時間軸的に、『HEAVEN AND EARTH』と『EXODUS』のあいだ、そのつかの間の平和な時間を描いた作品。
地上波初放送の時から、絶えず熾烈な戦闘に晒されてきた島民のことを思いながら、しかし、平穏時の島の町の様子も時折描かれてきた蒼穹のファフナーという作品。
今回は、「戦闘シーンのない完全な平和を描いた」という触れ込みに、そんな穏やかな島民の様子を見られれば、と劇場に足を運んで来ました。
結論から言えば、とても素晴らしい作品でした。終わった瞬間、拍手がしたくなりました。今までの長い闘いや悲劇のことを思うと。悲しいことに『EXODUS』でもまた多くの命が失われることになりますが、本作、蒼穹のファフナー BEHIND THE LINEでは、そんな彼ら彼女らの穏やかな日常、戸惑い、感情の小さな起伏。
また、あらためて自然豊かで「良き日本」の一瞬が垣間見られる竜宮島の日々が丁寧に描かれ、BEHIND THE LINEで語りかけたかった中身は充分な程に伝わってきました。
最後の盆踊りの大花火のシーンなどは感涙モノです。作中でも語られていましたが「こんな花火が打ち上げられることの平和」、という一時。
最終的に事態はEXODUSに繋がる異変に直面して、また島民は苛烈な戦闘に身を投じることになりますが、それでもこの一瞬、この一作は誰もが忘れないものなのだと思います。とても素晴らしい時と決断が流れる作品です。
真矢ちゃんのピンクの戦闘機は、一瞬、どうなの? って思いましたけどね。どこかのグリペンじゃあるまいし、対人類軍相手では目立ってしょうがないのでは? と。フェストゥム相手には関係ないですけどね。
数量限定の豪華先着入場者プレゼントになる『ちびキャラ ミニアクリルプレート』(全13種)は、狙い通り、咲良が来ました。
これも愛ゆえか。しかし、ちっちゃい! 気をつけないとすぐに無くします。
この作品に出会えて、とても良かったです。
やかん