人村です!

舞台と結婚したと公言する「人村朱美」が綴る舞台生活 毎週火曜日更新・・・したいなぁ

まるで坩堝(るつぼ)

2025年01月21日 | 徒然
 北朝鮮の兵士たち、現職大統領逮捕の行く末、アメリカ新大統領のグリーンランド問題と歴史の分断。
 私利私欲と不老不死を願う愚かで卑小かつ個人的な権力者の思惑が揺れの振れ幅を大きくし、世界全体を坩堝(るつぼ)に化している。
 そして“権力者“によってその坩堝(るつぼ)に放り込まれた東西南北の弱者たちが理由(わけ)も分からず毎日毎日亡くなっていく。

 情報空白地帯で育った北朝鮮の若い兵士たちは自爆用の手榴弾を持つまさに死兵だ。

 君たちは最後に何を叫ぶのか。
 その声を聴く人はいるのか?
 その人は君の声を聴いて欲しい人なのか?

 ウクライナ義勇兵だったオーストラリア人がロシアで処刑されたかも知れないという。
 捕虜は国際法上人道的扱いを受けるのが鉄則だった時代も終わったか。

 <何種類もの小さなアラレの坩堝・・・これは素朴で楽しく美味しいが・・・>

 トヨタがアルコール検知機能を車に搭載するという。
 発明技術としては素晴らしいが、機器に依存すれば人間の善悪の判断は質が低下し車のコストも上がる。
 そのコストは巡り巡って免許を持たない私にも万人にも「防犯コスト」として跳ね返ってくる。
 
 アメリカ大統領の「外国の関税を上げてその分を国民に分配する」というやり方も同じで、結局はアメリカ国内のあらゆる商品に転嫁されて自国民の負担を増やすことになる。  

 富裕な人たちは些細な負担など歯牙にもかけずに生きてきた。
 ただ派手な発言に酔い、喝采を煽っているだけだ。

 因みにトランプ氏が所有権を主張するグリーンランドは、北極海と北大西洋の間にある世界最大の島だ。

 「1721年から1953年まではデンマークの植民地で、79年5月以降国家としての特殊性からデンマーク王国の一部として自治政府が置かれ広範な自治が認められてきた。
 2009年には政治的な権限と責任がデンマーク政府からグリーンランド自治政府へと移譲された。
 大部分が北極圏に属し、北極海の小島オーダークや、そのさらに北方で2021年に確認された岩礁は北極点に最も近い、
 すなわち世界最北の陸地であり地理学上、アメリカ州の一部として分けられることもある。」

 天辺(てっぺん)が大好きなトランプ氏なら欲しがるだろうな。
 北の果てから世界を睥睨(へいげい)して軍事基地を造れば脅威となる。

 地球という星は今、何もかもが枠を外し暴走している。
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当事者の声

2025年01月14日 | 徒然
 毎回雨で消えていた雪がついに10センチほど積もり、しばらく家の門から外へは転びそうで出られなかった。
 このところやっと長靴無しでも買い物に出られるようになったが、次の寒波が思いやられる。
 
 シニアになってからパソコンを学びゲームアプリの開発で世界的にも話題となった若宮正子さんは高齢社会対策大綱検討会で、
 「私たち高齢者も極力心身ともに自立しなければ、と自覚はしておりますが」と前置きして。
 「一見健康そうに見えてもシニアは足腰が弱り、難聴、調書などの字が小さくて読めない、80歳以上は家族の同伴がないとスマートフォンを買えない、など沢山の不自由を抱えています。でも私たちの社会は、高齢者のみならず様々な分野の“当事者の声”を聴く力が著しく衰えてしまっているのではないでしょうか。」
 と警鐘を鳴らす発言をなさった。

 為政者たちが当事者の声を聴(訊)かないのは何百年も常態化していて皆泣き寝入りしてきた。
 まずはその事実に気づかねばならない。

 亡くなった詩人:谷川俊太郎が『耳をすませば』という素敵な詩集の中でこう詠(うた)っている。
  「 ひとつのおとに
   ひとつのこえに
   みみをすますことが
   もうひとつのおとに
   もうひとつのこえに
   みみをふさぐことに
   ならないように」

 だれもが当事者である事を忘れないようにしなければ。
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2025年初頭ブログ

2025年01月07日 | 徒然
 今日はブログ初日、生徒さんたちの稽古も初日。
 さして寒くもなく皆さんも元気だったので有り難かった。
 作品の読み込み方もそれぞれ頑張ってくれていると感じホッとした。
 
