2022年10月15日、土曜日、晴。昨日の下山途中、今日は何処に登ろうかと思案。大船山、6座周回と歩いたらやはり残るは三俣山だろう。
最初の予定は坊ガツルから三俣山に登り南峰から法華院に下る。その先は暮雨の滝に下る途中から雨ヶ池越に行くルートがあると、福岡のガイドさんから聞いたので、そのルートを歩いてみようと長者原を7時35分出発。今日も好天気だ。12日長者原に着いた時の予報ではこれほどの好天気は期待できなかった。この2日間で膝の調子も良くなったから今日はポールなしだ
坊ガツルの入口までは2日前と同じルートだ。雨ヶ池越へ登る林の紅葉が進んだような気がする。
雨ヶ池越に8時46分着く。2日前とほぼ変わらぬペースだ。
ここから暫くの間、左側を注視しながら、暮雨の滝から出てくる道は無いかと探るが、気配すら見つけられない。さあ、どうする?今日も水は500mⅬ1本。三俣山から下って法華院か坊ガツルでまた補給水すればよいと考えた。9時25分坊ガツルの入口に着いてしまった。
先ずは三俣山に登るのは確定だから、登ってからどうするかは考えよう。水は節約だ。南峰への登山道は左の深くえぐれた筋のその左だと思う。
昨日白口岳から眺めた、坊ガツルから三俣山南峰への急峻な登りだ。久住山の登りは苦手だが、この登りはキツイけど苦手とは思わない。自分でも不思議に思う。
坊ガツルから土石流跡のガレ場をわずか登ると、左にピンクテープを見て林に入るのだ、9時35分。ここで10分ほど休んでから9時47分登り始める。
林の中はクロボクの滑り易い道だが、土留が行われている。こんな林を30分ほど登る。
僅かでも緩やかな登り道に出合うとホッと一息。
10時19分最も滑り易い斜面にはロープが下がっている。この先も急登は続き、頼れる木の幹、枝、根、笹なんでも掴んで登る。
ここから数分も登ると、3,4mの岩場にロープが下がる下部ロープ場に10時26分着く。危険な所ではない。標高1500mの中間地点あたりだ。
ここを過ぎると、木々は背丈ほどに低くなり視界が広がる。法華院が小さく見え急登の高度感が出る。
下ってくる人に出会う。登るのはきついだけだが、下りは滑らぬようとさらに気を遣う。
上部ロープ場(ここも危険ではない)を10時42分通過すると、
紅葉が目立ち始める。下から眺めた時は紅葉は見えなかったが、見下ろす高度になるといい色づきだ。
登山道はいつの間にか溶岩になって来た。木々はさらに低くなる
日当たりが良いのか、リンドウが点々と見られるようになる。
10時58分上部へ視界が開けるが、見えるのはピークでない。
登れば登るほど紅葉が鮮やかになる。
11時10分ウツギの林に入り、登り傾斜が緩やかになる。記憶ではここまで登れば山頂が近いのだ。
林はすぐに終わり、紅葉の中を登る人を見下ろす。坊ガツルが真下に見える。下ると云うより落下だな。
2,3分ほど登ると笹が茂る登りになり、
1分ほど歩くと、南峰山頂でくつろぐ人が見える。
11時16分南峰に着く。
土曜日なので登山者多し。いやいや大船山も九重連山も平日だったけど登山者が多かったな。好天気と紅葉でこの時期は多いのだろう。
今日は気温が高いせいか山は霞んでいる。
休まず早々に本峰に向かう。
本峰に向かう途中、右に北峰を眺めれば、山頂部の紅葉が鮮やかだ。2,30年前に歩いた時は怖い山だったと記憶している。
ふと後ろを振り返れば、南峰の斜面も紅葉だ。三俣山スゴイ。
11時38分三俣山本峰に着く。
より近くで見る北峰の紅葉は本当に、ほんとうに鮮やかですごいんです。
昼食を食べながら、お鉢廻りは怖いけど北峰までは行ってみようと心は決まる。ロープの張られた転げ落ちるような急斜面を鞍部に下る。ここを戻るかと思うとゾッとする。
鞍部から見上げる北峰への登り。
北峰へ登る途中から眺める、本峰側大鍋斜面。
一方、北峰側大鍋斜面は際立つ赤と黄の紅葉だ。
12時15分山頂部に出ると驚くばかりの強烈な赤と黄の共演だ。登って良かったと思った瞬間だ。
紅葉に囲まれた中を1分歩くと北峰山頂に着く、12時17分。
山頂からの眺めはこんな紅葉見たことないというほどの鮮やかさだ。戻るなど出来ない。お鉢を回ろう。
12時33分大鍋小鍋の境まで下ると、崩落個所に出る。ロープが張ってあるのでこれを越えない限り危険はないと思う。
ここから先もお鉢の紅葉はまだまだ続く。
南峰への急な登り返しに入ると、
次は坊ガツル側斜面の紅葉が見られるようになる。
13時8分一周して来た。結局お鉢巡りするなら、ここから北峰本峰が時間的に早いのだが、紅葉を考えると今回の歩き方が正解だ。今回一周してみて過去の記憶な何だったのか。急な上り下りを敬遠したのかな。
南峰に13時10分再び登ると、あのカシュガル君に出会う。この紅葉に大満足して法華院へ下るのを変更して、諏蛾守越から長者原に下ることにした。
カシュガル君に南峰から北千里側へ下る道を訊くと、全く問題なしと。南峰からⅣ峰との鞍部へと下ると、
北千里側に下るしっかりとした道がある。
西峰への深くえぐられた道を下るより歩き易くて楽かも。
平坦部まで下ると笹原で道が隠れるが、100mほどなので西峰に向かう稜線が見えるからそちらに向かえばよい。踏み跡もしっかりある。
笹原を抜けて鈍頂に出ると、
西峰に向かって尾根を標高80mほど登り返すようになる。見えるピークが西峰道との合流点だ。西峰はその先だ。
西峰からの道に合流(上の岩)する僅か手前で道が分かれている。
諏蛾守越に下るのだからと左の下りを取る。数十mほど進むとどうも北千里に下るようだ。引き返して右を登ると間もなく西峰からの下り登山者に出会う。西峰道に13時51分合流。
諏蛾守越に14時4分に着く。雲が下りてきた。ここから先は2日前と同じルートだ。
指山への道を右に見送ってから、15時別の観察路の入口を見て少しはルートを変えて歩こうと入る。緑の林も少しばかり秋だ。
15時7分タデ原湿原に出て木道を歩くと、
ヤマラッキョウが盛りで、ヒゴシオンとタムラソウが僅か残っていた。
15時20分長者原に下山。今日は予期せぬ素晴らしい紅葉に出会えて感動だ。心配した水分は、暑いとはいえ秋なので水500mⅬとポットのお湯450mⅬで十分でした。
今日の行程、
長者原7:35-8:46雨ヶ池越-9:25坊ガツル入口-9:35南峰取付き9:47-10:26下部ロープ-10:42上部ロープー11:16三俣山南峰-11:38本峰(昼食)11:55-12:17北峰-13:10南峰-13:51西峰道合流-14:04諏蛾守越-14:17硫黄道-15:00観察路入口(指山口でない)-15:20長者原