京都府京田辺市薪里ノ内
「酬恩庵 一休寺」 (古都探訪 119)
酬恩庵(しゅうおんあん)は、京田辺市にある臨済宗大徳寺派の寺院で、現在では一休寺の通称で呼ばれることが多い禅寺。
それはとんちを使い次々と難題を解決した、アニメ「一休さん」の人気に端を発したもので、一休禅師は晩年の25年間、此の地の庵に居を構え過ごしたと伝わる。
本堂に向かう参道脇に坐す、一休禅師の墓所「宗純王廟」
一休禅師は後小松天皇の皇子であるため、お墓は陵墓扱いで宮内庁が管理しており、通常門は閉じてある。
重文の庫裏は、1650年前田家が当寺再建時に新築したもの。
方丈南庭は、サツキの刈込みを奥に、西側にサザンカや大きなソテツを配した白砂の庭で、女性的な趣を感じる。
逆に北庭は荒々しく男性的で、豪壮な石組みで枯滝(かれたき)を表した蓬莱庭園の様式をとる。
参道にかかる紅葉の密度がちょうど良い塩梅で、且つ昨夜の雨で適度の湿度を保ち、艶やかでしっとりとした趣が周囲に漂う。
苔に映える、紅、橙、緑のグラデーションが見事!
JR東海「そうだ 京都、行こう。」の今秋のキャンペーン寺院に選定され、洛中から離れているのにも関わらず、今年は多くの観光客でにぎわっている。
photo by OLYMPUS OM-D EM-5Ⅱ
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