南アルプス 仙塩尾根へ。【その1】
南アルプス 仙塩尾根へ。【その2】
南アルプス 仙塩尾根へ。【その3】
両俣小屋は川沿いに立っていてテン場もとっても広々で気持ちがいい。
仙塩尾根はとことん山深いんだけども、じつはこの両俣小屋まで下りちゃうと下界がとても近かったりする。
2時間ちょっと歩けば、南アルプス林道についてしまうわけです。
なので、この小屋は山登りの人がメインというよりは釣りの方もとても多いようで。
そのせいかわからないけれども、ここの小屋ではゴミを分別して捨てていけるんですよ!
しかも水場には洗い物ができる流しがあって食器を洗う洗剤にスポンジまで。ジョイだったかな?
テン場使用代をお支払いしたときに説明を受けました。
う、うれしいよ~(T∀T)
テント張ってすぐ寝られるようにシュラフ広げて着替えたら、早速晩ごはんの準備♪
テントは釣りのおじさんに教えてもらった人気の場所に張りました。
小屋のまえに広~いテーブルがあるので、そっちでまったりとごはんタイム。
まずは、このまえも作ったタコとイカとトマトのブルスケッタ。
この日まで大切にとってあった生野菜を大量投入!
プチトマトは我が家のテン泊の必需品。パックのまま持ってくればつぶれないし。
今回ナスも3日目まで粘ってみたけど大丈夫だった。やっぱり夏野菜は腐りにくくて助かる。
意外とダメなのが玉ねぎ。
わりと傷みやすくて2日目には使い切りたい食材。
こういう食材が山でどのくらい日持ちするかってやってみないとわからなくて毎年いろいろ人体実験的学習。
そうそう!このバゲットをどうやって持ってきたかというと。。。
3日間、隊長のザックの脇のポケットにささってました♪
4日目だったので腐ってたりカビてたらイヤだなぁ~って心配だったんだけども
無事にかびることもなくおいしく頂けました♪
(翌日お腹壊さなかったから大丈夫♪)
バゲットは水分が少ないから食パンとかに比べてカビにくいみたいです。
遅れて到着した大学生くんにもお裾分け。
だって、ずっと棒ラーメンとサトウのごはんだっていうんだもん(T_T)
初日にいただいたビール。最後の1本!
昨日のビールもだけど、若いカップルちゃんは持ってくるビールもシャレオツだねぇ♪
もちろんこれだけでは食べ足りないのでね、もういっちょ!
バウルーがホットサンドだけでは持ってくるのに重すぎるので、ちゃんと活躍できるように考えました。
小麦粉と生卵と和風出汁の粉末(原材料:カツオブシと昆布のみのやつ)を水で溶いて
桜えびと刻んだニラ一束分をドサッと!
桜えびとニラたっぷりのチヂミの出来上がり♪
お醤油たらりでいただいたら、これがもう!絶品だしバウルーで焼くと早いし簡単。
そうそう。ニラも隊長のザックにパンと並んでささってました(゜∀゜)
洗い物ができるおかげで、いままで拭き取りだけだった鍋や食器もピッカピカ♪
(もちろん、汚れは拭き取ってから洗いました。)
大学生くんたちの北岳のステキな写真を見せてもらって、いろいろおしゃべり。
肩の小屋のテン場に泊まったそうだけども、
トイレがちょっと悶絶だったのと、稜線上だから朝は水がシャーベット状に凍るくらい寒かったそう。
北岳山荘のほうがトイレはキレイだしテン場もよかったとか。
そうなのか、じゃあアタシたちが行くときは北岳山荘にしようっと!
アタシたちは、毎日樹林帯泊だからそんな寒く感じたことがなかったからビックリ。
しかも昨日は適当にビバークだし。。。
楽しい気分でおなかいっぱいでテントに戻って、今日もぐっすりかな~。
オヤスミナサイ。。。
のはずが!!!
最初は寒いと思ったのに、どんどん暑くなって眠れないんですよ!!!
着てた服もどんどん脱いで、シュラフも全開。
それでも暑くて、またテントをメッシュにして風を通そうとしても風がないのか
ぜんぜん涼しくならない。
水を飲んだり何回も寝返りうったりして、それでも眠れない。。。
はぁ~。。。
結局ほとんど眠れないまま2時起床。
ヤバいー!今日は仙丈ヶ岳まで行かなくちゃいけないのに!
テン場でがさごそするとうるさくして申し訳ないのでパッキングは小屋のほうのテーブルで。
で、また岳食にゅうめんで朝ごはんをすませて、出発しようとしたその時!
小屋から明かりがひとつ歩いてくる。
小屋泊まりの人ももう出かけるのかな~なんて思ってたら、小屋のおばさんだった。
まだ暗いうちから出発しようとするワタシたちを心配して引き留めにきてくれた。
「あんたたち今日はどこへいくんだっけ?」
「仙丈ケ岳です。」
「だったら、こんなに早く行く必要ないから5時まで待ちなさい!
