一年の折り返しに、しっとりと雨に濡れた古都を楽しむ(2年ぶりの古都巡り part 3)
京都市右京区花園妙心寺町59
妙心寺塔頭東林院「令和6年度・沙羅の花を愛でる会」
「沙羅双樹の花の色・盛者必哀の理をあらはす」 沙羅双樹の寺として、つとに有名な、妙心寺塔頭・東林院。
周囲を竹林に囲まれ、普段非公開ということもあり、独特の静寂さ纏う古刹も、この時期だけは活況を呈す。
6年ぶりとなる再訪で、数年前台風により倒木した主木を案ずるも、元気に四方に枝を伸ばしつつある姿に安堵。
前庭に植栽された十数本のシャラノキ(ナツツバキ)を、ひととおり眺めたあと座敷に移動し、抹茶と茶菓子をいただく。
「抹茶付き拝観料込み 1,600円」
沙羅双樹をモチーフにした和菓子は、おなじみ京菓子処・鼓月さん特製で、はんなりと上品なお味が、爽やかな抹茶をひと際引き立てる🍃🍃🍃🍵🍵🍵
ちなみに現地インドの沙羅双樹は、高さが30~50㍍になる常緑高木で、シャラノキとは根本的に異なる*
*詳細については、ウィキペディア等検索ください。
さておき、一日で散りゆく無常の花の「ささやき」に久しぶりにふれ、心洗われる。
☆既に愛でる会は終了しています(期間・6月10日~23日)
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京都市北区紫野今宮町21 今宮神社 「夏越の祓茅の輪くぐり」
朱色の楼門をくぐり境内に進むと拝殿が建つ、疫病鎮めの信仰厚い、紫野・今宮神社。
五代将軍・徳川綱吉の実母である「桂昌院」が、当神社の復興に寄与したことから、別名・玉の輿神社とも呼ばれ、良縁祈願として若い女性の参拝者が後を絶たず。
此の時季、手水舎の花手水(はなちょうず)には、紫陽花とサルトリイバラの若い実が納められ、一服の清涼剤を成す🐌
6月30日に執り行われる「夏越祓」の神事では、災疫を依せた「やすらい人形(ひとがた)」を忌火で焼納し、半年間に身につけてしまった穢れを祓い清め、鎮める。
これからの半年、また清々しい心持ちで、過ごせることでしょう。