早いもので11月も下旬となりました。
お花屋さんでは、そろそろシクラメンが出回るようになりました。
連載中の小原流いけばな挿花「植物画家のまなざし」11月号では『作画の目的と表現スタイル』について書きました。
伝えたい植物の情報によって、ボタニカルアートの表現スタイルは変わります。
例えば
*品種のコレクション(10月号ドングリ)
*植物学に主眼を置いた(7月号川中島白鳳)
*アートに主眼を置いた花のブーケ(5月号カーネーション)
*自生の環境を含めて描いた生態画(3月号サクラソウ)
等があります。
11月号では、シクラメンを題材に
*球根や根までの植物の構造を描き表した作品と
*切り花にして花や葉の美しさを描いた作品が掲載されています。
作家によって、バックグランドが違えば、
題材に選ぶ植物も様々です。画家が植物のどんなところに着眼し、どのように表現しているのか画家の眼を通して植物を鑑賞するのがボタニカルアートの見所の一つです。