2023年8月16日、水曜日、雲霧。9月の会の山行予定、白滝山に偵察山行。当初は17日の予定であったが天候から急遽16日に繰り上げ。6時出発。ナビは9時30分頃登山口のある豊北町田耕(たすき)に到着予定だ。距離約270㎞、小月で高速を下りて491号、道の駅きくがわ休憩、県道34号、435号と30㎞走る。県道34号にある道の駅「蛍街道西ノ市」を目標に走るとよい。隣にスーパーもあるので便利だ。平日だが下道は空いていてスイスイ。西ノ市を過ぎて間もなくナビは左折を案内するが直進した方が道は良い。9時17分田耕地区に入ると国道にしっかり白滝山の案内を見る。有難い。
右折すると直ぐに田耕神社の鳥居を見て、道なりに進むと目の前に白滝山の雄岳(左)と雌岳を見る(写真は復路で、往路は雲で見えず)。左の岩壁あたりが観音岩だろう。山の間がゴルジュ沢だろう。
4,5分も走ると9時23分右に中山神社を見る。帰りに寄ってみよう。
鳥居左に白滝山登山道の案内板。
中山神社から1分ほど走ると、右に脇道が。この道が四恩寺跡に行く道だろう。計画では四恩寺跡から登る予定だが、マイクロバスが走るには幅が狭い。歩くとしたら中山神社からになるだろう。
偵察だから、直進してこの上の登山口古堂橋まで走ってみよう。中山神社から15分ほど林道を走って9時38分古堂橋に着く。林道は舗装され幅もあってマイクロが十分走れる。
橋の手前にはマイクロがターンできるスペースも十分あり。
四恩寺跡からの道は写真車の先、左側から登って来るが、どう見ても道には見えず。夏草が藪の様に茂っているのと、道と思えるところはガレて崩れている。山行で四恩寺跡から登るのはやめた方が良いと考える。ここ古堂橋の手前左の白滝登山道から登るのが良いだろう。9時55分出発。
林に入るといきなりガレた急登だ。雨で踏み跡もはっきりしないのと、石が崩れやすいので前を歩く人からの落石注意だ。目印はあるから道に迷うことは無い。
右下に沢が見え、音をたてて流れている。
5分ほど登ると観音岩の分岐を左に見送る。我等が登る道も目印たよりなのだが、観音岩への道はどれッと言いたくなるほどはっきりしない。
観音岩の分岐から3分ほどで、登山道は沢横(右岸)を歩く道になる。
岩が濡れているから滑らぬように注意!何時も水量がある流れなのでしょうか。
沢の中にロープを見る。ロープがあるから普段は流れが無いのではないだろうか。先週と今日の朝からの雨(田耕地区の国道は水たまりが出来ていた)で増水だろうか。
10時10分、沢を離れ左上に登るようになる。ロープが張られた急坂だ。
10時16分一服できる緩やかな登りになる。ガイドGPSはこの辺りからも観音岩に行ける道がありとなっているが道標らしきものは見当たらなった。
右下に沢を見ながら登って行くと、
10時24分沢渡渉。
沢上流には小さな滝が見える。ここを登ってゴルジュ沢に入ることも可能だとガイド本には書いてあるが無理をせず渡渉。
沢を渡ると目の前に岩壁、岩壁下を左に進むと、10時28分左側にロープが見える沢(ゴルジュ沢入口)。右側に岩壁に沿って急坂。さあどっち。
チョット見右側の急坂に目印無いから、沢へと進む。
岩は濡れていて滑りそうだ。岩の左側のロープを登るのだろう。
足がかりが頼りないのと、隙間が狭いので、体を無理やりねじ込むようにして登る。腕力がモノを云う。
登り上がると、両側から岩壁が迫る、なだらかな流れの広々とした空間だ。吾輩の老眼では薄暗いと、先の岩場のロープが見えない。偵察隊長が岩にロープが下がっているから沢を直進。
なるほど岩にロープがある。
岩をロープで乗り越えると、
またなだらかな流れ。
沢の中を流れを避けながら登る。
登り始めて10分強の10時42分、岩が3段続く所が出て来た。左右は水が深く膝下までありそうだ。2番目の岩の上まで登り、
3番目の岩に登りたいが濡れていて滑りそうだ。左に落ちれば流れにドボン、右に滑れば岩の上を2,3m落ちそうだ。GPSを確認すると電波状況は悪いが白滝はすぐ目の前なのだが。靴を脱いで水に浸かれば行けそうなのだが。思案していると偵察隊長が撤退を指示。岩から下りるのも滑るから慎重にだ。
