台への志の集積としてある「今」だ。



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法然院公演終了

2024年05月21日 | 舞台
 お寺の対応は間際まで変更続きでひやひやしたが、会場は思っていたより広く、見晴らしも好くて清々しい開演を迎えることが出来た。

 互いに探り合う前日の合わせ稽古は深夜に及び、家元も演奏者二人も私もクタクタだったのが噓のように、本番は緊密なセッションを皆で演じ切ったと感じている。
 終演時の夕景がなんともいえぬ茜色で・・・美しかった。
 
 私自身は反省だらけだが、構成台本作りと、自分の朗読の方向性を変える挑戦が出来たことは大きな収穫だった。 

 <姪っ子のモロッコ旅>
 万歳したい気分の夜に届いた爽快な写真を視ながら、私の『六条御息所』が終わったと実感した。
 
コメント (1)
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尽きせぬ矜持

2024年05月14日 | 舞台
 稽古を録音していると色んな鳥の鳴き声が混じってくる・・・中には飛行機の轟音も。

 世の中春なんだなあ、と思っているうちにもう五月半ばだ。
 明後日は法然院公演の為関西へ移動する。

 友人の知人が「法然院はドタキャンすることもある信じられない寺。会場には向かないから俺は二度とやらない!」と言っていたそうな。
 確かに、昼公演を夜にさせられ、50人入る長方形の部屋が昨日突然真四角の狭い部屋に。
 今回集客に貢献できていない私に怒る資格はないが、いくらなんでも酷過ぎる。

 「源氏物語より 六条の御息所」は夕方5時開演となった。(詳しくはスケジュール欄を)

 天中殺だろうが大殺界だろうが、芸に身を投じる者は屈しない。
 <今の心境の様にスカーンと大通りまで空いたお隣の駐車場>
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プロの想定内

2024年05月07日 | 舞台
 プロボクシングの井上尚弥が世界タイトルマッチの第一ラウンドで左フックを受け初ダウンを喫した。
 が、その時の井上選手の神対応が凄かった。

 以下は親友で元スポーツ記者だった東京マネージャーからの話。
 「カウント8まで片膝をついたままシッカリ呼吸して休み、その後慌てずにこの回を終えると、第二ラウンドではお返しの左フックで相手をダウンさせ、
その後は彼のペースで試合を進めて、第6ラウンドで相手のマウスピースを吹っ飛ばす決定的なダウンを奪い、レフェリーストップでKO勝ち!」

 自分がもしダウンしたらというシュミレーション(模擬実験)をしていたクレバーさに世界が瞠目した勝利だったという。
 芸術的なこの試合を観たかった!!スポーツは文化の花形だ。

 <ポピーもこの季節の花形♡>

 一昨日の早朝、法然寺公演の主催者・お家元からの電話が鳴った。
 法然院から「昼は貸せません」という連絡があったというのだ。

 正直、一瞬頭が真っ白になった。
 いくらなんでもこれは・・・想定外・・・。
 開演時間を変えればよいという問題ではない。
 
 それでも座している時間はないので、スタッフのスケジュール確認、チラシ(リーフレット)配布をお願いした方々への回収願い、
既にチケット代金を頂いた方への連絡などを慌ただしく済ませ、昼稽古を夜稽古に変えた。
 GWでお留守の方が多く申し込みが少なかったのが幸いしたがDMの出し直しは辛い。

 本番まで二週間を切っている中での大騒動、親の死に目に会えない舞台人の本能が体を駆け巡っている。
 井上選手のクレバーさには及ばないが、舞台の質だけは落とせない。

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どエラい日々

2024年04月30日 | 徒然
 風の狂うように舞う音が二日間続いたが、サッシ工事をしたお陰で、我が家のカーテンはビクとも動かなかった。
 その工事をしてくれた工務店主S氏が、待ち望んだ大きな郵便受けを買って速攻で設置してくれた。
 <満開のツツジと、“どでかポスト”(正式名称らしい)>

 今朝覗いたら新聞がちゃんと入っていた。
 それだけで幸せ気分で胸がいっぱいに。

 で、”どえらいポスト”と命名した(笑)

 兄が一泊してくれた金曜の夕飯は近所の回らないお寿司 !! 超美味しかった♡
 久しぶりに家で話せ、一日があっという間に過ぎた。
 GW中も、自主稽古や何やら・・・やる事満載だから、ほんに毎日がどえらく速く過ぎてゆく。

 速いと言えば立憲民主党候補が自民に圧勝したが投票者数が少なすぎて予断は許されない。
 情けないが、どっぷりと自民時代の余禄にあずかってきた団体は、結局次の国政選挙に賭けるだろう。

 アホで恥を知らない自民党議員らが選挙に出られないうちに、変化を一つでも積み上げたい。
 変化を恐れる者に未来を語る資格はないのだから、恐れずに一歩だけでも進もう、と、ド偉く気張ってみた。
 
