《中国笑話50選》再録
暴君と占い師(2013-07-20発表)
昔、一人の暴君がある占い師に尋ねた。
「わしがいつ死ぬか占ってくれ。」
占い師が答えて言った。
「主君は記念日にお亡くなりになります。」
暴君が尋ねた。
「なぜ、そう断言できるのだ?」
占い師が言った。
「あなたがいつお亡くなりになっても、その日は、私たちにとって記念日になるからです。」
こそ泥の説教(2013-07-12発表)
真夜中に一人のこそ泥が一軒の家に忍び込んだ。ところが、この家はこの上なく貧乏だった。しばらく盗む価値のあるものを探したが、何ひとつなかった。彼は癇癪を起こして、まさに門を出て行こうとした時、主人が突然ベッドの上からどなった。
「おい、門をちゃんと閉めて行け。」
こそ泥はこれを聞いて怒って言った。
「何て怠け者なんだ!門も自分で閉めようとしないのか。道理でこの家には何もないんだ。とんでもない家に入ったものだ!」
主人が叫んで言った。
「おい、お前は私が怠け者でなくて少しでも稼いでいたら、盗みに来るというんだな、間違いないか?」
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