 <新年の三連カレンダー>

 昨年の師走始めにAmazonから、買った記憶のない品が届いた。
 振込用紙も何も入ってなかったので「?」。
 私はマーケット以外のカードは一枚も持っていないアナログ人間なので、詐欺師の方でも送った後に「?」だね。

 あちこちで「こういう場合決して受け取ってはならない」と警告された。
 まっこと物騒な世の中だ・・・。

 前回のブログに中国の12干支での「已」には成長が止まる意味もあると書いたが、今年こそ立ち止まって考える人類最後の年になるのかも知れない。
 人心も戦争も食糧も、人間のせいで限界に達しようとしている。
 今立ち止まらなければ地球上の全ての命は絶滅へと一気に進むかも知れないのだ。

 「已」年であることの意味を改めて考え始めている。
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巳年

2024年12月31日 | 徒然
 ネット情報によると
 【中国の漢字「巳」は「止む」を意味する「已」(い)。
  中国伝来の十二支はもともと植物が循環する様子を表し、6番目に草木が成長しきった状態を表す「已」がくる。
 即ちこれまでの努力が実を結びはじめる年だといわれ、草木の成長が極限に達した状態を表している。】

 なんとも芽出度い年ではないか。
 
 今日も雨の気配が囁きかけるように近づき、空がにわかに陰る。
 それでも時折雲が割れて陽の光が差し、胸も晴れる。

 何が起ころうと、希望を諦めずに迎えたい新年。
 地球のすべての命が癒しへと向かいますように。

 

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防犯コスト

2024年12月17日 | 徒然
 このところ疲れが取れずぼんやりすることが増えた。
 で、沢山いただいた柚子で昼過ぎに(!)柚子湯に浸かってみた。
 そういえば夕方寝も暫くしていなかったので少し寝てみたら小一時間グッと眠れて頭もスッキリ。

 健康のための伝承行事は家中を香(かぐわ)しくし、心身ともに温めてくれた。
 <柚子湯のイメージ(我が家の風呂にこんな風情はない)>

 面白いコラムを読んだ。
 「性善説なら田舎の無人販売所に“リンゴ10個で300円”とあれば、その通りにリンゴを得て支払ってゆく。
 だが中には悪い奴(ハッカー)がいて誰も見ていないからとリンゴをごっそり持ち、籠の代金もすべて持ち去る。
 やられた方は防犯に金をかけ、結果リンゴの対価は跳ね上がる。これが防犯コストである。 
 ハッカーのような、制度の穴を狙う犯罪者を頭いいなぁ!などと感心する輩は、犯罪のツケを自ら払わされていることに気づいていないのだ。」

 防犯コスト・・・たしかに他国の戦争犯罪は自分には無関係だとニュースを見ている内に、マーケットのあらゆる値札が高値に変わってしまった。

 制度は使う私たち次第で善にも悪にもなり得る「生き物」だ。
 性善説で作られた規範の中で、誰もが詐欺師にならないか試されている。
 
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死兵

2024年12月10日 | 徒然
 関ケ原の合戦で小早川秀秋は動かず、豊臣側が崩れるきっかけとなった。 
 その時、越前敦賀城主:大谷吉継は、
 「裏切り者を崩せ。突けや。雑兵雑輩には目もくるるべからず。金吾(小早川秀秋)を討て。金吾を地獄に落とせ。汝らが地獄の羅卒(らそつ)の先駆けをせよ!
と喚(わめ)き叫びつつ鬼神のごとく敵陣へ乗り入れ大谷勢は死兵と化した。」(司馬遼太郎:作『関ケ原』より)

 死兵とは背水の陣で死に物狂いで戦う兵士の事である。
 大谷軍は自らの意志で死兵となって闘ったが、今この瞬間にも他人の意志で闘わざるを得ない兵士たちは地上に無念を残しながら夢中で闘い死んでゆくのではないか。

 ”夢中では夢と気づかず、夢の中と気づくには目覚めねばならない”
 目覚めるには、現実社会と闘うという選択しかない。
 尊い事だがとても難しい・・・それこそ死兵となる覚悟が要る。

 一度崇拝された人間はその蜜の味を忘れられず狂気へと走る。
 その狂人たちの欲心が今日も世界を壊してゆく。
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歴史の血しぶき