ここは道迷いしやすいんだから、遭難するよ!!」
「でも歩くの遅いから到着が暗くなっても困るし。。。」
「遭難したらそれどころじゃないでしょ!テープもたくさんつけてあるけど
昨日遅く着いた学生さんも1~2時間道に迷って遅れたのよ。あの子も今日仙丈ヶ岳にいくって言ってたけど。
5時くらいになればヘッドライトいらないから待ちなさい!」
そういえば一人いたな、遅く着いたひと。
散々、心配されたんだけど。
やっぱり我が家の鈍足だと到着が暗闇になるのも遭難につながると思うので、やっぱり出発させていただく。
ほんとにほんとに注意して歩くから!とおばさんに約束して。
そんなわけで3:30に出発。
確かに暗いとわかりにくいとこがいっぱいあって、
ヘッドライトでリボンをひとつ見つけて確認してから進む。
ひとつ先のリボンのとこに着いたら、次のリボンを見つけるまでは先へ進まない。を鉄則にして
1.5倍の時間をかけて野呂川越に到着。
4:30くらいになると稜線の明かりが見えるから、もう不安はなかったけど。
でも、おばさんの注意を受けたからものすごく慎重に登って来れた。
大人になってからこんなに注意されたのって久しぶり。
ありがたいです。
そんなわけで無事に昨日のルートに戻ってきました♪
今日も天気がよさそうだー!
あいかわらずの倒木祭りなんですけどね。。。
よっこいしょー!!!
マジで腰と脚にきますから、コレ。。。
しかも引っかかった枝が取れなくて、この姿勢でバックするのもしんどくて
無理に前へ突き進んだら、CWーXのタイツに穴あけてしまいました
メーカーに送るとタダでお直ししてくれるらしいので、早く送らないと。
ダイモンジソウ!あってるかな?
初めて見られたーーー!
とにかくアップダウンを相変わらず繰り返すコース。
倒木更新?
かわいい(*^_^*)
今日もヤリホまるみえー!
今日中にあそこまでいくのねー。。。
どんどん近づいて甲斐駒さまもますます凛々しく。
振り返ればいつもそこには、塩見くん。
いやいやホントにキミはオトコマエだよ(´∀`)
もう完全に惚れちゃったよ。
仙丈ケ岳はまだ遠い。。。
こっち側から歩いていくとずーっと仙丈ケ岳の大仙丈カールが見えるわけだけど
それがものすごくかっこいい。
よく女性的な山とか女王とかって言われるけど、こっちの大仙丈カールは十分凛々しい。
でも凛々しい女性もいるね。
最近は男子のほうが草食だからダメかもね。
ウチの新人の男子たちときたらもうほんとに情けなくてへなちょこで自己評価ばっかり高くってまったくまったくまったく~
あ、愚痴になっちゃった。。。
そうそう。ここも樹林帯からボコッと飛び出る場所なのでものすごい高展望地でした。
中央アルプスとか。
乗鞍岳とかもね。
でも縦走4日目にして、ちょっと雲がわく時間が早くなってきた。
展望最高の場所で休憩したら、再び下降して樹林帯突入。
何が撮りたいんだかまったくわからん写真ですが。
ここが例のこの尾根を縦走するひとたちに大人気のビバーク地。
大学生くんたちもホントはここまで来るはずだったのね。
水場はここから下りたとこにあるので、確認できてません。
出てるといいですね、水。。。
で、そこから一息登りますと伊那荒倉岳。
ここでは反対から来た大学山岳部さんが休憩中でした。
カワイイ女子が2人もいたし(゜∀゜)
カワイイ女の子がいたら、男子だってがんばって40kgくらい持てちゃうんじゃないのー!
28kgでへこたれてる人♪決してアタシがかわいくないからじゃーない!
樹林に囲まれた登山道はどこもだいたいこんな感じだった。
マルバダケブキがまるで花火のよう。
あっついよー。
風がこなくてとんでもなく暑い!
ずっと心の支えだった塩見くんがあんなに遠くに。。。
進むルートが見える。
ここらへんのハイマツが元気で元気で。。。
脚やら腕やらにブスブス突き刺さってくるわけですよ。
ハイマツの海で溺れ中。
甲斐駒くんが雲に食べられた!
仙丈ヶ岳のてっぺんの真上にもイヤな雲がポツンと。
間ノ岳&農鳥岳方面は雲がわくのが早い。
大きな塩見くんとはそろそろお別れ。
どんどん仙丈ヶ岳のほうがでっかくなってくる。
もうへろへろなんだけどもお花に癒される。
すれ違った韓国だか台湾だかの男性2人に地図を見ながら、この水場はまだ遠いですか?ってあの高望池のことを聞かれた。
アタシたちは下りてみなかったから水がでてるかわからなくて、そういうとがっかりな様子。
ここからだとまだかなり遠いし。
お互いにがんばってね!とエールを送ってお別れ。
それと今向かってる仙丈の水場も枯れてるわけで、我が家はじつは明日の水が心配。。。
昨日、両俣小屋のおばさんに仙丈の水場のことを聞いて今日の分は満タンで持ってきたけど。
カールがすごい迫力!
