戦車の中で一番好きなイスラエル国防軍のメルカバ。
これの特集が模型雑誌で組まれ、誌面を飾った作品たちが実際に店先に展示されている、というので、お勉強のため見てきました。
ガラスケースの中に置かれていたのは4台のメルカバで、それぞれ異なるモデラーが作製したようです。
写真を使いながら、それらを簡単にですが紹介したいと思います。
【MK.4M トロフィーAPS / 國谷 忠伸】
詳しいことは雑誌を買っていなし誌面も読んでいないので解りませんが、KITはタミヤ製ではないようです。
モンモデルというメーカーの物で、スケールは1/35。そもそも、タミヤは初期型しか出していない?
作品タイトル通り、『トロフィー』アクティブ防護システム(APS)というメルカバ独自の防御兵装を搭載した仕様になっています。写真のブルーの部分がその一部です。
フロントのチェーンとかはなんですかね? ウインチとは違うようですし。
【MK.3D 後期低強度紛争型 / 岸田 賢】
こちらの方のも、モンモデルというメーカーの物ですね。戦車が得意な会社ですかね?
この車両はあまり興味が湧かなかったのか、帰ってきてカメラを見たらほとんど画像がありませんでした。
多分、この砲塔デザインが好みじゃないんですね。なんか、カブトエビに見えませんか? あと、やっぱりこの作品も、フロント周りに何か増設されていますね。
【MK.1 / 吉岡 和也】
また知らないメーカーが出てきました。タコムなるところのKITで、機種は記念すべきメルカバの初号機、MK.1です。
実にオリジナリティ溢れる戦車で、イスラエルという国の特色をよく表し、そのあとに続くシリーズの方向性を決定付けた、重要な車両です。
ただ、寄る年波には勝てないのか、今では現役から退いているとか。初陣は1982年のレバノン侵攻ですからね。(本文執筆時点、2018年)
でも、やはりこのMK.1は最高に格好いいです。吉岡 和也氏の腕前の冴え渡りも加わり、飾られた4台の中で一番に見えました。
ここの錆とか機関銃脇の投光器(?)の工作とか、痺れポイント満載の作品です。
車体左側も同じ所に錆発見。錆びやすかったんですかね? 積載されている荷物の演出も憎いです。
【インサイドアウトサイド(MK.2B) / 小澤 京介】
タイトルの意味がちと解りませんでしたね。直訳すると、「内側と外側」ですが。あと、ミリタリーで京介と聞くと、『傭兵代理店』を想起させますね……。
そして、またタコム製。イスラエルというお国柄、タミヤは劣勢?
気になったのが、主砲両脇に設置された四角の箱。先程のMK.3Dにも設置されていましたが、スモークディスチャージャーか何かなのですかね?
別に、戦車、鬼詳しい訳ではないので。
再度、ド正面から。カメラ違いの都合、色味が異なっていますが、同じ小澤氏によるMK.2Bです。
と、4車種ざっくりと紹介をしましたが、今回の作品で目を惹いたポイントが2つ。
1つは4者4様のアンテナ処理です。
ぼく自身、結構「メルカバ〜♪ メルカバ〜♪」と日頃から騒いでいて、積みプラ(モデル)の中に当然メルカバがあり、もちろん作ったこともあります。
1個だけですけど。
本当は、このお歴々の方たちの作品のあとでお見せするのは猛烈に恥ずかしいのですが、ここからの説明に必要なので諦めて載せます。
ミツワモデルのコンバックシリーズというヤツのひとつで、ご覧のようにデフォルメされたリモコン戦車になっています。
それで、このKITを作った時にしこたま悩んだのがアンテナの取り付け方だったのです。
ミツワモデルのメルカバには、パッケージイラストにアンテナがハッキリとは描かれていなく、当然、説明書にも伸ばしランナーなどの指示はありません。
塗装にタミヤの説明書を参考にしたのと、ミツワのKITにそれらしいアンテナ基部だけはあったので、特殊な金属を使ってそれらしくの再現をおこないました。
それだけに、ガラスケースの中に飾られた4種のメルカバのアンテナ処理に気が行きがちだったのです。
「なーる」、だったのが小澤氏のMK.2B。 ハンビーなどでもよく見られる、縦に伸びたアンテナを、ワイヤーですこし引っ張り斜めにしておくスタイル。シブいですよね。
その系統で言うと、先程の國谷氏のMK.4Mは、更に強烈です。基部からして思いっ切り前方に曲がっていますからね。アンテナは一般的には垂直に高く伸ばしたほうが送受信感度は上がると言われていますが、『トロフィー』搭載の都合なのでしょうか?
岸田氏のMK.3Dは、ベーシックですね。アンテナ長も短いですし。
ただ、國谷氏のMK.4Mもそうですが、車体の四方にアンテナらしき物が立っています。まさか、クルマじゃないのでコーナーポールではないと思いますが……。
次に目を惹いたのが、履帯の表現です。
これは、吉岡氏のMK.1が秀でていまして、地面と擦れる接地面の金属感と光具合といったら!
まずは寄りでご覧いただきましょう。解ります?
これとか。
引きで見ても解ると思います。もう、現場でゾクゾクしちゃいました。
翻って、自分の作品の稚拙さといったら
ちょっと解りにくいですが、國谷氏のMK.4Mも履帯をよく見ると、きちんと接地面だけ土が剥がれ落ち、また擦れて金属面が顔を覗かせています。
やはり誌面を飾る程の方の作品は素晴らしいですね。
自分は専ら電池で走る戦車を作っているので、この手の表現は無理なのですがたいへん勉強にはなりました。
聞く所によると、この雑誌は今度、メルカバの記事だけを抜粋した別冊を刊行する予定とのことなので、そちらもたいへん楽しみです。
この4台、まだしばらくは展示されているみたいなので、機会ありましたら是非!
やかん