毎年恒例だし後々自分で見返すことも多いので上半期ベストをエントリーしようと思う。といっても2020年上半期も既に一か月経ってしまったけれども。
公私ともに「こんなことが……」と思うような出来事が続いた時期だった。
予兆はあったのかもしれないし、避けられたことだったのかもしれない。
そんな時につい口にしてしまうのがこの曲のフックだった。
Awichの勢いは収まることがないようで、既に配信されているメジャー移籍シングルも良いので下半期も注視したい。
「ラップは黒人のCNNだ」と表現したのはPE全盛時のチャックDだけれど、
Run The Jewelsが4枚目のアルバムの公式MVとして作成したこの曲はCNNのプログラムもよりもアメリカ(の中でも特にアフリカ系の人々)の2020年上半期を映し出したように思う。
昨年末~年の頭にGang Starrのまさかの新作が出たけれど、個人的にはこの曲のフックのプリモのスクラッチによりグッと来た。
例年は盤単位の新譜で選んでいたけれど、この上半期はそれはいよいよ難しくなってきたというのが個人的想い。
新譜というタームでCDやレコードを買うことはなくなって曲単位でYouTubeなりSportifiで聴いて、気に入ったものを後で買う(盤になるのもタイミング的には配信より後であるし)というのが主だったルート。相変わらずCDやレコードは買ってはいるけれど、枚数も控え目になってきたし、旧譜を中古で買うことが殆ど。
この2Ⅰ年前のエレクトロニック・ダブの傑作はそうした中の一枚で、何故これに20年も気が付かなかったのだろうという思いを抱きつつ、もし新譜であったらならばためらうことなく本年のトップにあげただろうという一枚。
友人のTWITTERで知ったのだけれど、彼も何の気はなしに買ったようなことを書いていたしブックオフの特価コーナーでよく見かける印象もある(実際、それくらいの価格で直ぐ買えた。ネットでだけれど)。
言ってしまえばSly&Robbieというレゲエ最強のリズム隊を『Music For Babies Music For Babys』などのソロ作やBjorkやU2といった大御所とのコラボを通じて培ったHowie Bのプロデューサとしての能力を余すことなくぶつけたという作品なんだけれど、音に説得力がありすぎてですね……、文体も変わってしまうありさまですよ。
エレクトロニック・ミュージック(≒テクノ)とダブというとミニマル・ダブやブリストルのようなアプローチが先ず頭に浮かぶけれど、こういったアプローチもあったのだなぁということに21年間も気が付かなかったとは……己の了見の狭さを反省させらてたりする一枚でもあった。
……売り方を間違えたんじゃねの? という見方も出来るわけだけれど。
エレクトロニック・ミュージックとダブといえば2月に突然すぎる旅立ちをしてしまったAndy Weatheallの生前最後の作品となってこの12インチもよく聴いた。
このクソタレな世の中に対して彼ならどういう態度をとっただろうか?
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