人村です!

舞台と結婚したと公言する「人村朱美」が綴る舞台生活 毎週火曜日更新・・・したいなぁ

ベル朗読講座発表会『大つごもり』終了

2023年06月13日 | 舞台
 音響も多少は入れたが、エアロビクス教室を借りての素の朗読会だった。
 4年ぶりなので、前日の仕込みでは会場の特性について忘れていたことが多く、一つ一つ「あ~そうだった!」と思い出して何とか本番を迎えた。
 
 観客数は40名前後のはずだったので開場直後は一人でのんびり受付作業をやっていたが、目標数を超えても来場者は途切れず、むしろ開演間際からドッと増えて狭い入口がいっぱいに。

 椅子は足りないわ、60人分用意してあった当日パンフレットも足りないわ、靴袋の予備も大きいのが少なくて慌てるわ、私をすり抜けて土足で入る方はいらっしゃるわでテンテコに‼
 差し入れも多く、誰から誰への品なのか覚えているうちに何度か楽屋へ持ち運ばねばならず(私の場合ヒザが痛くて走れない!!)、途中から音響オペのアリちゃんが見かねて手伝ってくれた。

 結局集客数は70名を超えたようだが、これも正確には数えられなかった(泣)。

 外野はバタバタだったが演者の出来はこれまでで一番安定していた。
 声もよく通り、マイク無しなのによく頑張ったと感心。

 4年ぶりだったのでベテランも新人も等しく緊張していたが、最後のご挨拶が終わった時には皆も私も心からホッとした。
 
 ただ、以前はビデオ収録をしていたが今回は出来ず、後に何も残らないのが舞台の特性とはいえ生徒さんには申し訳ない気がしている。
 幸いご家族の方が写真を撮っていらしたので後日みなで分け合うことが出来そうだ。

 家族のありがたみを私もお裾分けさせていただこう、とほのぼの温かい気持ちで今これを書いている。

 世界は次期オリンピックの開催が政治要因で危ぶまれ、ミャンマーの虐殺問題や中国の南アメリカへの進出などで大揺れだ。
 しかし足元の事案を丁寧に乗り越えてゆくことでブレずに生きてゆくしかないのが(歯がゆいけれど)最善だと納得した一日だった。
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『時の道』上映会終了

2023年04月25日 | 舞台
 22日(土)、美浜の[なびあす大ホール]での上映会が無事終わった。
 思いのほか沢山の方々が観てくださり、スタッフ・キャストの舞台挨拶も最後まで聴いて下さったのが嬉しかった。

 今までの上演の中で一番好かったと感じたのは、やはり観客の<気>が加わったせいだろう。

 敢えてアンケート用紙は作らなかったので、ご覧になった方の感想は詳しくは分からないが、アマーズ企画の天津弥(ワタル)氏の
「皆さん観終わってモヤモヤなさっているかと思います(笑)」という舞台挨拶に客席から暖かな反応が起こり、気持ちが和んだ。

 そのやわらかな空気が全てを物語っていたと思う。

 最後に織の専門家:嘉村亜紀子さんが「人でも仕事でも動植物でも、ご自分の好きな事を日常の中で大切に育ててゆくことは美しいし、未来への希望の懸け橋となる。」
という主旨(私はそう思った)の挨拶をして下さり心が満たされた。

 その夜は、墓終いするため札幌や横浜から肉親が集まり久しぶりの再会を祝して大いに盛り上がった。
 みな「揃って会えるのはこれが最後になる」覚悟の年齢だ。 
 あんなに大笑いして互いの親交を深められるとは・・・望外の喜びだった。
 <ご満悦の酔っ払い(私)>

 明くる日曜日はお寺でお性根抜き(霊抜き)。
 <墓経>
 GW最後の日には富士山の見える神奈川の霊園で新しいお墓の開眼供養(魂を移す)をする。

 映画も仏事も、昔の人達の<命>への敬いの心を繋いだと感じた、濃い二日間だった。
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朗読なぎの会公演 終了

2023年04月04日 | 舞台
 皆さん一皮向けた朗読をしてくれてホッとした。
 いつもながら本番に強い人達だ(笑)
 全体の流れもとても良かった。
  <前日リハーサル時のやる気満々⁈の会員達>

 感想は様々だったが、概ね「本を読みたくなった」だった。(やったー♡)
 今回の狙いは達成できた。

 個人的には、まだまだ精進次第で未来に希望を見たと考えている。
 私自身も表に立たせていただき役者魂に火が付いた。

 今回初めてご来場の方が、客出しの時に「こんな朗読会だっんですね‼︎」と言っていたが、どういう意味だったのか?(笑)

 次回がどこで公演できるかは分からないが、何とかつなげたいと思っている。
 ご来場に感謝 !!

