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登山と車旅

福岡の山 2022.03.17 求菩提山(くぼてさん)

2022年3月17日、木曜日、晴。朝ドラを見て、中津の道の駅を出発。今日は求菩提山だ。一昨日の土器山と求菩提山は会で催行されたが、用事で参加できなかったので、登っておきたかった山だ。
豊前市からほぼ一本道で求菩提資料館を目指して走る。
資料館近く鳥井畑の水車辺りまで来ると、右前方に求菩提山が聳える。
高い山ではないが急峻なので、近くで見るとなかなかなの眺めだ。

資料館バス停の広い駐車場に車を止めて出発。
駐車場の出入口前の道標では、求菩提山へは県道を右手に進むようになっているが、今回は分県登山ガイドに従い犬ヶ岳の方向に進む。右回りの周回だ。
直ぐに左手に橋を見送る。橋の欄干に犬ヶ岳の矢印が。一方、橋のたもとには犬ヶ岳登山口は直進となっている。恐らく車と歩きを分けているのかな?
橋から2分ほど歩くと、右手山側に求菩提山まで1.8㎞の道標を見る、9時37分。
山道に入ると植林の急坂が始まる。豊前市発行のマップでは「行者帰りの道」となっている。
山道に入ってから3分ほどで阿弥陀窟への道標を見る。この後も山中には200mごとに道標が設置されていた。
登山道と云うか散策道を西から北に向かって進むようになると、登り勾配も緩やかとなる。美しい植林が続く。
10時7分座主坊と護摩場跡の分岐に着いて、護摩場跡へと向かう。ここから高さ20,30mは有ろうかという岩壁を右に見ながらほぼ水平歩行。
直ぐに吉祥窟(第四窟)。
100mほど離れて多門窟(第三窟)。
さらに先進もうとして待てよ?分岐手前で阿弥陀窟まで200mの道標を見たが、阿弥陀窟はどこにあったのか?見落としたか?と思い分岐まで戻り、座主坊のほうに行くとすぐに阿弥陀窟(第五窟)を見る。
資料館にある実物がこれだ。裏面にも彫られているのだろう鏡で見えるようにしてある。
多門窟に戻り先に進むと、道標では阿弥陀窟は戻る方向になる。分岐にもあれば分かり易かったな。
ここから2分ほど歩いて普賢窟(第二窟)、
普賢窟から1分も歩かないうちに、岩肌を伝う様に水が流れる高さ20mほどの普賢の滝。
2分歩いて10時41分大日窟(第一窟)、これで五窟すべて見た。
資料館に展示されていた大日如来座像。

資料館で洞窟信仰についての説明を読むと窟の存在が分かる。
大日窟を過ぎると散策道は緩やかに登り始める。
護摩場跡まで200mを切ると、
散策道は急斜面の九十九折の道となる。

手すりが自然木なのがいいね。
急斜面を登り、10時53分胎蔵界護摩場跡に着く。
ここを求菩提山と反対側に進めば一ノ岳を経て犬ヶ岳に行ける。
求菩提山まで、あと400m。
緩やかな尾根を登って行くと、
柱のような石が。これが結界石だろうか?
神社の裏側から左を巻きながら正面に回り込むように登って行くと、11時13分国玉神社上宮に着く。
神社左に求菩提山山頂標識。

その先、神社裏には磐座(いわくら)と呼ばれる巨石群。

中宮に下る道は鬼の磴(おにのいしだん、磴は石の坂道のこと)のとおり急坂の石段だ。
上宮から石段を10分ほど下り、11時30分中宮に着く。

中宮石段を下って振り返ると、正面が中宮で階段右側に見えるのが鬼神社。

階段左手に、苔むす説明板があるので読むと、この先に奥の院石室があると云う。
踏み跡を頼りに説明板の通り100mほど歩くと、
右上に構造物らしきものが見える。
近づくと、大きな一枚岩を天板にした石室だ。11時40分。
中には石像がある。石室とはここでしょうか。
中宮に戻り、50mも歩かないうちに、右に戻る方向に40mで常行堂とある。真直ぐ下れば座主坊だが、ここは常行堂へ。
40m歩いた先の常行堂はこれ?石塔があるのみ

戻らずにそのまま下れそうなので、少しばかり荒れた道だが3分ほど下ると、
阿弥陀窟から来る道に合流し座主坊へ。

美林を2分ほど歩いた12時1分、氷室・みそぎ場への分岐に着く。
分岐の目の前に氷室跡は見える。

みそぎ場に向かって歩き始めると、このルートはYAMAPにないルートだ。情けないかなYAMAPに慣らされてしまったのか間違ったのではないかと、ここで行きつ戻りつを2回ほど繰り返す。でも道標に従い植林の中を下ること5分もかからずに12時15分みそぎ場に着く。

みそぎ場から石段を登り上がると左手に座主屋敷跡だ(実は座主坊に下ったところで座主屋敷跡の矢印を見て戻ってきたのだ)。
ここから石段、石畳の道を2,3分下り、12時19分座主坊に着く。山道はここで終わりだ。

座主坊まで下ってきた階段の反対側に登り返すように立派な石段が続くので登ってみる。

登ること数分で左、求菩提山・阿弥陀窟への道、右に豊照神社を見る。

豊照神社、
その右隣の安浄寺跡を見て、

12時45分再び座主坊(座主坊園地)に戻る。車道を道なりに歩いて12時48分園地駐車場。
13時10分、大きな求菩提山入口の案内がある県道に出合う。
県道を歩いて、途中水ノ神の石像を見て、
13時30分駐車場に下山。行きつ戻りつの多かった山歩きでした。求菩提山は、山登りをと考えれば、行者帰りの道を登る右回りだろうと思う。一方修験道の遺跡散策と上宮参拝なら、座主坊園地から豊照神社、中宮、上宮、護摩場跡、大日窟と左回りに周回するのがお薦めだ。両方と考える欲張りには行者帰りの道を登り、阿弥陀窟から氷室、みそぎ場、座主坊から左回りに吉祥窟で終わり往路を戻るのも一案かな。時間的にも問題はないだろう。

今日の行程、
駐車場9:31-9:37登山口-10:07分岐-10:41大日窟-10:53護摩場跡-11:12求菩提山・上宮11:20-11:30中宮(石室往復)11:46-11:50常行堂-12:01氷室-12:15みそぎ場-12:19座主坊園地(豊照神社往復)12:45-12:48駐車場-13:10県道出合・求菩提山入口-13:16水ノ神-13:30駐車場

下山後駐車場から5分とかからない資料館(無料)に立ち寄る。修験道関連の資料の他に、ひな祭りの季節からか、三か所に分散してひな人形を多数展示していたのに驚く。

資料館の庭や麓ではミツマタが満開であった。

山国町の道の駅隣のなかまの湯(400円)で汗を流す。九州一のヌルヌルの湯だそうだ。湯温は40度以下と少々ぬるめだ。

この道の駅には何度か立寄ったが、今回初めてすぐ上に犬の墓があるのに気付き見学。


説明の中で、ここを犬王丸と呼んでいるの通りバス停の名がほらこのとおりだ。2,3日前にここに寄った時に変わったバス停の名だと思っていたのだ。

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