2024年12月03日 | 徒然
 師走最初の火曜日は昨日に続いて暖かだった。

 大学以来の親友が信州から関西周りで来敦、かつ丼も蟹も目当ての店が定休日でガッカリさせてしまったので、奮発してセイコ蟹付きのお寿司をご馳走した。
 誰より私にとって贅沢で美味しい一日になった(喜)。
  <友もお寿司もお久しぶり~♡>
 食べやすく取り分けられたセイコ・全12貫最後のウナギの白焼きは香ばしくて絶品だったが撮り忘れた。

 近代日本幕開けの歴史小説(ほぼノンフィクション)『決定版・武揚(ぶよう)伝』(上中下)佐々木譲:作を読み終わった。
 榎本武揚(えのもとたけあき)という人間の未来思考の凄さに圧倒された。
 函館五稜郭の闘いの正しい経緯と大きな意義にも触れ、日本の抱える悪しき体質が今も続いていることも再確認した。
 武揚は日本の近代化に最も貢献した国際人である。

 <江差港に淋しく浮かぶ武揚の分身ともいえる開陽丸の、小さなレプリカ>

 韓国の歴史小説を読みたくなった。
 過酷で複雑な自国の歴史に翻弄され、抽象詩でしか思いを伝えらない時期を経てきた文筆家たちの血の叫び・・・。
 やがて現代の差別と格差を生むのは社会機構であり、それこそが全ての問題の根源だと気づいた彼らの作品は力強く魅力的だ。

 闘いを諦めなかった人々の魅力を伝えるために、微力ながら舞台に生きてきた事を忘れまいと思う。
 社会機構の欺瞞に向けられた地球上凡ての弱者たちの血しぶきを、浴びるように本を読もう。

 またしても過激になってしまった師走第三夜が暮れる。
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冬の光

2024年11月26日 | 徒然
 手指の爪の生え際が割れ、かかとの角質もザラついてきた。
 前庭の石蕗(つわぶき)と山茶花が元気なく開花していた。
 <石蕗(つわぶき)と山茶花>
 
 今日は強風と大雨の一日。
 前庭が吹き清められたのは有り難かったが雨戸が凄い音を立てて騒いでいるのが難。
 この頃は柱時計も不調ぎみで鳴ったり鳴らなかったりする(私の耳が悪いのか?)。

 凄い雨の音を聞きながら、来春の生徒さんたちの舞台の事を考えている。
 仕事があるのは幸せだが、どう欲張っても一日が24時間で終わるのも幸せ。

  <富士宮のキャンプ場から姪夫婦が美しい富士山を贈ってくれた>

 この富士の輝きを見ていたらパレスチナとイスラエルが共存できる道にも早く光が差すようにと祈りたくなった。

 大雨のなか強風に雲を払われた木星が、東の空に煌々と輝いていた。
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変化の季節

2024年11月19日 | 徒然
 灯油ストーヴの上で薬缶がしゅんしゅん湯気を出している。
 音響工学でホワイト・ノイズと言われるこの音には精神鎮静作用があるそうだ。
 茶道の世界でも湯の湧く音を「松風」と呼んで楽しむとか・・・どちらも最近読んだ小説で知った。

 いきなりの気候変化で日常が冬の風情に一気に彩られてゆく。

 トランプが返り咲き、兵庫県知事も返り咲いた。
 敦賀2号機の再稼働は原電(日本原子力機構)の相次ぐ不誠実な対応(事故)と原発推進に熱心だった高木氏の落選で新増設も一応は消えた。

 <今年から来年へ否応なく月日のバトンは渡る>

 東大名誉教授のR・ゲラー氏は「地震は予知できない」と何故言えないのか、と政府関係に訴えている。
 予報をやたらと数値化して「近々南海トラフが起こる」などと民心を煽るのではなく「政府の独占している地震データを民間へ公開すれば日本の地震学研究は飛躍的に進歩するはずだ」とも。
 
 詩人:谷川俊太郎が92歳で大往生した。
 人類へ偉大な遺産を全て残し二十億光年の彼方へと去っていった・・・宇宙人のように「ネリリ、キルル」しながら。

 何事も子供のよう「これはぼくのだ!」と囲い込んでいては人類は前に進めない。
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言葉の解像度

2024年11月12日 | 徒然
 日曜朝、危機管理訓練なるものに参加した。
 消防署員の指導で消火器の扱い方や大きな地震の時の、昔とは違う大事な心得を習いとても勉強になった。