コメント (2)
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夢を抱く

2023年03月21日 | 舞台
 また舞台で大問題がおき、穴埋めに私も出演か?の事態。
 でもなぜか落ち着いている自分がいる。

 幕は上げねばならない、百難突破も演出の仕事と肚をくくるしかない。

 我が家の老桜の開花が日々進んでいる。
  
 老いてますます元気なその姿に励まされている。

 老子の言葉に「飄(ひょう)風(ふう)は朝(ちょう)を終(お)えず、驟(しゅう)雨(う)は日(ひ)を終(お)えず」
       (つむじ風は朝のうちに止み、にわか雨は一日振り続けはしない)というのがある。
 
 勢いの強いものは長くは続かない。
 だからこそ、今を精一杯生きるという思いが日々強くなってゆくのだ。

 明日は良くなるという希望を、夢を抱いて、今夜も眠ろう。



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つなぐ勇気

2023年03月14日 | 舞台
 大江健三郎氏が3月3日に亡くなった。
 行動し続けた一生は圧巻だった。

 偉人の文章や訃報に出会う度に自分の卑小さに辛くなるのは欲深い凡人の常。
 ましてや最近ポカ失敗が多くて自分が嫌になることしきり。

 しかし「失う」と「壊れる」は違う。
 老化で失うものが増えても、尊厳を持って壊れずに生きたいと願う。

 心に響き続けている台詞がある。
 「恐れは迷いから始まり、勇気は行動することから生まれる」

 佐々木投手が見事なピッチングで日本を、福島県人を元気にしたというニュースにホロリとした。
 みな過去を乗り越え未来へつなぐ心と勇気を持っている。

 今回の朗読なぎの会公演では〈繋げる〉も大きなテーマになる。
 世界の過去を知り今に繋げる。心の余白を広げて日常へ繋げる。
 
 
 夜中に凄い音がしたと思ったら山茶花の古木が根元から裂けて家の壁に倒れていた。(壁は幸い無事だった)
 何もかもが崩壊寸前の我が家だが、老桜だけは命を繋ごうとしてくれている。
 <桜のつぼみ>
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難産の末の『大つごもり』

2023年02月28日 | 舞台
 友人知人が相次いで逝き、西洋医学に対する信頼が薄れてゆく。
 今週の日・月曜日は斎場やご自宅へチャリで走った・・・。。

 最善の対策をしても最悪の時は突然やって来る。
 ご家族の悲嘆は想像を超えている。

 だから体に変調が出ても天命と受け止めようと思った。
 ここまで生かされている事への責任と感謝を胸に、夢の舞台へと進んでゆこう。

 福井市のベル講座<朗読朱の会>がようやく発表会に漕ぎつけた。
 

 『大つごもり』は知られているようでちゃんと読んだ方は少ないはず。
 『源氏物語』に代表される古典文学は何方も原文で読み下したのではなく、いずれも翻訳文で読んできたはずだ。

 しかし何故か樋口一葉の作品群は翻訳文が少ない気がするのである。
 特に現代人の私たちには翻訳ですらわかりにくい気がする。
 だから上演の際には更なる翻訳を(不遜ながら)部分的に付加してきたりした。

 しかし今回の翻訳文は歌人が訳しただけに実に明快で読んでいてスリリングなほどだ。
 この訳文に出会った時の感動は忘れられない。
 知っている方も殆どいないだろうと思うとわくわくするのである。

 わくわくといえば4月の短編映画『時の道』上映会は、「特定の方」という入場制限をかけることになり既に締め切られた。
 これもコロナ対策なので致し方ないが残念だ。
 (ただし人村の知人友人の方は事前にご連絡ください。善処できると思います)

 今日のスカーンと晴れわたった青空の美しかったこと!!
 今夜の下弦の月も実に美しい・・・。
 
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言葉のインフレ

2023年02月07日 | 舞台
 テレビ番組や新聞等々・・・私たちは周囲を言葉という高い壁でおおわれている。
 国際会議で語られる内容すら虚実綯(な)い交ぜで、公共ニュースの信頼もバラエティー番組と同位か。

