シアトルの本社ではこのコパイロットを、従来マイクロソフトが注力してきた工場や設備管理などの現場向けのソリューションに活用するデモが行われていた。4輪バギーの製造現場を模したエリアで、技師役のマイクロソフト社員と記者がヘッドセットを装着すると、視界に仮想のタブレット端末のようなホログラムの画面が現れた。ほどなくして、ヘッドセットから「ハロー。私はコパイロットです。今日はどのようにお手伝いしましょうか?」という音声が流れる。技師役の社員が「ヘイ、コパイロット。エアダクトはどこにある?」「フレームをハイライトしてくれる?」などと問いかける。するとコパイロットは「もちろん」と返答し、ヘッドセットのレンズ越しに、バギー上にある各パーツの場所が映し出された。これならば、車種の初心者・ベテランを問わず、製造工程や整備などの現場作業を効率よく進められるわけだ。この「Copilot in Dynamics 365 Guides」は、一部のクライアント向けに内々のプレビューをしている段階だという。ほかにもコパイロット関連のサービス開発の現場やインキュベーション施設など、2日間にわたってマイクロソフトの内部をありとあらゆる側面から見て回り、何十人という社員たちと交流することができた。その中で引っ掛かったのが、本社に漂う雰囲気、そして社員たちのスタンスだった。