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落語「長短」

2013-04-25 | 落語

  すこぶる気の長い長さんと、これはまたむやみに短気な短七のふたり、気性がまるで反対なのに仲がいい。タバコの吸い方ひとつにしても、気の短い短七には、のんびりした長さんのやり方が気に入らない。「タバコなんてものはなあ、こうやって……」と吸い方を説明しているうちに、火の玉が自分の服の袂(たもと)に入ってしまう。これを見つけた長さんは、教えてやろうと思うのだが、「おまえさんは、人がものを教えると怒るから……」と教えない。
 
 「怒らねえったら、怒らねえから、教えてくれよ。後生だから。いったい何だい?」
 
 「じゃあ、話すけど、今お前がポンとはたいた火の玉が、タバコ盆に入らねえで、左の袂の袖口からうまく入った。おや、いいかなと思っていると思っていると煙(けむ)が出ている。ことによると、そりゃ消したほうがよかあねえかな?」
 
 「ああ、あ、あ、早く教えろ、早く。どうも変なにおいがすると思った。このバカ野郎!」
 
 「それ見ねえ、そんなに怒るじゃあねえか、だから教えねえほうがよかった。」
  

 (1667年『和漢りくつ物語』の「裳の焦げたるを驚かぬ事」が原話。だが、実は元来中国の笑話で、『事文類聚』や『笑府』に載っている。)



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