あんた、まるいもの好きだね~♪

「まるいもの」について、適当に書いています。まるいものとは、自転車、モーターサイクル、クルマ、カメラ、CD/LPとか。

■1/144スケール ガンダムヴァサーゴ 作成(#ガンプラ)

2015-02-21 23:21:24 | ホビー(模型・ガンプラ)
 10年以上のブランクを経て、再びガンプラ作りに戻ってきました。

 作例は、機動新世紀ガンダムXのライバル機、ガンダムヴァサーゴをチョイス。曲がりなりにも新連邦の擁する『ガンダムシリーズ』で、見た目かなりエグいのですがしっかり2本ツノ付いています。
 連邦サイドなので、ファースト的解釈で言えば「いいもの機体」ということになります(実際は、バルチャーが駆るガンダムXが主役機)。

 自分は放送当時からガンダムヴァサーゴは好きで、何よりそのありえないデザインと、腹部がパックリ開いてメガ粒子砲のようなものが飛び出すなど、ぶっ飛び設定がツボでした。
 ただ、TV放映当時はまったくガンプラ熱がなかった時期で(冬眠中)、ガンダムヴァサーゴはおろか、主役機すら作りませんでした。

 ところが今、世の中的にガンプラブームはまたひところの勢いを取り戻していて(リアルタイムTV放送が主因/ビルドファイターズ)、熱を失わず作り続けていた人以外の、旧世代層や幼年期層、女子までもを巻き込み、大勢の人が作品作りに励んでいます。

 例えば、SNSではまあガンプラ作りアピールが活発なこと。個々の発信・情報の連結が促進されたことから、首都圏で開催される大きなホビーイベントだけでなく、今ではローカルの模型同志会のようなものも催される状態に(飲み会もあるようです……)。

 そういった世の背景に加え、個人的にはPCのブラウザゲーム『SDガンダムオペレーションズ』に最近ハマってしまって、このゲームにまあ色々なモビルスーツが登場してくるのですよ。
 カード形式のゲームなのですが、結構マニアックなユニット(カード)も出てきて、Wikipediaで調べることもしばしばという状態になり、何かフツフツと久しぶりにガンプラ熱が沸いてきてしまったのです。

 ぼくが燃えていた時代はまだボールジョイントという概念がプラモデルにはなく、ガンプラ作例ではBB弾が流用され始めたりの頃。当時は、ぼくの中ではかなり模型熱は高かったです。
 まあ、まだ社会人やっていなかったので、気持ちをそちらに振り分ける余裕があったということでもあるのですが。

 そういうわけで、当時より資金の面では幾分助かる身分ともなり、そんな折、フラッと入った超ローカルな模型店にこの『ガンダムヴァサーゴ 1/144スケール』が積まれていて、「おう、当時この機体好きだったな!」というノリで購入。
 ちまちま道具や塗料・材料を買い揃えなおし、10年以上も空いたガンプラ作りに挑んでみることになったのです。

大型戦艦も一発で轟沈
メガソニック砲搭載


 さてさて、作例紹介に移る前に、このガンダムヴァサーゴについて少し触れておきましょう。
 初めに書いた通りこいつは新連邦の機体で、細かくは「連邦政府再建委員会が次世代型ガンダムを模索して開発した機体」、となります。
 型式番号はNRX-0013となり、名機RX-78の系譜を感じなくもありません(ファーストガンダム)。

 最大の特徴は、腹部に内蔵する『メガソニック砲』×1門で、いわゆるメガ粒子砲にカテゴライズされる、ガンダムヴァサーゴの主武装です。
 その威力は強大で、大型戦艦の分厚い装甲を瞬時に蒸発させる威力を持ちます。

 加えて腕部が特異な構造となり、折りたたみの伸縮式となっています。腕の先端には特殊金属を使用した直接攻撃用の『ストライククロー』を×2基持ち(片側で爪2本)、またこのクローの間には『クロービーム砲』が収まっており、威力は標準レベルですが、その自在に動くアーム特性で敵を翻弄しながら攻撃を加えることができます。

 その他は、定番のビームサーベルを×1基。変わった刀身形状をしており、細かいですが味方機を示す緑色をしています(ガンダム後期に多い設定。敵は赤。ただ、ガンダムX内ではかなりめちゃくちゃ)。
 公式的には、固定武装はこのようになっています。

