娘、新学期が始まって、一週間くらい経ったある日、気づいた。
一番後ろの席の女の子、ひとりでお弁当食べてるかもって。
娘は前から2番目の席で、最初はわからなかったらしい。
その子、学校休みがちで、声を掛けるにも席が遠いし、なかなかきっかけがつかめず。
オリエンテーションも休んだらしい。
「学校、怖いんやろうな。わかるわ~」
去年までの娘なら言えなかった台詞。
「一緒にお弁当食べようって誘いたいけど、声かけて大丈夫かな」
「大丈夫やで」
「でもな、お母さん、ひとりで食べる方が気楽な子もいるねん」
「ああ、そうなんや~。じゃあ、もしよかったら一緒に食べへん? 今日でなくてもいいし、一緒が良くなったらいつでも合流して、って」
「そやな。そう言うわ」
「いま、一緒に食べてる子らに、誘っていいか訊いてから誘いや」
「もちろん」
そんな葛藤から、ようやく昨日、声を掛けた娘。
「一緒にお弁当食べる子がひとり増えた」
そう報告してくれた
他の子も、その子の合流を快く受け入れてくれたらしい
めっちゃおとなしくて、静かな子なんで、『しずちゃん』でいきます。
しずちゃん、おとなしいけど声を掛けたら話すらしい。訊かれたことは答える、みたいな。
学校、毎日通えるといいな。親だって、めっちゃ心配してはると思う。
不安で不安で、心が折れそうになってはるかもしれへん
娘も以前に比べたら、コミュニケーション能力がた落ちやけど。
お弁当一緒に食べようって誘うのに、どんだけかかってるんや
それにやっぱり、不安定 でも、今の高校に来て、吐かなくなった
まずはこれが、明らかなひとつの変化どす