手塚治虫さんの「鉄腕アトム」
世界中でたぶんこれほど有名なロボットは他にいないだろう!
漫画というフィクションの世界ではあっても、少なくとも現在の日本人の原体験の一部と言ってもいいほど大きな存在であると私は思っているのですが・・!
私にとって、その鉄腕アトムの中で敵でありながら、非常に印象深く覚えているのがプルートなのです。
登場したのは「地上最大のロボット」の巻
主人公のアトムを真っ向勝負で一度は壊した存在。
黒くて(本もTVも白黒だったから?)、大きくて、長い角を持っていて、圧倒的な威圧感を持ってアトムの前に立ちふさがった存在!
物語は世界征服をあきらめたアラブの王様が代わりにロボットの世界で地上征服をもくろみPLUTOという戦闘ロボットを作り、世界で有名な7体の高性能ロボットと戦い壊していくという物語。
その物語が今よみがえっている。
手塚先生の物語を原作として、浦沢直輝さんがリメイクしている。
PLUTO 5―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (5) (ビッグコミックス) 浦沢 直樹,手塚 治虫 小学館 このアイテムの詳細を見る |
現在版のコミックの最新刊はこの「PLUTO 5」
基本的な構成は原作のまま。
登場人物(ロボット)の一人ひとりの背景が分厚く構成され、原作では初期の段階で壊されてしまったロボット刑事ゲジヒトの視点で、愛されていたロボットたちを破壊した者とそれを操っているであろう存在を紐解いていく。
湾岸戦争、テロリストとの戦い、某超大国の暴走と言った、現実をたくみに盛り込み緊迫感のあるサスペンスタッチで物語が進んでいる。
「PLUTO 5」では破壊者の実態がかすかに見え始め、一度壊されてしまったアトムが再生の一歩を踏み出している。
ビッグコミックオリジナルで月一程度連載されているようでは有りますが、細切れで読みたくは無い!
早くコミックの「PLUTO 6」が読みたい!!
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