 この状況を目加田説子:中央大教授は「危機感高める言葉のインフレ」と表している、上手い!。
 
 「失言でした。撤回いたします」などとふざけた延命を図る日本の政治家たちには呆れるが、国際安全保障会議での「核保有国(我が国)を敗退させれば
核戦争に突入するしかない」というメドベーチェフ(元ソ連邦大統領)の発言は、真実であるだけに世界を震撼させた。
 韓国でも日本でも核保有に関して賛同する若者たちがいると聞けば尚更恐ろしい。

 イソップ寓話『北風と太陽』は古代ギリシャで生まれた。
 愛妾(美少年)をめぐる神々の諍いが「太陽神と北風神のせいだ」という結論に至るこの話は当時民衆に愛されたという。
 これが後年人生訓話として発展し絵本などになって世界中で愛されることになる。
 「脅しで始めた者は勝てない」というテーマは、古今東西の政治家たちの教訓にもなってきたはずなのだが・・・。

 言葉の少ないアマチュア短編映画の上映会を隣町美浜で4月22日(土)昼二時からやることになった。
 <宣材写真→繭を紡ぐ祖母役の私と、孫役に機織りを指導する祖母役の私>
    

 これらの宣材を組み合わせて上映会用の配布チラシを作ったり、福井の朗読講座も急遽4月に発表会をやれそうなので、その配布チラシを作ったりと、
毎日酒も飲まずに⁉パソコンに噛り付いている。

 どの舞台も、言葉の希少で貴重な響きの大切さを目指したいと思っている。
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生きるか演じるか

2022年10月18日 | 舞台
 アランドロンは興味深い演技論を持っていた。
 「コメディアン(ヨーロッパでは俳優の意)は、基礎を勉強して役柄を詳しく考察しその背景を創り上げて役作りをする。
しかし、私のような<アクター(日本では俳優と同義語)>は現場で感じたままに存在する事しか出来ない。」
 「僕は演じるのではなく役をただ生きるだけなんだ。だからよく、何をやってもアラン・ドロンと言われる。」(岸惠子:著『孤独というみちづれ』より)

 しかし今、魅力的だなと感じる俳優達は<演じる>と<生きる>の両方を自在に操っているように見える。

 背景を構築してキッチリと企んで演じ、時にアドリヴ的に役を生きる。

 日本ではコメディアンは喜劇役者と定義されてきたが、そのコメディアン達がドラマで活躍するうちに、共演する俳優達がアドリヴ演技の面白さに目覚たように感じるのだ。
 
 あらゆるジャンルとの交配が進む芸能文化の世界。
 その懐の広さにワクワクしている。

 私は今、何処に軸足を置いているのだろうか。
 
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効果音楽という魔法

2022年10月11日 | 舞台
 太陽が遠くなり灯油を買う季節となった。
 かなり値上がりしているが、高級ホテルで珈琲を飲んだと思えば安いものだと諦めた。
 
 この一週間は仕事もしたが休養もかなり出来たので、隠居したらこんなかなぁなどと思った。
 いや、有り難いことに仕事があるからこそ「休む」が成立しているのだが。

 一年ぶりに?美容室でヘアカットし、衣替えとひと月も早く和服の虫干しまでした。
 
 舞台構成は、題が決まる・台本が決まる・音楽が決まる・セットと動きが決まる、のどれが先行してもよいが、迷いが吹っ切れて決まるのが大事。
 私の場合、迷いは沢山あった方が決まった時の確信はグレードアップする。

 今月末に構成演出する20分足らずの舞台の効果音楽が一昨日やっと決まった。
 イメージ通りの舞台が頭の中でようやく生き生き動き出し、音楽は大きな要素だと改めて思う。
  
 <秋桜が元気だ>

 Jアラートの仕組みを確認した。
 アメリカの衛星がミサイルの熱源を感知→検討の上日本に知らせる→日本国内でミサイルの軌道や落下地点を計算する→アラートを鳴らすか否か検討してその区域へ伝達する(→とっても悠長)。

 その上弾道ミサイルが水平になるまでレーダーでの捕捉は出来ないから、結果としてアラートを出すのは発射からかなり遅くなり、その間に着弾してしまう可能性もある。

 つまりアラートを聴いてから逃げるなんてとんでもなく無理だという事が今回ハッキリしたわけだ。
 これをチャンスと捉えて「撃たれる前に撃て」という浅はかな議論が起き、憲法改正を後押しすることになりかねない。
 外交をおろそかにし、暴力で物事を解決する方向へどんどん進んでいる・・・。

