中学時代には往時の日本の艦艇とか、航空機とかを調べるのに興味を示した。しかし決して興味本意のみからおこった訳ではなく、戦後生まれの私ではあるが、戦争のむなしさや、平和のありがたさからそれは始まったといってもよいと思う。
高校に入ると自分なりにさらに平和を考え、遠足や修学旅行、そして文化祭など事あるごとに私なりに戦争に対してのお話をいろいろと学生仲間にしたものである。当時の私の年齢より少し上の、多くの若者の犠牲のうえにその頃の平和が成り立っていると思ったからである。
そう思わなければ、彼らの死が無駄に思えてくる。
そう思わなければ、彼らがあまりにも可哀想である。
少なくとも彼らの犠牲がもしなかったならば、今日のこの平和はもう少し遅れていたような気がすると、高校時代に真剣に思ったからである。
少し前もその高校時代のクラス会の時に、級友たちにまた当時の話を聞きたいと散々請われてしまった。
その頃の言葉などは一切記録として残してはないが、今も記憶にはとどめてある。
ここにその頃を思い出して、本文に当時のままを記してみる。数字とかも高校時代の時のままであり、思い出しての記憶なので、当時と若干は違っている部分もあろうかとは思うが、よく口にした代表的なものを一つだけ、できるだけ当時のままで手を加えず「~本文~」として次回に書いてみる。
時代背景も今とは大分違っているが、その点はどうかご容赦願いたい。
「つれづれ(44)真珠湾攻撃から80年 ~序文~」