あのときの言葉は・・

去年、入院しているとき、回診で
「はじめましてだね」
と言った先生が落とした言葉に、私はイラっときた。
「あなた、元気そうだよね。どこが悪いの？？」
という言葉。
確かに、脳外科病棟であんなに何もすることなくて元気そうにしてる人はいなかったかな・・と思うし、同室のおばさんとリハビリで一緒に散歩したときにも
「遊びに来ているみたいねぇ（笑）」
なんて言われていた。

でも、私だって遊んでいるわけでもなければ、元気なのになぜか入院していたわけでもない。
電車を4回乗り継いで通ってる学校にひとりで行けるように、毎日2回リハビリを入れてもらっていたし、入院していたことの原因がはっきりしていなかったから検査をしていた。
ただ、検査とリハビリしかすることがない毎日で、それ以外の時間は、
「あぁ～早く学校に行きたい・・」と思っていて、学校で使ってる本やふつうの雑誌を読んだり、ちょこっと勉強したり、メールしてたり、あまりにヒマで人と接することがないから寂しくて泣いたりして・・
そんな生活をしていた

回診のときは、音楽聞いて、雑誌読んでたような気がする。回診の時間はいつもそんな風景だった。
そのときに、そういうことを言われて、
「何もしてないから早く出て行けってこと！？」
と本当に思った。何て奴・・。
ベッドの稼働率が悪くなる？とか、ここは急性期病院だから居ちゃいけない？とか、悪い方へ悪い方へ・・
どんどん思考が働いてしまった。
「あの先生ひどいっ！！」

あぁ・・
どうしてそんなふうにしか考えられないんだろう・・。
そんな考えになってしまった自分が嫌だ

自分でもヒマで仕方なかったと感じていたクセに。
早く学校に行きたいと思っていたクセに。
病院にいると動く範囲が狭いなぁって思ってたクセに。
家族や友だちと毎日居れなくて悲しくて泣いたクセに。
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もっと、そう思ってるなら自分から進んで行動に移さなければいけなかったんだ。
やろうと思えばできたことはあったはず。
自分で部屋から出ようとすることもできたし、そうすれば動く範囲も増えるしリハビリにもなったし、「学校に早く行きたい」が叶ったかもしれなかった・・。

「もっとがんばれるんだよ」
「元気なのに、ここでこうしてるのもったいないよ」
ってことに気づかせてくれる言葉じゃないの

どう思って言った言葉なのかは分からないけど、そう思わせてくれる言葉をひとつ落としていってくれた先生に・・ありがとう

もっと、もっとがんばれるはずだから、
いっぱいがんばります