日本の株式相場とは関係ないかもしれないが、日本国債10年物の金利が1.249%、同じく米国債10年物が4.53%で、この日米金利差が日本円米ドル為替相場に反映されているという解説を耳にする機会が多い。ところで、金利のチャートをみると日本国債の利率は緩やかに上昇傾向にあり、米国債は緩やかに低下する傾向にある。これは両国の金融政策を利率が反映しているのだと聞く。今、債券市場では金利の先高観が静かに台頭しているのだそうで、市場参加者の国債買い控えがみられて、これが国債のだぶつきを招いているという解説もある。日銀は今年中盤に利上げするともいわれており、年内前半は国債金利が小幅に上下しながら上昇するのだろうか。ちなみに日本の最新の実質金利(日銀の誘導目標金利ー消費者物価上昇率)は0.25ー3.6でマイナス3.35%だった。
僕が観察している会社で、例えば9509北海道電力は配当利回り2.52%、9101日本郵船は5.32%、5020エネオス3.30%と発表されている。あまり考えたくはないが、国債の先高観が債券市場で急激に台頭して金利が上昇、資金が株式市場から金利を求めて債券市場に流れ込むというシナリオも考えておかなければならないかもしれない。もっとも、債券市場に資金が流入するということは債券価格の上昇ひいては債券利率の低下を意味するわけで、短期的にはともかくも中長期的には悪いことばかりではないのかもしれないが。
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