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登山と車旅

祖母・傾山系 2023.05.03-05 祖母山傾山縦走(2日目九合目小屋から九折越小屋)

2023年5月4日、木曜日、雲霧強風。夜半目が覚めると雨が打ち付ける音が激しい。明日は雨の中の歩きかと思いながらまた眠りにつく。4時起床、雨はやみ雲霧。アルファ米、味噌汁、カルパスの朝食後、カフェオレを飲む。

今日は、祖母山に登り尾平越まで下り、本谷山に登り返して九折越小屋まで下る行程だ。ザックに荷物を詰め、カッパ、スパッツを着けて6時小屋を出発。
雨は降っていない。祖母山に登る道の所々に水たまり。
10分ほど歩くと国観峠からの道を右から合わせ、
登山道は小石のザレた道になり、
6時19分山頂に着く。視界はほとんど無い。

山頂のアケボノツツジは風で冷えるのか蕾が多い。
縦走路に進もうとするが道標が見当らない。岩場を下った覚えがあるので記憶を頼りに雨に濡れた岩場を慎重に下り終えると、6時30分縦走路の道標を見た。おそらく山頂にもあったのだろう。

ここから暫くはロープと梯子が続くガレの下りだ。雨で滑り易いから慎重の上にも慎重にだ。

6時40分北谷分岐まで下りて、ロープ・梯子のガレ場は終わる。

先に進むと間もなく展望台の案内を見るが、展望は無いだろうとパス。
雲が少し切れたようなので、次の展望台(第一岩屋の板切れがあったような?)に寄ってみたが、残念ながら雲に覆われていた。
祖母山から下り続けて黒金尾根への下り分岐に7時35分着く。白く見えるのは強風で落ちたアケボノツツジの花弁だ。
天狗岩には寄りたいが濡れているのと、先があるのでパス。
分岐から先へと歩き始める、ふと振り向くと偶然にも雲が切れて祖母山が望める。
天狗岩の分岐を過ぎて、返り見る天狗岩はアケボノツツジの山水画だ。

下を見ればコバイケソウが点々と群生だ。鹿に食べられないのは毒があるからかそれとも不味いからか?
左前方に岩壁を見ながら急坂を登り上がれば8時18分障子岳に着く。
ここから一旦鹿よけのフェンスの中に入り古祖母山へ進むのだろうが、フェンスの外側に踏み跡が有るのでこれを下る。下りは足元が滑り易く、こんな所もあってヒヤヒヤ。
8時35分土呂久分岐に着くと、安心して歩ける道になる。
一方で雲霧が強風を伴って吹きつける。枝に付いた水滴がカッパを叩く。雨と違って苦にするほどでない。まるで水墨画の世界を歩いているようだ。趣があっていいね。
終りかけた馬酔木も時折見る。
土呂久分岐から足にやさしい道を歩いて9時22分古祖母山に着く。
山頂を過ぎて間もなく、今が盛りの見事なアケボノツツジ。強風にも負けず花を散らさず頑張っている。
古祖母山頂から10分強歩くと、5mほどの梯子の下り。

樹林をひたすら下り続けると、いつの間にか葉が開き始めた新緑の林を歩いている。水墨画の世界に緑が加わった。
間もなく尾平越かと云うところで雲が切れ、昨日登った障子岩の尾根が望めた。
3分ほど下ると10時44分尾平越に着く。ほぼ予定通りのペースで歩いている。
ここで昼食としたいところだが風が吹き抜けるので、急登を登ってトンネル上に10時58分着いて昼食。ここで九折越でテン泊した縦走者に会う。この辺りが中間点で、九折越からは登りなので、早いですねと声を掛けたら歩き易い道なのでと。
トンネル上から10分ほど下った11時30分もう一つのトンネル登山口への下りを右に見送る。
ここから本谷山への長い登りに就く。吾輩が本日の山場と思っている所で45年振りに歩くのだ。徐々に勾配がきつくなるが昨日の登りと比べればはるかに楽だ。ミツバツツジが目立つ。
11時42分、登山道脇に縦走路中間点の標識を見る。起点終点が分からぬので中間点と云われても。祖母山から傾山かな?

登りが緩やかになると12時3分丸山に着く。名の通り中華鍋を返した様な山頂だ。

標高差からいよいよ急な登りが始まるかと思っていたら、予想に反して緩やかな登りだ。強烈な南風を受け水墨画の世界を進む。途中で会った人は嵐のようだと云っていた。
気がつたら落葉の道が笹の道に変わった。

13時3分、標高1550m辺りで露岩の登りになったと思ったら、
2,3分で三国岩と云うところに着くが、どの岩のこと???
登ったという感じがしないので何処で登りが出てくるのと思ていたら、13時27分本谷山に着いてしまった。
ここもアケボノツツジが花盛りだ。ここでもテン泊の縦走者と会う。尾平越あたりで泊まる予定だと。こちらはゆっくりテン泊を楽しみながら縦走しているようだ。
山頂から笠松山にしばらく向かうと、林の様相が今までと一変する馬酔木の群生地だ。
ここを抜けると、テン泊したくなるような落葉でフカフカの林だ。縦走中、本谷、笠松の間が一番の癒しの林だ。

癒しの林を歩いて14時37分、笠松山の標識を見て右上に僅か登り上がると山頂だ。
ここから九折越に向かって1時間ほどひたすら下るだけだ。
九折越に近づくに従い雑木の密度が高くなって来た。
15時41分霧の中に屋根を見て九折越小屋に着く。ほぼ予定通りの到着。先客無し。祖母からこちらに縦走したのは我等の他は居ないと思うので、あとは下から登ってくる人だろうがこの天気ではどうかな。貸し切り状態かな。
荷物を置いて水汲みに。ここの水場は少し離れているのだ。日の影(見立)側に10分下り、15分の登り返しだ。沢水なので煮沸して使う。夕食はラーメン、ソーセージ、パン、カフェオレ。
小屋に戻り、宿泊準備。濡れたカッパ等は雫がたれるほどでないから、紐が張ってあるのでそこに干す。

今日の行程(16.7㎞、累積上り1345m、下り1715m)
昨日より距離、時間共に歩いたが格段に楽であった。
九合目小屋6:00-6:19祖母山-7:35黒金尾根分岐-8:18障子岩-9:22古祖母山-10:44尾平越-10:58トンネル上(昼食)11:20-12:03丸山-13:27本谷山-14:37笠松山-15:41九折越小屋(水汲み往復30分)


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