もうすでにぐったり。。。
あああ、イヤな感じの雲がーーーー!
だからといって走って登る体力はなーい
そんなわけで雲に覆われちゃうのが早いか、アタシが山頂に着くのが早いかどっちでしょう????
あ、でももう答えはなんとなく出ちゃってるか。。。ちーん。。。
つづく。
両俣小屋に行くのも夢の一つなんだー。
ってか、おばちゃんに会ってみたいの。
それにしてもミニトマトは何パック持って行ったのー?
我が家もミニパトマトはいつも持っていくよ。
生トマト苦手な相棒も山では酸味が美味しく感じるみたい。
塩見・・・この間木曽駒から確認したけどカッコイイ山だね。
南アの奥深くはお休みが足りなくてなかなか行けないけど
山深くっていいとこだね!
くっきーさんのレポで楽しませてもらいますねー。
さすが!
両俣小屋、ご存知なんですねー♪
ワタシは今回の計画ではじめて知りました。
ミニトマトはたったの2パックです。
大きめだけども。
枝付きトマトで痛みにくくていいかな~みたいなのを
持っていきました。
木曽駒か~。
元カレと行って以来行ってないです。。。
微妙な思い出山。。。
毎週テン泊してる矢車草さん&ラスカルさんなら
いつでも塩見ピストン行けますからぜひ~。
そんな素敵な出会いがあってよかったですね。
そうそう、そういえば農鳥の例の方もそういうタイプの方のようですよ、本気で心配してくれる。
人によって受け止め方が(多分向こうも)違うみたいですけど、友達はとても良い印象だったといってました。
ホント、良い天気に恵まれるとすごいねー!南の巨人たち。
先日キャンプ一緒だった友達に聖~塩見の写真見せてもらったけど、ほぼ80%がガスと雨で真っ白画像・・・
どこ歩いてるのか解らず可愛そうな位・・・(^^;;
こんな素晴らしい景色、みせてあげたいな、と思いました。
両俣小屋のおばさんは、最近見かけなくなった
他人をきちんと叱れる人ですね。
こういう人たちが無謀な登山者を遭難から
防いでくれるんでありがたいです。
農鳥おやじさんも超がつく有名人だけど
それよりも飼ってる犬のせいで小屋のまわりが
臭いらしいというのが実は気になってます。
お友だちさんのときは天気悪かったんですね(´д`)
長期なのに80%はかなしいですねぇ。
ワタシたちのときも大体午前中にガスガスで
なんにも見えなくなったので、同じ時期に
この山域で日帰り登山してたひとは山頂ついたらガスというひとが多かったんじゃないでしょうか。
ことしは天候が不安定でcyu2さんも大変でしでしたよね。
次はいよいよ紅葉シーズン!
青空に映える山を見たいですね♪
ボケたかも!!!
cyu2さんや矢車草さんのところからやってきました。
仙塩尾根レポ、全編読ませていただきました。
若いっていいなあ~ってつくづく思います。
私はたぶんクッキーさんが生まれた?幼稚園?小学生?のころに(^_-)
両俣から三伏まで歩いたことがあります。
そのころはまだ小屋素泊まりで歩いていたので、
私と友だち二人で外のテーブルで食事をしているところへ、
「お客さんがいたの忘れてたわ~」と星さんがやってきて色々お話したことを懐かしく思い出しました。
星さんとは同世代なので、いろいろとお話がはずんでとても楽しかった。
あっ、あのおばさんは星美知子さんといいます。
筋の通った素敵な方です。
次に行った時には、鉄砲水が出た時のお話など伺ってみてくださいね。
初めてのコメントなのに、長くなってごめんなさい。
コメントありがとうございます
いつもお二人のコメント欄でおみかけしてたので
初めましてな気があんまりしませんが♪
なが~いレポを読んでいただいてありがとうございます。
あのおばさんは星さんっておっしゃるんですね!
>筋の通った素敵な方です。
ハイ!まさにその表現がぴったりな方ですね。
ワタシたちは結局強行してしまったので
心配されたるかな~と思って、お礼もかねて
お手紙を書くことにしました
>次に行った時には、鉄砲水が出た時のお話など伺ってみてくださいね。
鉄砲水がでたんですか!
沢沿いだから怖かったでしょうね。。。
あそこは星さんに会うために行きたくなる小屋ですね。
こんどはもっとゆっくりしていろいろお話してみたいです。
>初めてのコメントなのに、長くなってごめんなさい。
とんでもない!!!
これからもよろしくお願いします