 
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輝く瞳に圧倒されて

2024年04月23日 | 徒然
 東京から恩師の息子さんで脚本家のK氏が来敦、興味深い三日間を過ごした。
 <K氏のオシャレな和菓子のお土産>

 敦賀の若者たちが今何を嗜好しているのか知りたい、とK氏に請われて敦賀高校の後輩たちと会った。
 このインタビューは予想を大きく覆し、K氏にも私にも鮮やかで感動的な印象を残した。
 
 その最中に、この若者に似た人を知っているとふと思った、奥井海正堂の社長だ。

 高校生達は過去の歴史に触発されて町のルーツを掘り起こし、何年も研究を重ねた上でその成果を彼ら独自のやり方で敦賀の未来に繋げようとしている。
 同じように奥井海生堂四代目当主:奥井隆社長は以前から「通信機能のなかった大昔に昆布の商域を月単位年単位で広げていった商人たちの
モチベーションの高さに感服します。現代人が失ってしまった人と人を繋げるエネルギーの大きさ強さを感じますよ。今こそそれに学ばなければいけない」と公言してきた。
 『うまみ』という感覚・考えを世界各国での講演で広めている方でもあり、食文化で世界平和をと私は夢見させてもらっている。

 会うと元気になれる人、そんな若者たちに出逢えた奇跡のような一日だった。
 <頼もしい金太郎>

 アベノミクスで日本企業は国際競争力を失い、政府は日銀が無尽蔵に国債を引き受けたため野放図な財政支出を常態化させ、結果官民ともに
ぬるま湯にどっぷり浸かってきたという。
 そこから抜け出すのは容易ではない日本だが、高校生の輝く瞳は、そんな大人の不安を一気に吹き飛ばす威力と自信にあふれていた。
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浪漫の在りか

2024年04月16日 | 徒然
 桜が満開に近くなると「今この瞬間が盛りなんだなぁ・・・散らないで!」という想いで見る人間が大勢いる。
 その想いを、昔人:在原業平は歌にした。

 【世の中に、たえて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし】(この世に桜がなければ、落ち着いた心地で春を過ごせるのに)
 花の美しさを逆手にとった見事な桜賛歌に身が震えるような浪漫を感じる。
  
 「浪漫とは、誰もがあると知りながら無いと信じ、無いと信じたにもかかわらず、守りたいと願う美しい価値。」
 「人生は誰かと比べるものではなく、正解があるか否かを諦めずに自分自身で考え続けるもの。そして自身で考えることを諦めた時、大事にしてきた浪漫も失うのだ。」
 韓ドラ『浪漫ドクター2』の名台詞だ。

 浪漫は夢と言い換えることが出来るだろう。
 それはいつどんなふうに生まれるのか。 
 
 懸命に今を生きるうちに、いつの間にか目標という形で夢は生まれるのだと思う。

 大昔に道理を捨て、恥の感覚すら知らない政治家に、浪漫があるはずもない。
 でも私たち市井の人々は、今を懸命に生きることで浪漫の在りかを問い続け決して諦めない。
 明日へ命を繋ぐために必要な、価値あるものだからだ。

 トロイ遺跡を生涯かけて発掘し続けたシュリーマンという商人(のちには古代遺跡址の専門家となった)は、
誰に何を言われようと「トロイ伝説は真実の歴史である」という信念を貫き、決して諦めずコツコツと発掘の夢すなわち浪漫を育み続けた人だ。

 浪漫の在りかは<諦めない>ことの中に、人の心の中に在る。

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なぎの会第25回公演『春が来た』終了

2024年04月09日 | 舞台
 好評で驚いている。
 ひとえに新人も含めた会員皆の努力の賜物である。
 この半年の彼らのスキルアップ(技術向上)と心の進化には脱帽だ。

 入場者数も私の予想より多く178名。
 二回とも会場定員の90名だったという事で、実に有難い結果になった。

 携帯対応で会場整理係の私がもう少し注意事項を工夫していればと反省している。

 それにしても今回は「大変良かった」が多いので驚いたのだ。
 マイク無し生声が良かった、狭い会場だから良かったというアンケート結果にも考えさせられた。

 疲れ切った体と心には有り難いので素直に喜ばせて頂こう。

 終了5分前から始まるドンデン返しや、その後に続く悲劇、そしてエンディング曲の意外性。
 大袈裟に言えば、演出はこれらに賭けていた。

 このエンディング曲への反応も様々だったが、幼馴染のHちゃんが演出の意図をわかってくれたのが嬉しかった。

 ヒロインとその家族たちは、目立たず、避けられるものは避けて生きてきた。  
 しかし、人生を掴む強さを得るためには試練を一つ一つ乗り越えて真の自我に目覚める必要がある。
 
 逃げずに、人生との戦いを見据える覚悟のラストにしたかった。

 一人でもわかってくれる観客がいたことは光栄だし、多分他にも「何故こんな曲を?」と考えて下さった方がいらっしゃったはずだと思えて嬉しかった。
 「何故?」は人生を動かす原動力だから。