 大きな揺れが収まるまではガッシリしたテーブルなどの下に避難し、窓は絶対開けてはならないし外へ出るのも厳禁。
 次の余震までの間にブレーカーを落として家中のコンセントを外す。
 これは数時間後に通電した際の火災原因の6割が、家具に押されたりして曲がったコンセント口からの出火だからだ。
 ラジオなどで地震情報を得て大丈夫になったら常備した避難具を持って避難所へ移動し、単独行動は避ける。

 消火器を初めて使わせてもらったが簡単なのに驚くと同時に、古い消火器の危険性も知った。

 消火剤は劇薬なので消火時に吸い込み過ぎると内臓を損傷してしまうという。
 消火器の底部は古くなると噴射の圧で吹っ飛ぶので、持ち手の部分がその圧で逆に顔面を強打して死傷者が出ることもあるそうだ。
 ドラマで消火器を凶器として使うシーンは沢山見ているが、殺傷能力も半端ではないと知った。

 結論!10年を目処に交換すべし。

   <突然嚙みつく恐竜!>
 <普段はおとなしく草を食むかのような様子>

 小説『アイミタガイ』は各話独立した短編集ではなかった。
 パズルのように組み込まれた各章の希薄な連繋が最後の章でしっかりと繋がるのだ。
 若い世代の言葉の蓄積のなさもさりげなく表現されていて、若者への洞察力の深さと温かい目線に感銘を受けた。

 作者の言葉の密度(解像度)の高さには底知れない魅力がある。
 
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保守の習性

2024年10月29日 | 徒然
 10月27日は「文字・活字文化の日」だとは知らず、読書しない日になってしまった。

 その日午前中は選挙と大リーグ戦、午後はイベントに出かけて旧知の米農家S氏と再会♡今年は順調に収穫できたとのことでホッとした。
 帰宅したあと信州の親友から大量のDVDと獲れたて野菜が届き、夜早めにぬるま湯で内臓を温めて一旦就寝。
 深夜に選挙速報で辻氏(立民)優勢と知り安心して健やかに就寝続行・・・とにかく一日読書しないでも充実していたのだ。

 結局辻氏が大差で勝ち、全国の選挙結果も取り敢えず納得の結果だった。
 しかし一千兆円越えの借金財政を未来世代に残さない政権運営には目も耳も(口も)放せない。

 <白馬からの花便り>

 資料本とは別に好きな歴史小説、榎本武揚(たけあき)が主役の『武揚伝』決定版を読み始めた。 
 幕府周りの人々が開国に向けて右往左往する様は興味深い。
 保守に凝り固まった江戸幕府の醜態が現代の保守派と同じなのも唸らせる。
 さかのぼること50年も前の松平定信の藩政改悪が尾を引いているところが、アベノミスクの失政に今も足を引っ張られているのとそっくりなのだ。

 ゴリゴリ保守のやる事は大昔から懐古主義で変わらないということがよく分かる。
 そして実はそれが、日本人の習性なのかも知れないのだ(悲)。

 ドジャースが三連勝し大リーグ世界一についに大手を賭けた。
 明日は市の集団検診と美浜の生徒さん発表会の劇場稽古。
 他にも些事が重なり好調の兆し。
 この勢いのまま大好きな冬に向けてエンジン全開!
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言葉と心のダイエット

2024年10月22日 | 徒然
 精神医療では、日々ささやかに感じた事をつづる“感情日記”を書くことは鬱や引き籠りに有効だという。  
 書くことで少しずつ感情が蓄積整理されてマインドレス(感情喪失)とは逆の穏やかなマインドフル状態を導き出すらしい。

 火曜毎のブログは私にとっての感情日記かも知れない。

 心に響いた事象を少しずつ書き貯めて火曜日に文章として練り、削ぎ落してゆく。
 私の場合マインドレスの反対で、心はいつも雑多な感情で溢れ集中の邪魔になっているから削ぎ落すという作業は常に必要なのだ。

 今週も早くもブログと向き合いいわば言葉のダイエット開始。

 <最近裏庭階段の常連になった野良ちゃん>

 今夜は幼馴染が遠方から泊まりに来てくれたので、昨日あちこち整理して掃除も頑張り何だか気持ち好い♡
 これも家のダイエット?

