決別
10月31日(金)
この日は事前の決定どおり練習がない。少なくとも私は行かない。
小学校では今夜どうなるのだろうか、くらいのことは気にしつつ過ごしていたら、合唱担当のご主人からメールが入って驚いた。ご子息を転校させるという。
以前の記事で、こちらが途中で投げ出す場合、更なるいじめや嫌がらせが親子とともに想定されるということを書いたが、実はご長男は既に隣の学区へ転校済みであった。
その理由は特に人間関係で、というよりは、もしも中学を私立に進学するという選択肢をとる可能性がある場合に、現状の小学校ではとてもその環境ではないということだったらしい。しかし、今回の決定理由は、もちろんそれだけではない。
受信したメールによると、「PTAからの家内に対するモラハラがひどくなってきた」と判断したので「後遺症が残る程のダメージになる前に」という言葉があった。どうも、ご家庭では深刻らしい。
すでに、住民票の移動と転校手続きをし、転校先にも話は通っており、速やかに転校先の小学校に就学するようにとの上からのお達しがあったという。
これに対して、現在我々が合唱に関わっているほうの校長が、猶予が欲しいと言って引き延ばしに掛かっているとのこと。ただ、現在の小学校側が依頼してきた、学区外へ通学する特例を教育委員会に申請するつもりはない、ともあった。
教養講座が行われている小学校では、PTA幹部総出でそれどころではない相談などが行われたのだろうか。
その日、夜半近くなって、合唱担当さんからメールが入った。賛助会員(男声)から自主練習後の報告があったということで、それによると、ピアノは教頭が弾き、やる気も声も出てきた、とのこと。
数日後、合唱担当のご主人が、転校について校長と会談した。前述と同様に学区特例を使えないか、転校の時期を猶予できないか、などの話を持ちかけてきたそうだが、転校の正式な日程を少し遅らせること以外は、すべて受け入れる意志がないことを伝えた。
校長は色々な提案が通らないとみるや、話を合唱のことにスライドさせてきたそうである。校長の態度は、自分は悪いところはない、合唱は十分にやる気がある、という態度だったそうである。
結局、合唱については、次のように伝えられた。
・いじめの対象になっている合唱担当の奥さんは体調不良でPTAを退会、交歓会も不参加に
(代わってご主人が表に立って庶務を行う)
・交歓会に参加できるかの判断は、音楽的に我々音楽スタッフが行い、PTAの対応に誠意
が無い場合は、先生方は出演を辞退する
メールでこの報告を受け、またご主人のほうから直接聞いたところでは、奥さんは心身ともに不調であるところまできたとのことである。
この話を聞いてから、もはや、合唱担当さんが降りるのはまだ別のこととしても、本番にも出ないということであれば、我々の存在意義のようなものを考えるようになった。
心身とも不調に追いやられ、本番も出られないところまで追い込まれた合唱担当さんを尻目に、追いやった集団の指揮をして、本番の舞台に立つ。こんなことがあっていいものだろうか。
もちろん、我々は、合唱担当夫妻から声をかけられて引き受けたものの、請け負った相手はPTAそのものに対してである。したがって、PTAがステージに立つ以上、それを率いるのが我々の責務かもしれない。
このことを深刻に考えるようになって、もし、前者の人道的な理由から指揮・伴奏を降板するのであれば、早いほうがよい。もし、11月7日(金)の体育館練習のあと、9日(日)の本番前に降板を宣言するのは、ドタキャンもはなはだしいし、7日の練習は何だったのか、となる。
だから、降板する可能性を踏まえて意思決定をするならば、7日より手前でなければならない。
11月5日(水)
この日は、朝から携帯端末を使って、仕事の合間合間に本番の伴奏者と上の問題について何度もやり取りをして、どうするか議論をした。
指揮者・伴奏者の存在と責務、音楽と人とのかかわり、信頼関係の問題など、かなり深く議論をして、結論に至ったのは、翌日未明、午前3時近くだった。
結論は、降板である。
心身を害されるまでに個人の尊厳を蹂躙した団体が、何事もなかったように当日に本番を迎え、それを指揮者・伴奏者として率いることは、良心の呵責に堪えない。
こうしたことを中心として、合唱の伴奏・指揮を辞退する正式なメールを合唱担当のご主人宛に11月6日付でメールで送信したのが、午前4時をまわった時刻だった。
夜が明けて、日中は寝不足で仕事をするのも、なかなかだるかった。
以上が、合唱担当ご夫妻からの情報と私が実際に見てきた、私と洛中小学校PTAとの関わりである。
10月31日(金)