 若者達は分かっているのだろうか?撃たれる盾にされるのが、もしかしたら自分自身である事を。

 世界を変える魔法の効果音楽が欲しい。
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箏曲演奏会 終了

2022年10月04日 | 舞台
 裏庭の金木犀の香りが前庭にも漂い、夜の星が一層麗しく感じられる。

  <過日親友Mさんが指導する織物教室展に行ってきた>
 季節に相応しい癒やしの時間を持てた♡
 
 久韻の会創立20周年の演奏会が日曜日に終わった。
 約1年半の稽古で練ってきた名曲『伊勢物語抄』は、琴と合唱と語りのコラボという60年前に作られた難曲である。
 楽譜はすべて♫で書かれ、まず読み辛い語りの文字おこしから始めた。

 音符はサッパリ理解できない私は曲想を覚えて、台本にはない和訳も加えた語り台本を作って臨んだ。
 出来映えにはむろん賛否両論あろうが、稽古の時より皆さん格段の出来だった、本番にお強い(笑)。

 <伊勢物語抄フィナーレ(柴田先生撮影>

 今週感銘を受けたのは、Eテレ日曜美術館でのダンサー:勅使河原三郎氏の言葉。

 「民主国家では感情を表に出してはいけないと言うルールはあってはならない。だからダンスでそれをして欲しいのです。
 気持ちが本当に動きたいと感じるまで動かない、そうして孕んだ感性に突き動かされて初めて動くのが私の思うダンス。
 自分の中にある感情を肯定して体を開き、普段動かさない軟らかい部位を外側に動かすのです。
 朗読で言えば、それはすなわち心の感性かな。」

 感性を突き動かせただろうか。


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幸運なひらめき

2022年09月27日 | 舞台
 立憲民主党とアホの維新の会が共闘という記事にガックリも通り越した。
 その場凌ぎでくっついたり離れたりしても国民の信任は得られまい。

 セレンディピティとは、不意に訪れる幸運なひらめきの事だそうだが、細菌学者パスツールは「幸運は用意された心のみに宿る」と言ったそうだ。

 その記事に依れば
 「無駄走りというサッカー用語がある。ボールを持っていなくとも一瞬のチャンスを逃さぬよう常に走り回る事で、ただ突っ立っている者に幸運のボールは回ってこない。」・・・納得。

 <秋桜の最初の一輪がやっと開いた♡蟻に食われて花弁が一枚足りない>

 舞台『伊勢物語抄』の幕は、5日後の10月2日(日)には開く。
 いま出来る稽古は精いっぱいしていても、これで万全とは思えないのが舞台人の性(さが)。

 早朝から毎日あれもこれもとシュミレーションを繰り返し、不器用さに呆れながら汗だくになっている。
 これもサッカーでいう「無駄走り」だとよいのだが、未だ「幸運なひらめき」は掴めない。

 何はともあれ、当日一人でも多くの観客が来て下さり楽しんで下されば万々歳だ。

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美浜朗読「第3回さくらの会発表会」終了

2022年07月19日 | 舞台
 17日(日)の午後、美浜生涯学習センターなびあす大ホールで行われた発表会は予想を超える観客数で、中身も大好評、と言っていい反響だった。

 重厚な児童文学4本立ての構成。
 各作品の力に惹かれ、幻想的かつファンタジックで不可思議な後味を目指したのが、私としてはやや冒険だったかも知れない。

 それを可能にしてくれたのがホール管理員として活躍するT氏と、長年私の大道具製作に力を貸して下さる大工のK氏だ。
 お二人は様々な無理難題を「出来ない」とは決して言わずに「分かるよ~、ウン分かるよ~。こういう手もあるしね~」
とアイデアを出して解決へと導いて下さった。
 <次々に出来上がっていったセット>

 会館付きのプロスタッフの手堅い技術は、信頼していた通りの舞台効果を発揮してくれた。
 彼らも決して「無理」とは言わない熱意の人達だった。

 そして何といっても主役のさくらの会会員たちの諦めない頑張りがあった。
 毎年のように秋の文化祭ナビフェスで15分間の朗読発表をしてきたことが大きな蓄積になったようだ。
 
 10月2日には敦賀文化センター大ホールの舞台に私自身が語りで立つ。
 敦賀朗読なぎの会の来年の発表会準備も、演目選びが差し迫ってきた。
 
 必要とされる喜びと経年劣化してゆく身体とのどうしようもない闘いは続く。

 そうして、俳優人村朱美は何をしてきたか・・・ふと湧き上がる想いが慌ただしさに紛れてゆく。

 体からの声が「時間はもう無い」と伝えている。
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躊躇(ためら)うなかれ