 残り少ない人生の集中力を高めたいと思う時、心のダイエットは大事かもしれない。
 
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今週のトピックス

2024年10月08日 | 徒然
 古い韓国映画『世界で一番いとしい君へ』を観た。
 主役の早老症の子供を13歳の天才子役チョ・ソンモクが演じている。
 彼の素顔は整った柔和な男の子で、インタビューでの受け応えも実におっとりしていた♡
 
 その後の彼は俳優への道を選ばなかったようで、23歳の現在消息は不明だ。
 周囲の誘導に惑わされず独自の人生を歩んでいるかと思うと胸がザワつくようで嬉しい。

 新聞記事によれば
 「世界銀行などからの融資(現在の価格で6兆円・1990年に完済)で日本は戦後復興を果たした。
 そのお返しに戦後賠償の意味を込めて非軍事分野の支援ODA(金・技術者派遣・人材育成など様々)をアジア諸国に行ってきた。」

 これがJICA理事長:故・緒方貞子氏のいう信頼と友好を育んできたはずだった。

 記事は続く
 「ところが昨年、防衛装備品を無償提供するOSAが始まり、既に近隣アジア諸国に軍事品が提供され始めた。
 日本国憲法の平和主義は変質を余儀なくされる方向へ舵を切ったのか。長年築いてきたはずの信頼と友好を袖にしてしまうOSAは筋が違うだろう。」

 迷走する日本外交。
 <日本最北端のレーダー基地>

 台湾制作の日本未公開映画『ゼロデイ』は、一方的に宣戦布告され中国軍の上陸を目前にした台湾国民の七日間を描いている。
 ハッキングによる情報操作や個人の思惑が錯綜して起こる(日本人には)想定外の現代戦争の恐ろしさと大混乱。
 台湾語の予告編?しか見ていないが、のんびり外交の日本など三日も持たないだろうと思わせるリアルさだ。
 なにものも命の代償や賠償には到底なり得ないが、2022年まで中国をODAが支えてきた事が全くの無に帰する恐怖を覚えた。

 構築するには何十年もかかる信頼と友好は、かくも簡単に壊れるのか。
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諦めないとう選択

2024年10月01日 | 徒然
 日曜日に、一つの展示会『緒方貞子さんの軌跡』と一本の映画を観た。

 展示会は簡潔に緒方さんの越し方を表示していてとても好かった。
 「自国だけの平和はありえない。世界はつながっているのだから」という彼女の言葉がグローバル世界を見事に表現していた。
 緒方さんは沢山の名言を残されたが躊躇せず選び、躊躇せず行動に移して「人間の安全保障」を実践した諦めない人だった。(2019年没)

 『ソニータ』はサンダンス映画祭(R・レッドフォードが映画で演じた役名サンダンスに因んだ映画祭)の
ワールドシネマ・ドキュメンタリー部門でグランプリと観客賞をダブル受賞した。
 アフガニスタンの現状(制昨年は2015年)と過酷な慣習をラップに託して力強く歌うソニータの物語。
 彼女は、細い糸だけれどしっかり繋がっている連帯の力でアフガニスタンを脱出し、アメリカの音楽スクールに奨学生として渡米する。
 今彼女がどうしているかは分からないが、少なくともソニータは諦めない選択の連続の末に、自由と新たな人生をゲットしたのだ。

 <無性に食べたくなる札幌のラーメン>
 北海道で150年にわたり原野を切り拓いてきた屯田兵とその子孫たち・・・今も助け合い和合する姿に感銘を受けた。
 特に義姉夫婦と兄弟家族の、諦めずに努力し続ける日常に圧倒された。
 

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他人行儀な風景

2024年09月24日 | 徒然
 北海道並みに秋めいて涼しくなった。
 でっかい冷風扇が二台、あちこちで居心地悪そうにしている。

 たった二週間だが次兄夫婦と共に過ごした旅から帰宅して以来、一人である事に違和感が付いて回っている。
 夜中にお手洗いに立つ時もソーッと行動しようとしている自分に苦笑する。

 誰も居ないことに「変だ」を感じるのだ。

 <強烈な印象だった宗谷岬に立つ間宮林蔵>

 <北海道中、角を曲がれば必ずそこにあるセイコーマート>
 ノサップ岬界隈にも宗谷岬界隈にも無論それは在った。

 準備万端で明日から講師仕事を始める。
 全ては時の流れに乗って進んでゆくはずだ。

 それでも自分が自分の事を他人のように模索している瞬間がいまだにある。

 二週間の非日常世界・・・消えてほしくないような、緊張感の緩い日常に戻りたいような・・・。

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