京都市中京区寺町二条上ル要法寺前町711
「末廣」 【1780】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/c0/4313a0ad5239f60b66dead8bd5d457ae.jpg)
地下鉄「京都市役所前駅」を下車し市役所正面に出て、寺町通を御所方向へ約500㍍上った左手に佇む、ブルーグリーンの文字看板が映える、総二階の京町家が目印の京寿司専門店です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/b9/b5ed9d49a531a948fd9dfcd0c74ec96c.jpg)
創業は天保年間ということですから、ゆうに200年を越える超老舗店であり、元々は煮売屋として商いを創められ、寿司の提供は明治時代になってからだそうです。 また店頭には昔と変わらぬ「おいなりさん」や「箱寿司」のサンプルが、さり気に飾ってありましたよ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/e1/8d3774982d0e3fd7330e27c7270ef393.jpg)
出前またはテイクアウトが半数以上を占めるためか、店内にはテーブルが3つしかなく、7.8名も入れば満員御礼となります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/1f/ca40810fb79c22a81aad5ec898d9cf15.jpg)
厨房と客間を分ける仕切の設えに、ときを重ねた独特の趣とともに威厳を感じるのは、おやじだけでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/b8/6eb07c8d922b8c9ed357d0ac00c19af9.jpg)
お品書き①
名代の鯖ずしから冒頭のいなり、箱寿司と、伝統を頑なに守る京寿司の数々がラインナップされています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/09/90ad96421187a79b5709175738425f6d.jpg)
お品書き②
ひっくり返した裏面には、「京都寿司のれん会」に所属するお店が紹介されています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/e2/58f07801e80e428646b32d42770c0d4b.jpg)
「むしずし(並) 1,600円」
「熱いですから気をつけて」と運ばれてきた、年季の入った小ぶりのどんぶりの蓋を開けると、ふわっと湯気とともに仄かな甘い香りがあたりに立ち込めます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/ce/c2db8d68f0378efa5ca26cb9463d368b.jpg)
所謂ぬくい(温かい)ばら寿司のことで、どんぶりに酢飯、穴子、海老、紅葉麩・ガリ、銀杏、グリーンピース、錦糸卵が盛りつけられ、せいろで約10分蒸されています。 そのため酢が円やかになり、ほくほくとした食感が楽しめ、錦糸卵の下に散りばめられた細切りの穴子の旨味も手伝って、あれよあれよという間に完食してしまいました! 旨い!
冬の風物詩であるこの蒸し寿司は、京都独自の伝統食の一つといえ、寒い時期に訪れた際には是非とも味わってほしい逸品といえます。 それにしても焦ったなぁ、、実は2日前に伺った時、臨時休業で今シーズン駄目かと一度は諦めたんですよ。 セーフ!