 頭頂高は17.8m、本体質量は8.1t。材質は不明とされていますが、一説ではチタン・セラミック複合材と言われています。

設計者に敬意を込めて
基本は素組を心掛け


 さて、本作例はTwitterでその過程をお知らせしてきましたが、まずはじっくりと説明書とパッケージの画、それとアニメ稿の設定画を見比べ、どこを触るか考察していきました。
 今回は、塗装もしっかりする予定で挑みましたので、組み上げる順番も大切です(しかも、初めて使うエアブラシ)。
 と、その前にパーツはランナーに付いた状態のまま、中性洗剤で洗っておきます。最近はないと思いますが、金型から抜きやすくするための油が残っているかもしれませんので。

 それで、巷ではコッテコテに改造するのが主流ですが、ぼくはバンダイの設計者の方たちに敬意を込めて、極力素組でいくことにしました(素組というのは、説明書通りに作ることです)。
 ガンダムヴァサーゴはそのルックスからも、何か武装を強化するとか、カラリングを変えるとかは通用しづらいのと、ぼくに造形的なカスタマイズスキルがないのも理由です。

 もし現存したらということと、宇宙空間での運用を主に、若干のテイスト変更、可動域の変更程度をおこないました。
 細かくは、各ショットで触れることにします。

 まずは、ノーマル状態の三面図。



<cd>

 こうやって見ると、頭部形状とストライククロー以外はおとなしい印象のモビルスーツです。

 お次はメガソニック砲発射形態。

<cd>

 アーム部を展開し、ストライククローも前に出した状態になります。腹部も胴体がせり上がり、大口径メガ粒子砲が顔を覗かせます。
 また、背部の大型翼状ラジエータープレートが広がり、高出力ジェネレーター搭載によって発生する熱を効率的に機外へ排出するようになります。
 なお、ストライククローは発射時の反動を抑える、機体固定用アンカーとしても機能します。

 次は、その大型翼状ラジエータープレートのみを展開させた状態(三面図)。
 高性能のフレキシブル・バインダーとしても機能し、機体の運動性を高めるとともに揚力を発生させるので、高機動形態といったところでしょうか。



<cd>

 本機で一番好きなシルエットです。禍々しいその姿は、いっとき心を奪われます。

 他のアングルも堪能。



<cd>


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 次からはディティールショットを使い、主な改修点を紹介していきます。

■メガソニック砲

<tb>

機体全体の塗装は、最後にトップコートのつや消しを吹いているが、メガソニック砲機関部は艶かしさを出したかったので、先に塗装を済ませマスキングをして組んで、一番最後に剥がした(つやありを生かした)。サードパーティ製パーツを使ったり、ピンバイス開口などでディティールUPもしている。

■新連邦政府のエンブレム

<tb>

そもそもが隠密行動が多い、ということもあるのかオフィシャルではどこにも所属マーキングが施されていない。ショルダー部に外装プレートを追加するとともに、マーキングを手書きで描いた。プレート上方には、丸型のバーニアを追加してもいる。

■ストライククロー周り

<tb>

クローはより禍々しい印象を出したかったので、エポキシパテを使って無骨なスタイルに変更。また、マニピュレータ部が標準だとポリ製なのとシルエットが悪いので、『関節技EX 極め手』を使いフリーポージング可能とした。これにより、表情が一層豊かに。

■頭部の細かな改修1

<tb>

これはガンプラ必須の改修。アンテナが、ノーマルは安全上、鋭利な作りをしていないのでシルエットをシャープに。実は(写真)右側は削りを失敗し、おかしなことになり、ラッカーパテで形状修正。メインカメラはサードパーティ製のクリアレンズを使い、光らせるためアルミ箔を間に挟んでいる。

■頭部の細かな改修2

<tb>

バックカメラは最適なクリアレンズがなかったので、アルミ箔を地にし、その上に蛍光クリスタルグリーンを塗布して雰囲気を出している。両側に大きく張り出している角状のパーツは、デザインを少し変更している。

■頭部の細かな改修3

<tb>

ガンダム史上、様々な年代でパイロットに重宝されている固定武装、頭部バルカン砲がガンダムヴァサーゴにもどうしても欲しく、ハイキューパーツの『EZガンマズル ショート』を使用し、砲塔を追加している。固定は今回使った瞬間接着剤が曇らないタイプだったので、それで。バルカン砲はガンダム機である以上、自分は必須武装と考えている。それにしても、ここのサードパーティ製品はどれも凄い!

