台湾大好き

2016/02/01から90日滞在予定。

気功法は危険な修行法a

2020年03月20日 | 健康増進
気功法は危険な修行法a
「トレーニングの危険性というと?」「いわゆる荒行が危険なことは当然です が、実は瞑想法、呼吸法、座禅などの、ごくふつうの修行法も、やり方を間違 えると大変に危険なのです」昔から、廃人になったり、精神病になった例は数 多く報告されている。だから、この種の東洋的修行法は、必ずしっかりした指 導法で、確かな指導者について、十分に注意をして実行しなければならな い。精神面における指導や、戒律がしっかりしている伝統的な宗教なら、比 較的安全だろう。長い年月の淘汰に耐えて、指導法が工夫されてきた「気功 法」や「ヨーガ」の流れをくむ方法なら、おすすめできる。新興宗教の中には、 危険なものもかなりあるだろう。こういう危険性に言及しないで修行法だけを 解説した「気功法」や「ヨーガ」、「超能力」の本は、要注意だ。興味本位の低 俗な本を見て、独習するなどというのはもっての外だ。江戸時代の白隠慧鶴 (1685~1768)といえば、臨済宗を復興し、白隠禅と呼ばれる座禅の大き な流れを確立した人としてよく知られている。白隠は熱心に座禅の修行をした が、トレーニング法が悪かったらしく、ひどい「禅病」に見舞われた。

1757年 に発行された彼の著書「夜船閑話(やせんかんな)」に、そのあたりの詳しい記 述がある。「心火逆上し、肺金は焦枯し、両足は氷のよう、耳鳴りがひどく、肝 胆は脆弱になり、いつも恐れ、疲れはて、幻覚にさいなまれ、脇の下はいつ も生汗、両眼はいつも涙……」今日でいえば、強度の心身症、ノイローゼ、あ るいは原因不明の難病として、検査が繰り返されるかもしれない。白隠が30 歳前後のときのことだ。このとき彼は、白幽子という名前の「仙人」に会い、 「なんその法」と呼ばれる内観法を教わる。色も香りも良い清浄なクリーム状 の大きな卵が頭の上にあることをまず想像し、それがだんだん体全体に流れ て浸透していくイメージを頭の中で繰り返す。この方法により、彼の「禅病」は 全快したのみでなく、他の人の「禅病」やいろいろな病気の治療に効果があっ たと記述されている。ただし、これであらゆる「禅病」が治るわけではなく、救う ことができなかった場合の、修行者の精神的な心得などにも触れている。こ のことから、当時の座禅の修行者の中では「禅病」はかなり一般的であり、中 には治らないで一生苦しみ続けた者も多かったと推定される。「気功法」で は、トレーニングにより生じたる障害を「偏差(へんさ)」と総称する。その症状 は大変幅広く、簡単な分類は困難だが、その主なものを示す。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