十二月、初めて日本最南端の有人島である波照間(はてるま)島に行く事が出来た。
波照間島は「果てのうるま(サンゴ)」という意味からその名が付いたと言われている。
石垣島の離島桟橋から高速船で六〇分。波照間島行きの船は外洋に出るため波が高く、よく欠航する事で有名だ。
想像通り、船は西表島を過ぎた辺りからものすごい勢いで揺れだした。座っていても身体が飛び上がるような強い揺れが続き、ようやく波照間島が見えた。
無事に島に到着すると、申し込んでいた島内観光の民宿のガイドの方に誘導され車に乗り込んだ。
島の歴史にまつわる記念碑や、御嶽(沖縄本島ではウタキ、八重山諸島ではワー・オンと読む)、島民で運営している数少ない商店、最南端の碑のある正真正銘の「日本最南端」などなどに案内して頂いた。
しかしながら何よりも衝撃的だったのは波照間の海だ。
波照間のビーチと言えば、「北浜(ニシハマと読む)」。
ここの海を見た瞬間、その美しさに言葉を失ってしまった。
山や川のない波照間は海が汚染されにくく、珊瑚が作り出す波照間ブルーの広がる海は、この世の天国のようだった。
日本に生まれたなら、日本にこの海がある事を一度は見て欲しいと思う☆
照りつける太陽は十二月である事を忘れさせてくれて、思わず海に足をつけた。
私が生活している場所から遥か彼方のこの島で、島の人達はずっと昔から生活し、大切にしてきた祭事や自然が守られてきたんだなぁと改めて思った。
だからこそこの目の前に広がる海に出会えたと思うと、感謝したい気分になる。
波照間は南十字星が見える島、また「ムシャ―マ」という豊年と安全祈願の大きな祭事もある。
今回は日帰り観光だったけど、この島のあらゆる魅力を堪能してみたいと思う波照間との出会いだった。
風信雲書 第489号より抜粋
~第2回和の心茶論~
―東大寺修二会お水取りのすべて―
落語・お茶会
日時 2008年2月10日(日)
*13:30開場 14:00開演
場所 和紙クラブ3Fギャラリー
会費 1300円(お抹茶・萬々堂のりこぼし付)