花の細密画 山根悦子ボタニカルアート

季節の植物や植物絵本、ボタニカルアートについて

2023/06/12

2023-06-13 14:57:09 | 日記


☔🌿6月に入り、雨の日が多くなりました。
今月の小原流挿花「植物画家のまなざし」では、ネジバナとツユクサの作品を掲載して頂き「美しき小さな雑草の花」について書きました。





植物画を描くのに🔍️ルーペを愛用しているのですが、拡大してみるとそのつくりに感嘆したり、新たな美しさを発見したりします。

ネジバナは右巻、左巻の両方があります。
花びらは全部で4枚。中央下の白い花びらの縁はレースの裳裾のように繊細です。それを取り囲むようにが上と左右に3枚のピンクの花びらがついています。

ラン科なので、根に菌が入り込んで共生する菌根となっていて、土に栄養をくれる菌根菌がいないと育ちません。

茶色くなった実を切り開くと、無数の粉のような種が出てきてビックリしました。一つ一つの種の詳細は30倍ルーペでは、よくわかりませんが、触った感じは、ちょっとねっとりします。
 

ツユクサの花は、先週くらいから見かけます。花びらを紙に擦り付けると青く染まります。
朝に咲き、午後にはしぼむ1日花です。
花びらは3枚あり、上2枚は青色で大きく、下側の1枚は無色です。

虫に花粉を運ばせる工夫として、一つの花に3種類の雄しべが用意されています。

上側3本はX字形で目立つ飾り雄しべで、虫を誘います。
その下の中央の1本はY字形で、虫の着地を助けます。
下側2本はO字形で、花粉を生産する地味な雄しべです。
もし虫が受粉に来なかったとしても、昼近くなると雄しべが巻き上がり、自家受粉する仕組みを持っています。


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