朝起きてテレビを付けたら、ニュースでメジャーリーガーがピンクのユニフォームでプレイしてた。
昨日が母の日で、乳がんの知識啓発運動やとか。
で、おかん、啓発という言葉でいつも思ってることを娘に語ってみた。
「啓発はまだ、使うやん、少しは。でもさ、啓蒙って日常会話の中で全然使わへんわ~」
「啓蒙???」
「哲学的やと思うんよ~。社会の授業以外、どこで使うのか長く生きてるけど機会がないわ、啓蒙」
「けいもー……」
「たまーに小説読んでたら出てくるねん。啓蒙主義とかさ。意味調べるねん。でもすぐ忘れるねん。そんな言葉、必要なんか? 啓蒙って哲学っぽいなあ~という感想を抱いた、それしか残らへん。まあ、詳しく説明できへんから、気が向いたらスマホで調べてみて」
そして啓蒙主義をすぐに調べた娘、大爆笑
「お母さんが哲学的と言うのが納得やわ。哲学的と言えないこともないのが哲学的やわ」
なぜがツボにはまった娘、ひとりで盛り上がる
「今日、学校行ったらエリア68少年と、この話しよー」
話は変わるけど、娘、昨日凄く足の爪が伸びてたから
「C、正気の沙汰とは思えへんほど爪、伸びてるで」
と指摘したら
「お母さんってちょっと変な言葉使うよな。私もそういうの使うけど、みんなに『えっ?』って言われるわ。絶対、お母さんの影響やで」
爪を切りながら言う娘やったのやわ。
私ら親子の会話が、もしかしたら、ちーっと変なのかもしれない。
啓蒙主義
理性による思考の普遍性と不変性を主張する思想。ヨーロッパ各国語の「啓蒙」にあたる単語を見て分かるように、原義は「光で照らされること(蒙(くら)きを啓(あき)らむ)」である。自然の光を自ら用いて超自然的な偏見を取り払い、人間本来の理性の自立を促すという意味。