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寂光院(左京区)

もののあわれを静寂の中に見出す、一本の沙羅双樹。


京都市左京区大原    「寂光院」  (古都探訪 146)



古都の名産品として広く知られる「しば漬」の、材料に欠かすことのできない「大原の赤しそ」    近年の研究によれば此の地の赤しそが、原種に最も近い貴重な品種であることが分かったという。



その赤しそ畑を方々に確認しつつ向かったのは、平家物語ゆかりの寺として知られる、寂光院(じゃっこういん)



草創について不明な点が多いが、寺伝によれば推古天皇2年(594年)、聖徳太子が父・用明天皇の菩提のため開創したとされる。



但し現在は草創伝説よりも、「平家物語」に登場する建礼門院隠棲のエピソードに寄るところが、訪れる人の心をいっそう惹きつける。



物語のテーマである「諸行無常」を象徴する、本堂袖に植わる沙羅の木(沙羅双樹)



正式名はナツツバキというが、インドでの沙羅の木は全くの別物であり、何故日本でナツツバキがそれに代わったのかは諸説ある。



それは別として、平家物語で詠まれたのは紛れもなくこのナツツバキであり、一日花という命の儚さが重なり、心に深く染みる。


祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。  娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす、、、

             photo by OLYMPUS OM-D EM-5Ⅱ

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