正月に9歳になる孫娘が来たとたん、家の中が明るくなった。そうでなくても正月は何となく心が晴れやかになるのは、この年齢になっても変わりはない。変わったのは心ではなく、お酒を飲むことが少なくなったことぐらいだろうか。
孫は4日まで滞在した。その間たくさん遊び、遊びの連続であった。持参したゲームをしたり、なぞなぞの本を開いたり。
たしか以前のお正月に来たときにもおせちやお餅を食べ、たくさん遊び、ピザまで作って、孫なりにお正月を満足して帰っていったことを重ね思いしてみた。お金の価値などまだはっきりとはわからないはずのお年玉をいただいて。
お年玉とは辞書を引くと、「新年の祝いの贈り物。子供など目下の者へ与えるお金を言うことが多い」と書いてある。その語源は、供えた餅をお下がりとして子供たちに食べさせ「御歳魂(おとしだま)」と呼ばれたからとする説がある。その他いくつかの説があるようだが、いずれも歳神に由来するらしい。お年玉が金品を贈る言葉として用いられた例は室町時代には存在していたようだ。
そのお年玉は息子が、孫の将来のために貯金するとたしか以前に聞いたことがある。あと何年したら、これは私がもらったお年玉だと言い張るのか。今から私なりに楽しみにしている。
「つれづれ(177)お年玉の価値は」