日々雑感

福島事故原発での処理水放出

日本産婦人科学会によれば2016年の日本での体外受精による出生は18人に一人(5.5%)であったとのこと。体外受精によるものが5.5%であるのだから、体外受精以外の不妊治療による出生をあわせれば何らかの不妊治療により出生した比率はもっと高いことになるだろう。

一昔前の映画に、”生まれてくる赤ん坊が世界的にどんどん少なくなっていき、それにつれて人々が希望・気力を失っていく。”というものがあった。例えば70歳代の老夫婦にとって、生まれてくる赤ん坊があってもなくてもその老夫婦そのものの生存には関係ないはずである。しかし、赤ん坊が全世界で生まれなくなっていくことでその老夫婦も希望・気力を失っていくという描写には共感できた。

現在、何らかの不妊治療を行わないと子供が生まれにくくなっている原因はストレス・食品添加物など種々あれど、その大きな原因は環境汚染によるものであろう。環境汚染の生殖への影響はいろいろとは言われているが、どれも今時点で明確になっているわけではない。しかし、約15万年と言われる人間の歴史の中でこの100年ほどでこれまでになかった化学物質・放射性物質が多量に環境に排出されるようになった。14万9900年の間の環境になじんできた人間の体が、この100年の多量の新規の化学物質・放射性物質に対応できているとは思えない。

福島事故原発より発生している処理水を海洋放出するようだ。IAEAの基準に従って希釈して放出するとのこと。大量の海水に希釈されて、目に見えて大きな影響がすぐに出るとは思えない。また、日本をはじめ世界中の原発より福島処理水レベルの放射性物質が排出されているようだ。しかし、一度放出してしまえば二度と元に戻らない処理水を意図的に放出すべきとは思えない。

ここからは想像の世界だが、今後も環境汚染は進行してゆき、不妊治療を行って生まれる子供の比率が5.5%からやがて10%となり、30%、50%となり、気が付いたときには上記の映画のように世界的に赤ん坊が生まれなくなって人類は終焉を迎えるのだろう。不妊治療で生まれる子供の比率が何%を超えた時、人類は自分たちの立場に気が付くのだろう? (なんだか大上段だな...............。)
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「日記」カテゴリーもっと見る