9509 北海道電力 1568.5 +19.5円 ここのところ絶好調という印象の銘柄。道内では千歳市に大規模半導体工場、苫小牧に大規模データセンターが作られることなどから同社の将来の電力販売量の増加はほぼ 確実と見込まれることなどから資金が向かいやすいか。ただテクニカル的には日足ボリンジャーバンドはMAを25としてプラス2シグマを越えていること、同じく日足で14としてRSIは77となっていることなどから、短期的には調整は避けられないか。ちなみに5月17日つけの信用情報は5月10日付けに比べて信用買残が減少した一方で同規模の信用売り残の増加が観測されている。
9101 日本郵船 5059円 +160円 北海道電力令和4年度有価証券報告書によると同社は同年度に約400万トンの石炭を主としてオーストラリア、インドネシアから購入している。その石炭は産出国からは「ぴりかもしり丸」、「ぽろぬぷり丸」という2隻の北電専用石炭運搬船で苫小牧港まで運ばれているのだが、前者を日本郵船が、後者を商船三井がそれぞれ運行している。と言うわけで、北電つながりで日本郵船を見よう。令和6年春の四季報によると海運では国内首位の同社の稼ぎ頭はコンテナ船だそうだが、そのコンテナ船事業は紅海情勢が不安要因なのだとか。またANAに航空貨物を売却する方向だが、こちらは2月から4月に再延期とのこと。ここ数日、イスラエルのラファ攻撃が大きく報じられているが、中東情勢は同社の業績にも影響するのだろうか。テクニカル的にはこちらも株価がボリンジャーバンドのプラス2シグマ近傍、RSIが84近辺と過熱感が高まりつつある印象。何かの拍子に調整が始まるかも知れないと思う。