日々雑感

”オランダ首相、奴隷制謝罪 「人道に対する罪」” 共同通信の記事に思う

オランダ首相が奴隷制に対する関与を「人道に対する罪」として正式に謝罪したとの報道があった。過去に関与した奴隷貿易への謝罪と思われる。世界のリベラル化の波は押しとどめることはできないのだなとの感慨が大きい。

かってオランダ女王がインドネシアでの独立運動に対して行った残虐行為に対して謝罪したことがあった。この流れにのったものとも言える。オランダはそう遠くない将来にかっての植民地支配に対しても謝罪を余儀なくされるだろう。この流れを押しとどめることはもうできないのだ。そして過去の奴隷貿易への関与と植民地支配への謝罪について現状は消極的なようにも見えるイギリスにもその要求も大きくなっていき、イギリスもまた謝罪へ追い込まれる日はそう遠くないように思う。

日本は過去の戦争行為・植民地支配に対して世界に先駆けて謝罪を行っている国である。その意味では日本はそれなりにリベラルな国だとも言えなくもない。(韓国にてはその謝罪は受け入れられていないということはあるが。)1965年の日韓請求家協定での日本の韓国への資金供与は”独立祝い金”とのことにはなっているが実質は植民地支配への賠償金であった。

今だ日韓は外交的もめごとが絶えないが、今回のオランダ首相の奴隷貿易への謝罪の報道に接して、すでにこのオランダの謝罪より50年以上も前に日本が行った植民地支配への一種の賠償金支払いはそれなりに評価すべきことであるように思われる。この点はもう少し強調しても良いことだと思う。(2022/12/22)
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