■脚部の細かな改修1

<tb>

ノーマルだと膝頭とすね部のスラスターがやや残念だったため、それぞれ修正。膝頭はモールドをごっそりと削り落とし、サードパーティ製のバーニアを付けた。すね部は、落ち窪んでいるだけの部分を貫通させ、裏からスリットが入ったメッシュプラ板を当てた。

■脚部の細かな改修2

<tb>

背面のスラスターも落ち窪んでいるだけだったので、貫通させ、やはりスリット入りのメッシュプラ板を裏から当てた。また、すね部外側に楕円状のバーニアを追加。ガンダムヴァサーゴは高機動型モビルスーツなので、各部にノズルがあるという考え。

■スカートの分割&独立可動

<tb>

表情付けには正直あまり関係なかったが、フロントスカートが左右一体だったので分割し、継ぎはポリキャップを間に入れそれで左右独立して動くようにした。地味な改修だが、サイドスカートは溶きパテで少し裏打ちし、スラスターノズルはピンバイスで開口。

■メインバーニア&補助バーニア強化&ビームサーベルラッチ

<tb>

背部の重要なバーニア系がノーマルキットだとやや弱い印象があったので、メインはサードパーティ製に置き換え。補助も丸型ノズルで強化。メインバーニアは、『Mr.メタルカラー』という、後で磨き出しができる塗料を使い、金属感を演出。さらに、細かいがビームサーベルは本来、背面腰部にマウントされるが本キットはその機構が省かれているので、新設。ピッタリの形状に作ることで、テンションだけで保持できるようにしてある。

■ビームサーベル展開

<tb>

ビームサーベルは、このように簡単に取りはずし、マニピュレータに持たせることが可能。実は刀身は塗装方法を悩んでいて後回し。固定は強力な両面テープを予定している。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 と、ここまでひと通り紹介し終えて、ちょっと言い訳。えー、どの写真も色味が正確でなかったり、ノイズがのっています。これは、我が家にしっかりとしたデジタルカメラがないからです。
 <cd>と振ってあるのは、コンパクトデジタルカメラ撮影で、とにかく少しでも光量が不足するとノイズがのります。ウチはしっかりとした物撮りセットをしつらえていないので、光がこのカメラにとっては少ないようです。
 また、このカメラは接写もまったくできません。

 変わって、<tb>と振ってあるのはタブレット内蔵のカメラです。こちらは、逆に光源を入れるとカラーバランスが崩壊してしまうようで、ところどころ斑点のようになっています。その代わり、めちゃくちゃ接写できます。

 色味はどちらもうーん、正しいとは言い難いですね。この点はしっかりとしたカメラでも同じ悩みがあるようなので、まあぼくの環境で望むべくではないですね。

 さて、

<tb>

 もしお台場にガンダムヴァサーゴが立ったら、こんな景色なのでしょうか? タブレットカメラは、こういうのは得意(好き)みたいです。

 そういうわけで、今回はこれで終わりです。
 いやー、長きに渡りお付き合い、誠にありがとうございました。
 また次も何か好きなキットが手に入ったら、チャレンジしてみたいと思います。作らないことには上手くはならないですからね。

【塗装データ】

黄:キャラクターイエロー + オレンジ(橙)
赤(本体):モンザレッド + マルーン + ホワイト(白)
赤(ストライククロー):マルーン
黒(本体):ジャーマングレー
黒(アームなど):ミッドナイトブルー
モノアイ:蛍光グリーン
金:ゴールド(Mr.メタルカラー)
メガソニック砲、サブバーニア:焼鉄色
メガソニック砲機関部:黒鉄色
バーニア3基:アイアン(Mr.メタルカラー)
スミ入れ:ガンダムマーカー ブラック ふきとりタイプ
デカール固定:Mr.マークセッター

 大きな画像をこちらにUPしています。
https://plus.google.com/photos/116500749253904692686/albums/6118201467987480561


※宜しければこちら、投票もお願いします。
http://www.modelers-g.jp/modules/myalbum/photo.php?lid=24644


やかん

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ■第37回 世界の中古カメラ市 ... | トップ | ■旧車にLEDウィンカー球を付... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ホビー(模型・ガンプラ)」カテゴリの最新記事