虫の音

暑く、寝苦しい夜が続くが夜中、ペルセウス座流星群を見たいと起きて夜空を眺めたが5分位の間には見れず、窓を開けベットの上から見上げていたがウトウトした頃、虫の音が聞えた、私にとっては初音だった、耳を澄まして聞いた、澄んだ甲高い連続音と違うもう一匹の合奏で心地よかった、ただ鈴虫やコオロギでは無かったが名前は分からない、しばらく聞いていたら「ツクツクボウシ」とセミが鳴き出した、早くない！と思った
暑さも最高潮だけど虫たちは鳴く時期を心得ているのだろう、立秋も過ぎ自然は確実に季節を捉えている

今は全国に知れ亘っている秋田県玉川温泉が、ガンに効くとテレビでも取り上げたりしているが、60年前、電気は無くランプで湯治場温泉だった、おふくろと二人で湯治に行った時の話で、多分、帰る時だったと思うが、夜、知り合いの土木会社のトラックに乗せて貰い、荷台に寝ながら帰ってくる途中、夜空に沢山の流れ星を見た事がある、しばらく次々と現れては消える花火の様だった、子供心にびっくりして見ていた、生前、おふくろが回りの人たちに話していたし私も忘れていない、ただ季節が思い出せないが、荷台で寝ながらの時期は夏の今頃で、ペルセウス座流星群だったのではないだろうかと思う

子供の頃、夜空を見上げるのが好きで夏休みに庭にゴザを広げ、布団を引き、寝ながら夜空を見た事がある、それは宝石の様に、白、赤、青、黄など天の川を挟んで満天の星だった、その頃、夢は天文学者になって地球外生物を発見するだった、夢は簡単に消えたが！

結局、虫の音を聞きながら眠ってしまった