2018年7月16日
「祇園祭2018・前祭(さきまつり)・宵山」 (古都探訪 113)
16年、17年と後祭(あとまつり)に出かけたが、やはり祇園祭のハイライトは前祭であり、38度を越える記録的な猛暑の中、幾分気温の下がった宵山に出向いてみた。
尚翌日執り行われる山鉾巡行には23基の山鉾が繰り出すが、その内今宵は9基を紹介することにする(因みに後祭は10基)
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長刀鉾 (なぎなたほこ)
「くじ取らず」で毎年先頭を務める鉾で、唯一生稚児が乗る。 また前祭一番の人気を誇り、厄病除けの粽も早々に完売となる。
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占出山 (うらでやま)
神功皇后を祀る安産の山で、唯一黒松を立て進む。
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孟宗山 (もうそうやま)
御神木の松や粽に雪を模した綿がつけられているのは、昔の中国で孟宗という人物が、病気の母が欲しがる筍を真冬の雪の中探し回り、ついに掘り当てて母を喜ばせたという話に因む。
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函谷鉾 (かんこほこ)
「くじ取らず」で、毎年全体では5番目、鉾では長刀に次いで2番目に行く。 孟嘗君という中国の人物が、函谷関で家来に鶏の鳴声をまねさせて関門を開かせ難を逃れたと言う故事に因んだ鉾である。
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月鉾 (つきほこ)
夜と水徳の神であったこの月読尊に因んだ鉾で、鉾頭には全山鉾中最古の銘が見られる。 暗闇に浮かび上がる”月”の文字の駒形提灯が、遠目からもはっきりと分かる。
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放下鉾 (ほうかほこ)
「くじとらず」で21番目に行く鉾。 鉾上で稚児舞ができる唯一の操り稚児人形「三光丸」を乗せ、人形ならではの愛らしい舞いが披露される。 梟絵柄の見送りが印象的。
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霰天神山 (あられてんじんやま)
昔、京都が大火に遭った時、急に霰が降り火の勢いが収まり、その時降りてきた天神像を祀ったのが、霰天神山の始まりとされている。
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山伏山 (やまぶしやま)
山に飾るご神体が、山伏の姿をしていることから山伏山と呼ばれる舁山。
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菊水鉾 (きくすいほこ)
町内の金剛能楽堂内に古くからあった「菊水井」に因み名付けられ、鉾頭には16弁の金色の菊花が花開く。
他にもからくり仕掛けの「大かまきり」を乗せた蟷螂山 (とうろうやま)や、さきの巡行の最後を行く船鉾 (ふねほこ)を紹介したいところだが、人混みと酷暑により泣く泣く断念し、来年のお楽しみとする。
photo by OLYMPUS OM-D EM-5Ⅱ