2021年4月23日、金曜日、晴。深堀に行ったので、伊王島の山に登る。今回地形図を眺めて初めて気づいたが、我輩が伊王島と呼んでいた島は、正しくは伊王島と沖之島の2島からなっていたのだ、一つの島と思っていた。長崎に来て50年近くなるが初めて気付いた。
と云うことで、伊王島町の山に登る。町の最高峰は沖之島の遠見岳だ。
香焼を経て吾輩が最も苦手な橋脚の高い橋、伊王島大橋を渡って伊王島町へ。
正面の山が遠見岳だろう。ハンドルを握る手に脂汗が。
先ずは手前から登って行こうと遠見岳を目指す。伊王島大橋を渡って左手に農道があるがUターンが出来ないと道路標識に書いたあるから、駐車場所もないであろうと、右手の一周道路へ入る。
島の南側から登山道がありそうなのでそこから登ろう。
一周道路に入って500mも走ると道路脇に広い駐車スペースがあるので、ここに車を止めて、登り口を探す。
駐車場所から50mも先に進むと、山に向かって石段がある。これが登り口だろう。11時24分出発。
海側目の前に高島だ。左は野母崎の権現山かな。
石段を上ること3分ほどで段々畑にでる。登り上がると車道に出た。地形図を信じて左の畑の道に登り上がる。
島側から伊王島大橋を望める絶好の展望地だろう。ヨットが入港して行く。
畑を通り抜けて行くと、農作業中の方が遠見岳への道順を親切に教えてくれた。道は荒れているかもしれないねと。
畑を抜けて、舗装農道に出る手前から、伊王島港と唐船岳が望める。
車道に出て間もなく進むと、11時37分左上に登る道を見る。角に何やら四角い柱がある。
横に現在地標と書かれてあり、道標となっている。左に登ると遠見岳まで360mとある。
左の道に登りあがり10mも進み、道なりに左に折れると、石畳の道となる。
200mも緩やかに登ると、小屋を見る。
小屋を抜けると、草が茂る広い畑だ。
畑の一番上まで登り振り返れば、岩屋山、稲佐山、女神大橋、烽火山が望める。
2,3分も登ると竹藪となり、
さらに2分ほど登ると、雑木林になり、大きな琵琶木に実が鈴なりだ。
この後も道の様相は数分の間にめまぐるしく変わる。
最後は竹藪の先がぽっかりと明るくなると、
11時53分十字架の立つ遠見岳の山頂に着く。現在地標らゆっくり登って15分強で着いた。草が茂る山頂からは高島方向に視界が広がる。
往路を農道まで出て、真直ぐ東側に農道を下る。
農道から伊王島港と唐船岳を望む。
車道に出て駐車場場所へ向かう道から橋を見上げる。海面から25mとあるから
7,8階建てのビルぐらいの高さですかね。帰る時がまた恐怖ですね。それでも今日は風がなかったから不幸中の幸いだ。
12時37分駐車場に戻る。
島の西側を走り、畔の岩這(あぜのいわばえ)を見て、
伊王島の最高峰唐船岳へ向かう。13時5分唐船岳・千畳敷の案内を見て、直ぐに駐車場に着く。
駐車場から3分ほど歩くと、13時9分右手に唐船岳登口の道標を見る。
草は茂るが道は荒れて無さそうだな。
1分も進まないうちに鳥居をくぐり、
さらに1分歩くと、ドコモの基地局を見る。
徐々に道は怪しくなり、
13時18分山頂平坦部に着くと、草ぼうぼうだ。草を踏みつけて進む。
鳥居には金刀比羅神社と彫られている。
唐船岳の標識など見当たらないが、確か三角点が地形図ではあったはずだ。
GPSで三角点はどこかと探すと、どうやらこの改修記念碑の近くらしい。
この草の中に手を入れるのは、長いものでも出てきたらと思うとあまり気乗りしない。一帯を足で踏みつければ突起物にでも当たるかと、探し回ること5分。諦めかけて記念碑の周りを踏みつけると窪みがある。これで最後とばかり手で草をむしり、棒で土を掘れば出てきました。ヤター三角点だ。
13時44分登リ口に戻り、車道を歩いて千畳敷へ。5分弱歩いて13時48分千畳敷入口の道標を見る。
石段を下ること220m。13時53分千畳敷に着く。
2段構えの石畳だ。下の段は潮が満ちてきて波に洗われている。
戻りが階段の上り坂っていやだね。
14時15分駐車場へ戻る。地元のお年寄り(実は我輩もお年寄り)に会い、唐船岳に登って来たと話すと、見晴らしが良かったでしょうと云うので、木が生茂って全く展望なしでしたと答える。今はほとんど人も登らないからねー。登り口の案内は目新しいのに、山道は全く反対だ。
ここまで来たら灯台公園も行ってみようと向かう。ここにも75.4の三角点があるので探す。
灯台公園駐車場から少し戻ったこの法面の上あたりの茂みの中にあるのだが。法面を車道から登ったが見当たらない。左の方から横に回ってみると、
茂みに、這えば通れる穴がある。這いつくばって抜けると、
ぽっかり空間があり、三角点が鎮座。これで伊王島町の三角点制覇だ。
満足感に浸り、灯台公園へ。
このほかにも灯台公園にはいろいろありますから近くの人でまだの方は一度は行ってみましょう。
公園の駐車場で今は珍しい観光用の三輪車を見ました。
今日の山登り自体は楽でしたが、三角点探しが思いのほか大変だった。