旅に病て 夢ハ枯野を かけ廻る 芭蕉翁
その後支考をお呼びになって、「なをかけ廻る夢心」と考えたのだが、
どちらがいいだろうと言われた。
上五はどうなるのでしょうかと聞きたかったが、
体調が悪いのに余計な心労をかけてはまずいと、
この句でどこが悪いことがありましょうかとあたりさわりなく答えた。
しかし「なをかけ廻る夢心」が入ったら、どんな微妙な上五になったことであろう。
今となっては聞くことも出来ずどうしようもないことだ。支考の、『芭蕉翁追善之日記』より。
m・1
旅に病て 夢ハ枯野を かけ廻る 芭蕉翁
その後支考をお呼びになって、「なをかけ廻る夢心」と考えたのだが、
どちらがいいだろうと言われた。
上五はどうなるのでしょうかと聞きたかったが、
体調が悪いのに余計な心労をかけてはまずいと、
この句でどこが悪いことがありましょうかとあたりさわりなく答えた。
しかし「なをかけ廻る夢心」が入ったら、どんな微妙な上五になったことであろう。
今となっては聞くことも出来ずどうしようもないことだ。支考の、『芭蕉翁追善之日記』より。
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