日々雑感

「ベルリンの少女像、撤去指示」について

2020/10/9の時事通信社にて”ベルリンの少女像、撤去指示 日韓対立、独で展開「不適切」”の記事が配信された。ドイツ・ミッテ区が従軍慰安婦を象徴する少女像の設置許可を取り消し、14日までに撤去指示とのこと。
その理由は”像は設置承認の過程では「戦時中の性暴力に反対の意思を示すもの」と捉えられていたが実際は「第2次大戦中の日本軍のみを対象」にしており、日本やベルリンで「いら立ちを招いた」から”とのことだが、平たく言えば、「”一般的な戦時性暴力反対”をドイツで表明するのは良いけれど、日本と韓国の争いなら、わざわざドイツに来てまでやらないでね。やるなら勝手に日本か韓国でやってね。その件はドイツは知らないよ。」ということだろう。

かって、習近平氏のドイツ訪問時、”ドイツは過去を反省したが、日本が過去を反省していない”ことを際立たせるためにドイツのホロコースト記念碑を訪れようとしたがドイツが断ったことがあった。(中国側はこの件を否定しているが。) 
ドイツの考えは今回のこの慰安婦像の件と同じ考えだろう。”よその国同士の争いをドイツまで来てやらないでね。やるなら勝手にそちらでやってね。"というのは当たり前の感覚で良く理解できる。

残る疑問点が2つ。
1)アメリカにも慰安婦像があるようだ。日本と韓国の争いを場外乱闘ぎみにアメリカでやっているわけだが、アメリカ人はどう考えているのだろうか?

2)”ドイツは過去を反省したが、日本が過去を反省していない”との話が日韓・日中関係の問題のなかで韓国・中国のマスコミから出てくるが、”ドイツは過去を反省したが、日本が過去を反省していない”っていったい誰が判定するの?

ドイツの反省はナチスドイツの被害国が判定し(中国・韓国がこれを判定はできない)、日本の反省は大日本帝国の被害国が判定するしかない。(何をもって反省が十分かという別な疑問は残るが。)
片方が良く反省され、片方が不十分であるという判定はナチスドイツの被害国と大日本帝国の被害国の両者より上位にいる人か国か組織が行うしかないが、具体的に想定できるのは国連か国際司法裁判所くらいだ。それらの組織での判定は聞いたことがない。”ドイツは過去を反省したが、日本が過去を反省していない”っていうのは本当なのか?




名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「日記」カテゴリーもっと見る