 この舞台に奔走している間に桜は満開になり、今日は散り始めている。
  <満開時の桜>

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入日本化

2024年04月02日 | 徒然
 四月、春が来た。
 サクラが開花し始めた頃、帯状疱疹になった。

 右腕の神経経路に沿って点々と赤く腫れ、ブツブツが出来て痒い、痛い。
 特に最後は指先だったので右掌を使う度にピリリと感電したように痛む。

 最初は家ダニに喰われたとばかり思いこんでいたので、対策をアレコレこうじている間に最初の発症から三週間ほどが経っていた。
 専門医は「手遅れかも知れませんが抗ヘルペス薬を7日間飲んでみましょう」と。

 次の日曜日には結果がわかる、と他人事のような私。
 とにかくよく噛んで食べ、深く眠るべし。

  <我が家の老桜>
 一枝しか残っていないが健気に咲き始めてくれた。

 相撲協会の「入日本化(にゅうにほんか)」は、日本人こそ一番という差別意識の旗印だ。
 実態は元横綱:白鵬時代に始まったらしい。
 出る杭は打たれる・・・改まらない各スポーツ界幹部の胡散臭さがプンプン臭う。

 どのスポーツもだが、あれだけ外国選手に盛り上げて貰って若いファンを掴み、人気が持ち直した途端に、何もかも取り上げて存在しなかったかのように消し去る方向だとは、あまりに酷い。
 
 想像力が平和を諦めない唯一の力、それを育てるのが文化・スポーツ・芸能の力ではないのか。
 過去を思い、何故今に至ったかを皆が自分なりに想像して考える事が、遠い異国の悲劇を救う機運にも繋がるはずだ。
 
 日本人としての誇りを持つことと、過去に蓋をして偏見と差別を当たり前のように感じる事とは全く違う。
 ごちゃ混ぜにして差別主義者になっていないか、自身に問いかけねばなるまい。
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人生の緩急

2024年03月26日 | 徒然
 雨の今朝、スズメより大きい茶色い鳥が表の庭に。
 ガラガラという玄関の戸の音にフリーズしたようなので、大丈夫だよ~と静かに新聞だけ取って閉めた。

 直後「ホーホケキョ、ケキョ、ケキョ」やっぱり鶯だった !!

 日曜日に市民劇団の朗読劇公演に、手伝いもかねて行ってきた。
 高田郁(かおる)の原作がとても良くて楽しめた。
 若い男女も出演し観客も若返っていたのを見て、世代交代が進みつつあるのが嬉しかった。
 <帰りに旬のお花を頂戴してきた♡>

 いつもは「面倒くさい」と蓋をしてきた好奇心が、この頃少し旺盛になっている。
 朗読には間と緩急がとても大事だが、身体にも緊張と弛緩はとっても大事と知って早速試しているのだ。
 ただ息を吐いてリラックスするだけなのに筋肉バランスが良くなり、体幹が本当にシッカリしてきた。
 体調と行動はシンクロするせいか、面倒なことも乗り越えようかという気になっている。

 人生の緊張と弛緩というリラックス作戦に期待大♡。
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青のマチス

2024年03月19日 | 徒然
 青の作家:マチスは61歳で単身最後の冒険の旅に出た。
 着いた先はポリネシア諸島の島の一つ、住民はたった20人。
 そこで日がな一日、海をただ眺めていたという。

 その海の青はまるで光が立ち止まったかのように何層にも水平線へと続いていた。
 ある日マチスは、海の中はどうなっているんだろうと潜ってみた。
 
 海の中には、陸で見るのとは全く違う躍動する青があった。
 魚たちの命と共に力強く動き、太陽を伴って変化しながら輝く青の世界。

 やがて帰国したマチスは15年間の沈黙ののち病を得、奇跡のように回復する。
 その後、体力不足を補える切紙の魅力に目覚め、教会や学校の窓に切り絵を設え、床には様々な色を塗った。

 そこに差す太陽の光の変化が、切り絵と共に静謐(せいひつ)な予想外の絵を床と窓に浮かび上がらせた。
 人々は紙ではなく神の絵だと感動した。 以上、Eテレ「日曜美術館」より要約

 切り絵は、高村光太郎の妻・智恵子が臨終する直前に病床で創作した作品群を思い出させる・・・。

 新幹線も青(紫?)が基調色だ。
  <嶺南では曲芸飛行しなかったインパルスの往路と帰路>
 青は希望の色なのだろう。
 県発行の、観光の為の紹介冊子『青々吉日』の題名からもわかる。

 五湖の<年功>も水上文学館<一滴文庫>の紹介も皆無なのは(保存版には簡単にあったが)、土地の想いを担う文化・芸術に対する価値観がない人達が作ったからだろう。

 これが私たちがバトンを渡す現実だとしたら悲しいが、新聞の論説者も随分若くなっているのだから仕方ない。
 彼ら若い世代も、文化・芸術の歴史には「何故」があるから価値があり、行き着くところは多様性なのだと結論しているのは頼もしい、が・・・。
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