落語家五代目古今亭志ん生(1980-1973)の小話
(1)
当たり前の人は千円札と百円札と出して、どっち取るって言うと、千円札を取る。
でも、私どもは欲がない。
百円札を取って…
それから千円札を取る。
(2)
欲があっちゃいけないよ。って先輩に言われたものです。
こうしたら客が笑うだろう、こうしたら受けるだろうと思ったら、客は何だか変になっちゃう。
鶏を捕まえようと思ったら、鶏は逃げちゃう。
捕まえずにいれば、鶏は籠に入っちゃう。
(3)
「おい、電話だよ。うん、どうしたんだ?」
「何でしょう。この人、何も言わずに、『もしもし』しか言わないんだよ。」
「じゃあ、カメさんだよ。」
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