私は日本の権力者による靖国神社参拝には反対である。その理由の一つにA級戦犯が合祀されていることがある。A級戦犯は(広田 弘毅 はとりあえず置くとして)明らかに日本の庶民に対して害をなした人たちであるから、その人間を日本の権力者が参拝・顕彰することはおかしいと考えているからだ。
戦没者を弔うことが目的であれば靖国神社でなく千鳥ヶ淵戦没者墓苑にて弔いを行えばよい。
中国は日本の権力者が靖国神社へ参拝することに反対しているが、靖国神社にA級戦犯が合祀されていることがその理由とされている。このことは昨今のロシアによるウクライナ侵攻を鑑みてみれば理解できないことではないと考える。
昨今のウクライナ侵攻にてウクライナ人とは別にロシアの軍人も多数死んでいるようだ。何人かのロシア軍の将軍も戦死しているとの報がある。大日本帝国によるかっての戦争と同じようにロシアも今回の侵攻は"自衛のため"と称しているのは衆知のとおり。
ウクライナ侵攻はどのような結末を迎えるかは今時点では不明ではあるが、今回の侵攻の終結後、プーチン大統領またはその後継者が今回の侵攻にて死んだロシア将兵や将軍を”ロシア自衛のために殉じた軍人”として顕彰すれば(例えば死んだ将軍の墓に献花をして”ロシアの自衛のために殉じた英雄である"などのスピーチを行うなど。十分ありえることと思う。)ウクライナ人はどのように感じるか考えてみればわかる。
ウクライナ人は”ほんとに自衛の戦争と思っているのか?”、”また侵攻してくる気か?"と考えるだろうことは想像にかたくない。ウクライナが主権を継続していればロシアに抗議もするだろう。その抗議にロシアが”内政問題だ”とつっぱねて済むことでもないだろうと他の国も思うだろう。
今、千鳥ヶ淵の桜がきれいである。千鳥ヶ淵戦没者墓苑には行ったが靖国神社には行かなかった。(2022/3/27)