2022年05月31日 | 舞台
 集中力が続かない中、稽古・講座仕事・稽古の準備と反省・・・と、変化があったので何とか7連チャンの稼働を乗り越えた。

 今週の美しい言葉
 「親とは。机の上に立って見る人と書く」
 あまりにめり込んでの手助けは、相手のためにならない。(実感)

 <サツキが咲いた>

 食材はまるごとをいただくのが体に良いと聞き、中くらいの敦賀産鰺(あじ)を三枚おろしにして貰いアラも持ち帰った。
 先ずは刺身を平らげ、アラで味噌汁の出しを取った。
 骨はトーストしてから金槌で叩き、明日かき揚げにする・・・つもり。

 今週のグサッときた言葉
 「離見の見(りけんのけん)」(自分の姿を客観的に見るという世阿弥の言葉)
 同じく「目前心後(もくぜんしんご)」とは、前だけ見て己の後ろ姿の緩み(卑しさ)に気付かなければ、どんな芸も観客には訴えない
という世阿弥の言葉。(納得)
  
 物事の背景は大事だ。
 時折それを忘れて前のめりになるから、腰も膝も舞台も薄っぺらになる。
 
 日舞の師匠にも「背筋!」舞台の師匠にも「怒りの背景を持て!」と言われたことを忘れず、それでも躊躇(ためら)わずに前へ。
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主役はインナーマッスル

2022年05月17日 | 舞台
 昨日、思い立って予約を取った松阪の整骨院へ約七年ぶりで行ってきた。

 「膝を動かすのはインナーマッスルが主役。それが全く使われていなくてビーフジャーキーみたいに干からびています。」
 
 「表層の運動筋だけを使って動いているから辛くなり長く動けないのです。」
 
 「肝心の上体と下半身を繋ぐインナーマッスルを目覚めさせないと何も始まらないので、膝を伸ばして立つ事から始めて下さい。」

 「常に前にのめっているから寝ている時も背中の筋肉がパンパンに緊張して、今では背中が一枚の厚ベニ(平らで厚いベニヤ板)状態になっています。」
 
 「そのせいで、長く寝ても常に眠いし疲労感が残るのです。」

 「とにかく膝を伸ばして立ち、歩き方が多少まともになったらまた来なさい。」

 最後に立ち方・歩き方・階段の上り降りを丁寧にレッスンしていただき帰宅…先ず前のめりな性格そのものから治すべし。

 <長兄からの鯉のぼり風景♡ビッチリ~>

 ただ、ボテボテしていた膝周りがかなりスッキリし、膝の出っ張り具合も前程ではなくなり膝自体は軽くなった。
 骨に異常はないし、股関節も年齢の割にちゃんとしているとの事で、後は身体構造に素直な立ち方、歩き方をすれば治るらしい。
 高い授業料だったが、日頃悩み考えてきた事と共通する点が多く理解し易かった、頭では・・・。

 言うは易く行うは難し。
 実践は時間がかかるし微妙で難しいので【継続克己】が課題となった(涙)

 何にせよ「何故」こんなに酷くなったのかの根本原因が干し肉と化した我がインナーマッスルにあるとハッキリしたのは幸いだった、感謝!。

 一人ライヴ再開へ、挫けてはいられないのだ !!
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いただきます

2022年05月10日 | 舞台
 一週間の旅を終えて昨日夜帰宅。
 新しい経験を沢山して心身共に快い疲労で早寝早起きが身についた。

 <雲間の爺が岳>

 特にりんご園での摘果作業は新鮮だった。
 一つの果実が出荷されるまでの気の遠くなるような作業の数々・・・。
 心からの「いただきます」でしか報われないと実感した。
 
 人から人へと伝えられた知恵が世代を超えて生活を守る。
 知ろうとしなかったり関係を絶ったりすると、この「知恵」が生きず、常に失敗を繰り返すのみか自然界を絶滅へと追いやってしまう。
 食べられる山菜の見分け方や採り方のノウハウも同じだと学んだ。
 
 さて、修理に出していたパソコンが本日戻り三週間ぶりにブログを書けたのだが、この散漫な文章とは対照的な言葉を思い出した。
 「詩は散文よりダイレクトに魂を食い破る」。

 そう、魂を食い破るような舞台こそ、一人ライヴの目標だった。
 観客の魂をいただくような一人ライヴを、必ず再開する。
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