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登山と車旅

南アルプス 2023.08.03 広河原から北岳・北岳山荘

 2023年8月3日、木曜日、晴。親不知から甲府に移動して来たのは、同行者の1週間の夏休みを目一杯山で埋めたい要望だ。それと小生未踏の3000m峰の一つが農鳥岳だからだ。第2ラウンドは今日から1泊2日で広河原から北岳、間ノ岳、農鳥岳、大門沢を下って奈良田まで縦走だ。今日は広河原から北岳山荘までだ。

今日も3時の早起き(同行者は早起きは一向に苦にしない)で4時にホテルを出発。4時10分甲府駅広河原行きバス停に着いて、昨日調べておいたコンビニで朝飯と今日明日の昼のパンを調達。

広河原行バスは昔ながらの車掌さん(名所案内のバスガイドも兼任)が同乗。更に乗車券も車掌さんが穴をあける懐かしい切符だ。

2時間近く乗るのだが、夜叉神峠を過ぎると、車掌さんがバスガイドに変わり山々のガイドをしてくれる。ボーとしていて間ノ岳と農鳥岳が見える展望所で写真を撮り忘れ、間ノ岳のみ撮れた。

広河原に6時半前に着く。広河原山荘が地形図の場所でなくバス停の隣に移転していた。6時40分出発。広河原から北岳が見える。標高1500m地点から3190m超まで標高差1600m強登るのだ。
休養を十分とったので同行者も気力、体力十分、ザックも若干軽くなったから足取りも軽い。夕食のトンカツ定食が良かったかな。
直ぐに吊橋で野呂川を渡る。以前は吊橋を渡った先に広河原山荘があったのだ。
道脇にホタルブクロが。まだ余裕だ。
登り始めて40分急登が続き渋滞発生。避ける場所がないのか暫く渋滞が続く。
登り始めて1時間ほどすると休憩を取るパーティーが出て来てばらけてくる。我等も、後ろに付かれると道を譲り、お先にどうぞー。でも途中で休憩を取るので、我らが先にでる。そして後ろに付かれるを繰返す。
8時上の方から聞き覚えのある声がする。我等も含め会から3組が前後して北岳に登っている。うち真ん中の組が下山して来たのに遭う。下山者の声は明るいね。
8時20分、木々の間に北岳を見る。出発から樹林の中の登りが続いたので初めての展望だ。それにしても一向に近づいた気がしない。
8時33分、登り始めて2時間、標高2200mあたりで急登からトラバースに変わる。歩きながら一息付ける。
こんなガレ場もありましたね。
8時50分、水が落ちる沢を渡る所で、
花を観る。水と花、癒されますね。これはトリカブトと分るが、
何とかシャジンかな?
全く分からない。深山奥山分からん草。

沢から10分ほど歩いて、9時2分白根御池小屋に着く。ここまではほぼ予定通りだ。
一服後また急登が待ち構える。目の前の沢のようなところを登るのか。まだ標高差1000mも登らねば。
登り始めて10分強、振り返れば、眼下に御池、目の前に鳳凰三山の観音岳(中央)かな。
更に20分ほど登ると、谷底に広河原の建物が見える。
御池から1時間弱登った10時12分左前方に北岳。今度は結構登って来たな~と思える。一方で徐々に体力消耗。この青空を見て気力でカバー。

標高を稼ぐに従い、ダケカンバが目立つようになる。
ポツンと一輪何の花。
10時55分二俣からの道と合流。
暫く登ると足元にリンドウ。

振り返り鳳凰三山を眺めれば、地蔵岳のオベリスクの先(左中緑に覆われた山の右)が僅か覗く。標高2800m近くまで登って来たのだ。右から雲が湧いて来たヤバし。

森林限界を超えたのだろう木々は見られない。
11時20分小太郎山分岐が見えて来た。
11時22分壊れた小太郎山分岐に着く。
更に4分ほど登ると立派な小太郎山分岐の道標。こちらを正としよう。予定より25分遅れ。まだまだ急な登りが続きそうだ。
雲が湧いてきているから、見える間に仙丈ケ岳、
甲斐駒ヶ岳(手遅れ)の写真を撮る。
鳳凰三山にも雲がかかって来た。山頂に着くまで待って欲しいな~。

雲が湧こうが湧くまいが先に進まねば。先はまだ長い。
険しくなって来たぞ。
鎖の手摺が出て来た。
北海道でよく見たリンドウだ。
11時57分肩の小屋に着く。と、「北岳に来ただけ」のダジャレ。予定より20分遅れ。陽ざしが無くなって来た。小休止後先を急ぐ。
キキョウが見られるようになって来た。
両俣分岐を12時24分通過。
ここを越えると頂上か?
12時35分あそこが頂上か?と頑張るが、着いて見ればその先が。
それから10分登った、12時47分北岳山頂に着く。残念ながらガスが出てしまった。
ガスってはいるが穏やかなので昼食。
登って来た側と違って、北岳山荘へ下る南面は鎖場、ガレ場が続くので慎重に下る。ガスは視界を妨げるほどではないから道を失うことは無い。


山頂から15分ほど下って、吊尾根分岐に13時21分着く。北岳山荘まで1㎞、50分とある。
お花畑も見られて、ホッとしたのもつかの間で、

鎖の手摺がある切れ落ちた斜面が出て来る。
下ってきたところを見上げれば、木段と鎖の手摺。
13時40分、下側の八本歯ノコル分岐に着くと、
ようやく危なげなく下れる稜線になる。気の抜けない下りであった。
彩が良い小さなお花畑。
右手(西側)から途切れることなく雲が流れてくる。ポツリ、ポツリと来るが雨になるとは思えない。天気予報でも北岳山荘は曇りだ。
13時50分北岳山荘の赤い屋根が見えた。もうすぐだ。立止まると同行者が早く行こうと云う。寒いのかなと思い速足で下り始める。
稜線から左下に見えるのは甲府市街地だろう。
今日は山荘もテント場も満員なのだろう。

13時58分山荘への下り口に着く。
14時1分、北岳山荘に着く。予定通りの到着だ。

部屋に落ち着いたところで、自炊場でお湯を沸かして、部屋でお茶しながら、明日は早立ちしようと決め、朝食を弁当に変更。夕食は18時近くで魚のホイル焼き。山の食事は今まで、ご飯2杯、味噌汁2杯だったが、今回は各1杯だ。
19時50分、窓から外を覗けば甲府の街灯が。手前はテントの灯。20時就寝。明日も3時起きだ。

今日の行程(行動時間7時間20分、距離6.8㎞、のぼり1768m、くだり388m)
広河原6:40-9:02白根御池小屋9:11-11:25小太郎分岐-11:57肩の小屋12:07-12:47北岳(昼食)13:05-13:21吊尾根分岐-14:01北岳山荘(泊)


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