2005年8月14日、縦走3日目だ。早朝霧雨のち晴、午後雨。
今日は双六小屋からピークをいくつか越えて笠ヶ岳までの稜線歩きだ。
5時朝食、5時56分双六小屋発。霧雨の中、40分ほど登ると稜線の道に出る。
稜線に出てしばらくすると雲間に青空が覗き、陽が差し始めるも、山の頂は雲の中だ。6時51分花見平に着く。お花畑の露が朝日に輝く。雲のかかる双六岳が見える。
雷鳥の親子が出て来た。8月中旬ともなればヒナも大きい。
槍ヶ岳も時折姿を現す。
左下前方、左俣谷側に鏡平山荘が小さく見える。
花見平から少し下り、弓折岳分岐で鏡平への下山道を左に見送り、わずか登り返すと弓折岳の頂に7時35分着く。
頂から左はるか下の左俣谷を望む。
これから向かう大ノマ岳が目の前に大きくそびえる。一旦大ノマ乗越に下り登り返す。20分ほどで大ノマ乗越に下る、ここから1時間の急登だ。登りに備え小休止だ。
予定通り1時間で大ノマ岳に着く、9時丁度。ここまで来ると抜戸岳(左)秩父岩(中央)が見えるようになる。ここまでの道と様相が変わる。稜線の絶壁を眺めながら秩父平に下り9時41分に着く。
秩父平から秩父岩の絶壁を眺めながら抜戸岳への稜線目指して急登を登る。秩父岩は中央のピーク?わからん。
秩父岩への登りから大ノマ岳を振返る。
稜線には10時23分に出るが、さらに20分も急坂の稜線を登り、10時45分秩父岩あたりのピークに着き振返れば、双六小屋からだいぶ歩いてきた。
秩父岩に着いた頃には抜戸岳は雲の中で、向かう目標物が見えなくなってしまった。11時35分抜戸岳の頂に着く。稜線上のピークのようだ。ここで昼食。
抜戸岳からすぐに笠新道の分岐に着く、12時丁度。ここで小雨交じりになる。明日はここを下るのか。
12時47分抜戸岩に着く。ここで雨が激しくなったのでカッパを着る。山荘が近くなると左足付け根が痛くなり思うように動かなくなる。山荘までもう少しだ頑張れ。山荘手前は草木は一本もなく岩のゴーロだ。13時30分笠ヶ岳山荘に着く。
山荘で受付を済ませ1時間ほど休み、笠ヶ岳の頂に空身で向かう。ガスが酷く岩のペンキを頼りに15分ほど歩いて登山道に祠が見える。ピークだ。
ピークであるから三角点は何処かと探すがガスっていて視界が利かず。登山道から東に細い道が延びる先に影が浮かぶ、三角点だ、此処が山頂だろう。三角点を探さなければ祠で引返してしまうところだった。ガスが酷くて視界が利かないから、案の定後から来た人は祠が山頂と思い引き返そうとしたから教えてあげた。ここまで苦労して登ったのに悔いを残してはたまらん。長居は無用と小屋へ戻る。
今日の行程、
双六小屋5:56-6:51花見平-7:35弓折岳-7:53大ノマ乗越-9:00大ノマ岳-9:41秩父平-10:23稜線へ-11:35抜戸岳11:53-12:47抜戸岩-13:30笠ヶ岳山荘14:30-14:45笠ヶ岳-15:10笠ヶ岳山荘(2食8700円)
夕食はアジフライ。
翌15日、小雨。4日間とも朝から雨か。5時30分朝食、生卵。
5時56分山荘発。風が少しある。今日は昨日の道を抜戸岳の手前の笠新道分岐まで戻り笠新道を下り、新穂高温泉まで出る行程だ。
抜戸岩まで来ると西からの吹上が強い。6時50分笠新道分岐に着く。案内板に標高2759m、杓子平まで40分、新穂高まで4時間とある。ガイド本では新穂高まで5時間だ。
いずれにしろ、3,4時間左俣林道まで下り続けるのだ。足よ頑張れ!
草付きの急傾斜のイナズマ坂を下り、7時46分杓子平の道標を見る。ここはお花畑なのだろうが見る花もないのでカメラはザックの中。小雨が本降りとなる。標高1500mまで下ると左俣谷の流の音が聞こえてくる。笠新道登山口は近いぞ。10時13分左俣林道の笠新道登山口に下山。分岐から標高差1400mを下ったことになる。
土砂降りの中、砂利道の林道を昼食のパンをかじりながら歩くこと1時間弱で新穂高温泉に着く、11時10分。偶然にもお忍びデート中の会社の若者に会う、こんな山奥で何故会うか、ご注意召されよ。
今日の行程、
笠ヶ岳山荘5:56-6:19抜戸岩-6:50笠新道分岐-7:46杓子平-10:13笠新道登山口(左俣林道)-11:10新穂高温泉
早速、無料温泉アルペンに浸かる。風呂から上がり体を拭くと垢がよじれる。着衣は雨と汗でびっしょりだ。毎日雨の中をよく頑張りました。
新穂高温泉を13時40分に立ち、松本からJRに乗り横浜に19時10分に着く。