「反面教師」とは、三省堂新明解四字熟語辞典によれば、
「悪い面の見本で、それを見るとそうなってはいけないと教えられる人や事例のこと。
それを見ることで、反省の材料となるような人や事例。
その言行が、そうしてはいけないという反対の面から、人を教育するのに役立つのでいう。」
とある。
昨今の安倍晋三前総理大臣、麻生太郎副総理、そして菅義偉総理大臣の言行を見ていると、
まさしくその見本ではないだろうかと感じてしまう。
親が子ども達に「見習ってはいけません」と言うためのモデルとして使えそうに思う。
例えば小学校に通う子どもに、こんなふうにー
ちゃんと予習しておきなさい。準備が大事ですよ。
国語の時間に読めない漢字も出てくるかもしれません。
みんなの前で、「未曾有」を“みぞうゆう”とか「云々」を“でんでん”とか間違って読んだりしたら
笑われますよ。
他人に任せてばかりだと、麻生君や安倍君みたいな由緒ある家系の人でも、尊敬されません。
発表の時に、もしノートのページを飛ばして読んだりしても、誰かが糊を付けていたから仕方ないなんて
言い訳するんじゃありません。予習していませんでした、と素直に言うのですよ。
安倍君や学級委員長の菅君みたいに、仲良しのお友達に“えこひいき”ばかりしてはダメです。
仲良しの人も自分の好きな係の担当にしてもらおうと思ってるだけで、心の中では嫌いなのかも。
病気の人や困っている人には親切にしましょう。
怠けてそうなった人ばかりではありません。自分がそうなる事もありますよ。
皆んなが出し合ったお金は、皆んなに聞いて使いましょうね。自分や、好きなお友達のために
勝手に使ってはいけません。
決まりを守らないと警察に捕まるかもしれません。
自分と違う考えを持っている人や専門家など、色んな人からも、話をお聞きなさい。
自分がいちばん偉いと思っても、人間は間違うこともよくあるのですよ。
という具合に教材に出来るんじゃないかと。
でも、ああアレで良いんだと思ってしまうのが怖い。
では、彼ら「反面教師」と思われる人と違うことをやれば、うまくいくのかというと、
そうそう簡単でもない。
ただ、反対のことだけをやればそれが正解と言うことではない。
彼らが、リーダーとして政権を牛耳っている間に、我が日本は大変な状況になっている。
先進国としての栄光は地に落ち、G7の中で最下位の数値となってしまったものも少なくない。
例えば、
・平均賃金(年収)は、423万円でG7最下位。
・相対貧困率は、6人に1人でアメリカに次いで2番目の高さ。
・幸福度ランキングは世界で62位で、もちろんG7最下位。
・男女平等ランキングは世界120位で、G7中ダントツで最下位
・自殺死亡率は、10万人当たり18.5人でG7最多。
等々、気が付けば従来の日本のイメージとは程遠い状況に、、。
でも、テレビでは“日本素晴らしい”と言う番組が少なくないように見える。
コロナの中でオリンピックがやれるのは、さすがニッポン。
何故そうなったのか、個人の問題だけに矮小化してはいけない。
それ以外の要素(歴史や置かれた環境など)についてもきちんと学んでおかねば、
また違った「反面教師」の誕生ということになってしまう。
何しろ、民主主義は時間が掛かり面倒なのである。
ところで、かの三人はあまり勉強は好きではないようだが、今回は“教師”になっていただきました。
悪しからず。
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