2024年7月27日、土曜日、晴。暫らくblog休んでましたがPCに向かうことが出来るようになる。昨年同様この時期は北アルプスと南アルプスの山行だ。
26日大阪から夜行さわやか信州号で上高地に向かう。今日の予定は上高地から槍岳山荘までだ。
夜行バスは定刻通り上高地BTに5時20分着く。同じ時刻に東京などからの夜行バスが着くからBTは混雑している。朝食と水の補給をして5時50分出発。
何時もの通り河童橋を渡らずに、
小梨平に入ると明神館までの左岸ルートは通行止めで右岸ルートを歩くようにの案内。案内は河童橋にもあったが見落としてきた。戻って河童橋を梓川右岸に渡る。朝日に焼岳が浮かぶ。
6時15分岳沢からの流れを渡る所は朝もやが立ち込め幻想的だ。後方は六百山それとも霞沢岳。橋の上に立つと雪解け水で冷ッとする。
蜘蛛の巣に朝霧がついた模様は自然の造形美ですね。
ここから遊歩道と車道を歩いて、
6時56分明神橋まで来た。
明神橋を渡って、振り返れば明神岳だ。中央が明神5峰、右奥に明神本峰の頭が覗く。
7時2分明神館に着く。右岸を歩いたから2㎞ほど遠回りをしたようだ。
次のポイント徳沢までは3.4㎞。ここからは明神橋で梓川を渡り返したから、川を左手に見て左岸を歩く。
7時50分徳沢に着く。10張ほどのテントが並び、露で濡れたテントを乾かしている。
山友さんは早くもソフトクリームを握りしめニコニコ。
徳沢から1時間ほど歩いて7時53分横尾に着く。ここまではほぼ平坦な林道歩きで、距離的には半分以上歩いた事になる。横尾の県警登山案内所で明日の大キレットは午後から大荒れ(強風、雷雨)になるので北穂小屋には午前中に着くようにとの指導を受けた。西穂までの稜線は月末まで強風が続くので避けた方が良いとの指導も。ありがとうございます。ここで横尾大橋を渡れば、奥穂、北穂と穂高の名がついた山に向い、真直ぐ進めば槍ヶ岳だ。
9時33分槍見河原に着く。木々の間に槍の穂が見える。
10時23分槍沢ロッジに着く。横尾から山道になるが登り傾斜はまだ緩やかで、上高地から今日の行程の2/3の16㎞ほど歩いたものの、標高は1800mと300mほどしか稼いでいない。まだまだ入口をウロウロしただけだ。
ここで昼食をとりながら15分ほど休憩して10時40分出発。槍ヶ岳まで6㎞。ここからが本格的な登りだろう。
それでもババ平テン場までもそう急な登りは無く11時13分着く。水場も近いから数張りのテントあり。休みの日は簡単な売店が開いている。道標の所の方は槍岳山荘までは無理なので殺生ヒュッテ泊だそうだ。1㎞1時間で歩けば16時には槍岳山荘に着くと予想。
ババ平から10分ほど歩くと林を抜け、槍沢の左岸を歩くようになる。
沢の対岸に壁のようにそびえる横尾尾根からの3,4筋の流れが、数段の小さな滝となっている様がいいね。下まで来ると流れは消えて伏流水となる。
ババ平から30分ほど歩くと11時43分大曲に着く。ババ平から沢沿いの石道になり徐々に勾配もきつくなる。団体さんが小休止。
槍沢に雪渓は全く見られない。歩き易いが寂しいね。
2017年の時は大きな雪渓が残っていた。
12時30分天狗原分岐手前の沢を横切る所から見下ろす槍沢。結構登って来ましたねー。
2017年ほぼ同じあたりの槍沢を埋める雪渓。
アイゼンなし(不携帯)で何とか登る。
12時45分天狗原分岐に着く。上部の山腹(おそらく大喰から南岳への稜線下あたりでしょうか)に雪渓が見える。
13時33分何沢か判読できないが間近かに残雪を見る。
13時37分グリーンバンドまで登ると常念岳の頭が見え始めた。
ヒュッテ大槍への道を右に見送り、13時56分播隆窟まで登ると、
表銀座の山並がはっきりと姿を現す。
14時27分殺生ヒュッテ分岐まで登り、
振り返れば急な登りを頑張って登って来る。標高2800mはあるから空気も薄くなり堪えて来る。
槍岳山荘まで800mの標識は見たけど遅々として足は上がらず。槍ヶ岳が望めるようになるが、山頂だけが雲に覆われている。
14時45分雲が切れきた。山荘まで400mを切ったが、でも足は上がらない。100m進むのに5分かかっている。吐き気がしてくる。
15時8分山荘前で振り返れば常念岳とほぼ同じ高さだ。15時10分山荘に着いて、受付を済ませ部屋にザックを置く。
明日の天気を考えれば今日のうちに槍ヶ岳山頂に登ろうと空身で表に出ると、天気は急変、風と雨。
10分ほど待って、15時53分雨は上がり、雲も切れ始めたので山頂へ。
山頂へは200m。岩場、梯子、鎖の登り。しっかりしているから登り易い。一休みしたので吐き気はしないし、体の動きも良い。最初に登った時の恐怖感は全くない。
渋滞緩和のため登りと下りは別ルート。
山頂に着くと真下に山荘。雲は湧いたり切れたりを繰返す。
山頂ではしゃぐインバウンドの登山者。
山頂直下、2段構えの長い垂直梯子で下り始める。
16時40分まだまだ穂先に人が居ます。
16時42分下山。
大天井、常念、蝶ヶ岳方向の眺め。
19時夕日に燃える槍穂先。槍で初めて天気に恵まれた。夕食は酢豚でした。
この日の花。ババ平を過ぎたあたりから見られた。