「おじさんの手」「同じ作文」「県知事、子供をしつける」「豆を拾う」「マッチを買う」「凍える息子」 . . . 本文を読む
《中国笑話50選》再録
暴君と占い師(2013-07-20発表)
昔、一人の暴君がある占い師に尋ねた。
「わしがいつ死ぬか占ってくれ。」
占い師が答えて言った。
「主君は記念日にお亡くなりになります。」
暴君が尋ねた。
「なぜ、そう断言できるのだ?」
占い師が言った。
「あなたがいつお亡くなりになっても、その日は、私たちにとって記念日になるからです。」
こそ泥 . . . 本文を読む
中国の昔の話だ。
国王がある夜、夢を見た。目が覚めた後、その夢を忘れてしまったため、ひどく不機嫌になり、それが原因で病気になってしまった。国王は、大臣に命じた。「町へ行って笑い話ができる者を連れて来い。もし、その者が私を笑わせられたら、その者に金貨を百枚与える。もし私が話を聞いても笑わなかったら、その者を板で百回打ち、監獄に入れる」と。
大臣は町に出て、笑い話の上手な者を数人探してきた。 . . . 本文を読む
ある夫婦の話。夫がひどい酒飲みだったので、妻はいつも彼を叱っていた。
ある日、夫は外で酒を飲んで、遅く帰ってきた。家の中はとても静かだった。彼はすぐに寝る気にならず、靴を脱いで、そっと赤ん坊の揺りかごの傍へ行って、小さい声で子守唄を歌いながら、揺りかごを揺らした。
妻はこの声を聞いて、「あなた、何やってるの?」
夫が妻に答えていった。「お前、母親だろう!赤ん坊が一時間も泣いて、泣き疲 . . . 本文を読む
趙財(ちょうざい)と李富(りふ)は友達だが、両者ともにひどいけちんぼだった。ある日、趙財が李富に会いに行く時、彼は何か土産を持っていこうと考えたが、お金を使うのがもったいないので、魚の形に紙を切り、この「紙の魚」を持って李富のうちへ行った。
この日、ちょうど李富は外出していて、彼の息子が一人で留守番をしていた。趙財は彼の息子に言った。「これはあなたの父上へのお土産です。どうぞお受け取りくださ . . . 本文を読む
お父さんとお母さんが、息子の丁丁を連れて、友人の家を訪問した。その帰り道。
ママ「丁丁は本当にお行儀がよかったわよね。李おじさんがこの子の大好きなピーナッツをお盆いっぱいに持ってきた時、自分から取ろうとしなかったわ。本当にいい子ね。」
パパ「でも最後に李おじさんが彼にピーナッツを両手で掬い取ってあげようとした時だけは、この子もほしがったね。」
ママ「きっと遠慮しちゃいけないって思って . . . 本文を読む
明君と聡君はとても近い親戚で、同じクラスで勉強していた。お兄ちゃんの明君はよく勉強していたが、弟の聡君は遊びが大好きで、宿題はいつも明君のを写していた。それで、先生はいつも彼をしかっていたが、聡君は何かしらの理由をつけて、弁解していた。
ある時、先生は子供たちに作文の宿題を出した。題は『私のお母さん』というものだった。
次の日の授業の時、みんな宿題の作文を出した。先生はみんなの作文を見た . . . 本文を読む
昔、李という人がいた。彼には進宝という息子が一人いた。進宝が七歳のとき、李さんは彼のために先生をつけて、勉強をさせた。息子はとても聡明だったが、まじめに勉強しなかった。彼は先生を嫌っていて、いつも先生を怒らせていた。
ある日、授業のとき、進宝は「井」という字を書き、その字の真ん中に点を打って、先生に聞いた。「先生、この字はどう読みますか。」
先生はちょっと見たが、知っている漢字ではなかっ . . . 本文を読む
昔、非常にけちな地主がいた。彼が家にいると、誰もおいしいものを食べることはできなかった。ある日、彼が外出した。妻は子供たちといっしょに家で、肉を買い、餃子を作り、まさに食べようとしたとき、隣の家の子が走ってきて言った。「君んちのお父さんが町から戻ってきたよ。」
みんなこれを聞いて非常に怖がった。この時、妻が言った。「あわてないで!いい方法があるわ!」彼女は小さな娘にお椀に入った豆を持って来さ . . . 本文を読む
おかみさんが店員にマッチを買いに行かせた。「マッチ一箱買って来るんだ。どのマッチも必ず火がつくこと。もしも、一本でも火のつかないマッチがあったら、今晩は晩飯抜きだからね。」おかみさんはこう言った。 . . . 本文を読む
一人の怠け者、仕事したくなくて、しかも、一日中、食べても物足りない。ある日、知らない人の家の門前を通り過ぎる時、その家に死んだ人がいると聞いて、彼はいい方法を思いついた。
彼は門を入って行き、玄関の前に立って何も言わず、突然大声で泣き出した。家の人は誰も彼のことを知らなかったので、不思議に思って聞いた。
「あの、どちらさまでしょうか?」
怠け者は泣きながら言った。「亡くなった人はぼく . . . 本文を読む
孔先生には十歳になる孫がいたが、怠け者で、勉強をしたがらなかった。そんな孫を老先生はいつもたたいていたが、孫はまったく改めようとしない。
老先生には、息子が一人いた。彼は自分の子供が老先生に打たれるたびに、心を痛め、子供に代わって泣きすがった。すると、老先生は怒って言った。「わしはお前に代わって子供を教育しているのだ。まさか間違っているとでも言うのか?」
ある雪の降る日、孫が外で雪遊びを . . . 本文を読む