晴が続いた、7月29日の半蔵さんの写真を拝借すると、普段はこんなものなのか。増水時はこんな状況になるのだ、偵察の甲斐があったと云うものだ。
登った沢を引き返して、
ゴルジュ沢の入口に11時戻る。
右側の巻道へ。よく見ればこちらにも目印がある。巻道はガレた急坂が続く。
ガレを登ると急坂にロープが張られている。岩から雫のシャワー。
10分ほどで登り上がると、11時10分白滝に向かって、左側が切れ落ちた斜面を下る。ここにもロープが欲しいね。踏み跡がはっきりしないので目印が頼りだが、その目印も寂しい。
どうにか下って、11時18分白滝上部の平坦部に下りた。
滝上部左岸に下りたので、左岸側にある目印に沿って下ると、1分ほどで簡単に滝壺まで下りられた。落差3,4mの滝だ、11時24分。滝の条件から云えば滝に数えられないだろう。
先ほど撤退した所が見られるかと下流に進めば、滝まで50mもない所まで登って来ていたのだ。あの岩にさえ登れれば。
白滝は目の前だったのだ。
滝に戻り、滝横左側(右岸)のガレを登り、
滝上平坦部に11時36分再び出る。
流れに沿って左岸を登り、
11時42分林道から10mほど入った白滝入口に出た。
林道を50mほど登ると、
11時45分左手に白滝山山頂の道標を見て、
右の登山道に入る。植林の中にロープが張られたやや急坂の登山道を上り詰めると、
一旦下って、
登り返すようになる。左手は林道のようで、登山道には相変わらずロープがガイドのように張ってある。
林道から登山道に入って歩くこと20分ほどでまた林道に12時4分出た。登山者が林道を歩かないようにするためにロープが張られていたのか。
林道を横切り、
登山道に入ると、緩やかな登りにロープが張られている。
平坦な道になると間もなく、
山頂の標識が見えるようになり、12時12分三角点のある白滝山山頂に着く。
西側の木が伐採されて展望を作っているが、雲の中で眺望は無し。
先へは天井ヶ岳への縦走路が延びる。健脚ぞろいなら天井ヶ岳へと進み国道491号へ下るのもバスハイクならありだな。
一旦林道に下り12時20分昼食、さらに下って12時57分白滝入口の林道へ出る。
13時1分白滝入口に戻り、ここでマイクロに待ってもらえれば、林道下りが無くなるねと思案。
振り返れば、雲が薄くなり始めた空に巨大な風車が現れた。晴れていれば登る時に見られる。
林道を下る途中にユリですかね?
13時14分ぬたが迫ルートの下降地点。ガードレールの下を尾根まで歩く踏み跡らしきものがあるが、あまり歩かれていないようだ。古堂橋まで林道左側を見ながら歩くが総じて切れ落ちた急斜面だ。
林道を下りながら雄岳の岩壁。
そして、右に岩の法面が現れると間もなく、登山口の古堂橋に13時37分下山。晴れ間も出て来て気温も上がる。13時50分帰路に就く。
帰り道、中山神社に14時参拝。
少し下った所から、白滝山の山容を眺めれば風車が確認できただけで8基も建つ山塊だ。白滝山は2つ並ぶ山の先だ。
白神山はゴルジュ沢を登らなければ訪れる魅力が殆どない山だ。登り切れば記憶に残る山となろう。また大雨の後は古堂橋からのガレの急坂が荒れるだろうから要注意なのと、増水して三段岩の所は流れに浸かる覚悟で登ろう。集団山行の時はゴルジュ沢を登るのに時間を要するので余裕をたっぷり持とう。一方四恩寺跡から登るのは偵察はしていないが、古堂橋からの登りを見ても分かる通り、あまり登られていないので一層荒れていそうなので止めた方が良い。今回は増水の影響でゴルジュ沢と巻き道の両方が歩けたので良い偵察が出来た。
往路を戻り、道の駅蛍街道西ノ市、金立で休憩し、18時帰着。
今日の行程、
西諌早6:00=(休憩:道の駅きくがわ)=9:38古堂橋(登山口)9:55-10:24沢渡渉-10:28ゴルジュ沢入口-10:42三段岩10:52(撤退)-11:00ゴルジュ沢入口-(巻道)-11:18白滝上-11:24白滝-11:42白滝入口-12:12白滝山山頂12:16-(途中昼食20分間)-13:01白滝入口-13:37古堂橋(登山口)13:50=14:00中山神社=(休憩:道の駅蛍街道、金立SA)=18:00西諌早(往復約540㎞)