以前ブログに書きましたが
私が『ふるさと』と呼べる場所は熊本県の阿蘇です。
『ふるさと』の漢字は「古里」、「故里」、「故郷」の3つあり
同じ意味として扱われていますが
それぞれ微妙な違いもあるようです。
「故郷」は「こきょう」とも読みますね。
「郷」は「きょう」と読んだり、「ごう」と読んだり
「さと」と読むこともあって、読み分けが微妙!?な感じがします。
例えば「温泉郷」の「郷」は
「きょう」と読んだり、「ごう」と読んだりします。
「きょう」と読む場合が多いようですが
奥飛騨温泉郷(おくひだおんせんごう)のように
「ごう」と読む場合もありますね。
「故里」、「故郷」の「故」は「温故知新」の「故」と同じように
「古い」という意味があります。
「故郷」の「郷」は「白川郷」の「郷」と同じように
「里」を意味する言葉です。
「白川郷」の合掌造り集落の風景は
「日本昔ばかし」に出てきそうな感じで
まさに「里」のイメージにピッタリ!ですね。
私はひらがな表記の『ふるさと』に温かみを感じます。
『ふるさと』という言葉から連想するものは「豊かな自然」・・・
私の『ふるさと』である阿蘇には「豊かな自然」があります。
「日本の名水百選」に選ばれた清らかな湧水もあり
ホタルの生息地が数多くあります。
私が幼い頃、乱舞するホタルを追いかけまわした記憶が
私の心の中にゆるぎのない原風景として残っているので
『ふるさと』という言葉を聞くと
ホタルが乱舞する光景が心に浮かんできます。
短く儚い命が尽きるまで光を放ち続けるホタル・・・
あの幻想的な美しい光を見ると、人生の儚さを感じます。
『ホタル帰る』という本があります。
太平洋戦争末期、特攻基地のある知覧(鹿児島県)を舞台に
基地の近くにある富屋食堂を営む鳥濱トメと特攻隊員たちとの
悲しく温かい交流を描いた実話。
富屋食堂は特攻隊員たちにとってはオアシスであり
「特攻の母」と呼ばれた鳥濱トメは
特攻隊員たちを我が子のように可愛がり
特攻隊員たちからは実母のように慕われました。
“死への旅立ち”の前夜、特攻隊員の宮川三郎は
「明日の晩、ホタルになって帰ってくる」と鳥濱トメに言い残し
翌日、知覧基地から出撃していきました。
そして宮川三郎が話した時間(夜9時)通りに
一匹のホタルが富屋食堂に入ってきました。
灯火管制が敷かれているため
暗くしている富屋食堂の
わずかに開いた表戸の隙間から
宮川三郎が本当にホタルになって帰ってきたのです。
本のタイトル『ホタル帰る』はこのエピソードからつけられました。
『ホタル帰る』を元にした演劇や映画があります。
↓
演劇『MOTHER マザー~特攻の母 鳥濱トメ物語~』
映画『ホタル』、映画『俺は、君のためにこそ死ににいく』
・ ・ ・ ・ ・
二十歳前後の若い特攻隊員たちは
どんな思いで飛び立っていったのかな?
『ホタル帰る』は何度読んでも涙が出てきてしまいます。
(収集したマッチ箱より)
2匹の犬を描きました。
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