この日は事前の決定どおり練習がない。少なくとも私は行かない。
小学校では今夜どうなるのだろうか、くらいのことは気にしつつ過ごしていたら、合唱担当のご主人からメールが入って驚いた。ご子息を転校させるという。
以前の記事で、こちらが途中で投げ出す場合、更なるいじめや嫌がらせが親子とともに想定されるということを書いたが、実はご長男は既に隣の学区へ転校済みであった。
その理由は特に人間関係で、というよりは、もしも中学を私立に進学するという選択肢をとる可能性がある場合に、現状の小学校ではとてもその環境ではないということだったらしい。しかし、今回の決定理由は、もちろんそれだけではない。
受信したメールによると、「PTAからの家内に対するモラハラがひどくなってきた」と判断したので「後遺症が残る程のダメージになる前に」という言葉があった。どうも、ご家庭では深刻らしい。
すでに、住民票の移動と転校手続きをし、転校先にも話は通っており、速やかに転校先の小学校に就学するようにとの上からのお達しがあったという。
これに対して、現在我々が合唱に関わっているほうの校長が、猶予が欲しいと言って引き延ばしに掛かっているとのこと。ただ、現在の小学校側が依頼してきた、学区外へ通学する特例を教育委員会に申請するつもりはない、ともあった。
教養講座が行われている小学校では、PTA幹部総出でそれどころではない相談などが行われたのだろうか。
その日、夜半近くなって、合唱担当さんからメールが入った。賛助会員(男声)から自主練習後の報告があったということで、それによると、ピアノは教頭が弾き、やる気も声も出てきた、とのこと。
数日後、合唱担当のご主人が、転校について校長と会談した。前述と同様に学区特例を使えないか、転校の時期を猶予できないか、などの話を持ちかけてきたそうだが、転校の正式な日程を少し遅らせること以外は、すべて受け入れる意志がないことを伝えた。
校長は色々な提案が通らないとみるや、話を合唱のことにスライドさせてきたそうである。校長の態度は、自分は悪いところはない、合唱は十分にやる気がある、という態度だったそうである。
結局、合唱については、次のように伝えられた。
・いじめの対象になっている合唱担当の奥さんは体調不良でPTAを退会、交歓会も不参加に
(代わってご主人が表に立って庶務を行う)
・交歓会に参加できるかの判断は、音楽的に我々音楽スタッフが行い、PTAの対応に誠意
が無い場合は、先生方は出演を辞退する
メールでこの報告を受け、またご主人のほうから直接聞いたところでは、奥さんは心身ともに不調であるところまできたとのことである。
この話を聞いてから、もはや、合唱担当さんが降りるのはまだ別のこととしても、本番にも出ないということであれば、我々の存在意義のようなものを考えるようになった。
心身とも不調に追いやられ、本番も出られないところまで追い込まれた合唱担当さんを尻目に、追いやった集団の指揮をして、本番の舞台に立つ。こんなことがあっていいものだろうか。
もちろん、我々は、合唱担当夫妻から声をかけられて引き受けたものの、請け負った相手はPTAそのものに対してである。したがって、PTAがステージに立つ以上、それを率いるのが我々の責務かもしれない。
このことを深刻に考えるようになって、もし、前者の人道的な理由から指揮・伴奏を降板するのであれば、早いほうがよい。もし、11月7日(金)の体育館練習のあと、9日(日)の本番前に降板を宣言するのは、ドタキャンもはなはだしいし、7日の練習は何だったのか、となる。
だから、降板する可能性を踏まえて意思決定をするならば、7日より手前でなければならない。
11月5日(水)
この日は、朝から携帯端末を使って、仕事の合間合間に本番の伴奏者と上の問題について何度もやり取りをして、どうするか議論をした。
指揮者・伴奏者の存在と責務、音楽と人とのかかわり、信頼関係の問題など、かなり深く議論をして、結論に至ったのは、翌日未明、午前3時近くだった。
結論は、降板である。
心身を害されるまでに個人の尊厳を蹂躙した団体が、何事もなかったように当日に本番を迎え、それを指揮者・伴奏者として率いることは、良心の呵責に堪えない。
こうしたことを中心として、合唱の伴奏・指揮を辞退する正式なメールを合唱担当のご主人宛に11月6日付でメールで送信したのが、午前4時をまわった時刻だった。
夜が明けて、日中は寝不足で仕事をするのも、なかなかだるかった。
以上が、合唱担当ご夫妻からの情報と私が実際に見てきた、私と洛中小学校PTAとの関わりである。
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