2021/8/20ロイターにて、”テスラのイーロン・マスクが、人間がやりたくない危険かつ反復的で退屈な仕事を担う人型ロボット「テスラ・ボット」のプロトタイプを来年に発表できる見通しだと明らかにした。”とのこと。かなりSFチックではあるが、このニュースを聞いて変なことを想像してしまった。
”工具を使って車にボルトを取り付けたり、店舗から食料品を受け取るなどの仕事ができる”とのことだ。最近のAIとロボット技術の発達を鑑みれば、あながち見通しのないことでもないのであろう。変な想像とは車の修理や食品受け取りができるのだから、”ある人間の顔のスキャンデータや体形データ・住所・日頃の行動パターンをこのボットに入力して拳銃を渡し、殺してこい”と指示すれば少なくとも技術的にはそれが可能となる日が来るのだろうな”ということだった。
2021/6/22共同通信にて”殺人AI兵器、世界初使用か 昨年リビアで国連報告書”というニュースがあった。”人間の意思を介在させずに敵をAI判断で攻撃する「殺人ロボット兵器」が昨年春、内戦下のリビアで実戦に使用されたとみられることが国連安全保障理事会の専門家パネルの報告書で分かった。”というもので実際にはトルコ製の小型ドローンのようだ。兵士らを自動的に追尾、攻撃したとも記事にある。どのようにして敵を識別したかは記事では触れられていないが、AI判断で敵を識別して自動殺傷する兵器はどうやらすでに実用化されているらしい。
旧ユーゴ紛争では空爆が主力となりなかなかナトー地上軍が投入されなかったのは、地上軍投入はナトー側の人的消耗が大きくなることがブレーキになっていたと聞く。しかし、テスラボットのようなものが実用化されれば、これからはまず空爆をしてそれからAIによる自動殺傷が可能なボットやドローンを投入するという、全く人的消耗なしの軍事介入が可能となるような世界が来るのでは?それは著しく軍事介入の敷居を低くしてしまうような気がする。
イーロン・マスクは軍事用途について全くコメントしていないが、いったいどう考えているのだろうか?