登山と車旅

鹿児島の山 2018.05.15 御岳 刀剣山


5月15日鹿児島の山16日目。今日は御岳と刀剣山に登る。
大隅の山は今日で終わりだ。
7時50分駅発。降灰が埃のように舞い上がる。

高隅山系における御岳と刀剣山の位置を地図で見よう。(右下)



鹿屋市に入り高隅山への案内を見て左折して、案内にしたがい走る。
鳴之尾(めいのお)牧場への道を左に見送る。
高度を上げていくと、展望台から牧場が一望だ。後方横岳・平岳。



テレビ塔下登山口入口に9時10分着く。数台分の駐車スペースがある。
ここまで道路は舗装されている。



9時20分スタート。
駐車場所は大きく右にカーブしていて、道路は300mほど先で行き止まる。
ここが登山口だ。階段を上り登山道に入る。



所々で視界が開けるので展望は良い。
9時45分テレビ塔施設に着く。御岳への尾根が見通せる。



一旦樹林の中を下り、鎖場などを登り返し高度を上げる。



樹木は低くなり、登山道は明るくなる。



10時10分水場のある8合目に着く。





10分ほどで上祓川への旧分岐がある平坦な9合目に着く。





さらに10分ほど歩くと、遮るものが何もない御岳山頂に10時30分着く。
後に見えるのは大箆柄岳だ。



高隅山系の山々が一望だ。左から平岳、二子岳、妻岳、大箆柄岳。
横岳は平岳に隠れる。
大箆柄岳には標高は及ばないが、御岳が高隅山系の盟主のように思える。





登ってきた尾根の中腹にテレビ塔施設も見える。



展望を満喫したので往路を戻る。
テレビ塔施設まで下ると、妻岳下の山腹に白いものが見える。
往路では気づかなかったが白滝だ。後方は左から横岳、平岳。



11時30分駐車場に下山。
帰路、鳴之尾牧場分岐から御岳を望む。




次の刀剣山(とうけんざん)は高隅山の中では標高は低いが、岩峰の山で興味がわく。4時間30分の行程なので、登山口に遅くとも13時30分までに着けば、明るいうちに下りてこられるだろう。

一旦国道まで出て、猿が城渓谷の駐車場を目指す。
駐車場手前の車道から岩峰を望む。



広い駐車場に12時50分に着く。



13時登山開始。駐車場入り口に「刀剣山登山口 山頂まで150分 上流500m先渡渉地点あり」の道標を見て沢沿いにすすむ。



渡渉地点に着くも、増水しており沢の中ほどまで行けるがその先が怪しい。
ここには丸太橋があったはずだ。増水で流されたのだろう。



上流に渡れる地点はないかと遡るが見当たらず、やむなく元の地点に戻り、靴を脱いで左岸に渡ることにする。流れは早い。無事渡渉。30分ほどロス。

よく足元が整備された急坂を、朽ちかけた休憩ベンチを次々に見て、
やっこ草発生地に13時55分着く。



14時10分巨岩の丘への分岐に着く。



しばらくすると、左岸が切立った岩肌むき出しの沢に出る。
わずかな距離だが沢の中を遡上する。
水は少ないが、滑らぬように注意してすすむ。



左岸にわたり、14時25分クサリ場の下に出た。
ここは10mの梯子が掛かっていたが、岩肌の草木が上部からそっくり剥がれ落ちた時流された由。



クサリは今日ロープから架け替えたので、私が伝い初めだそうだ。
クサリを伝う様子を写真に撮らせてくれと言われ、即OK。

安全な登山ができるのも皆さんのおかげですと感謝を言うと、
使用料一万円と言われたので、無事通過後、枝に結んでおきますと。

渡渉点のことを問うと「1ヶ所のみで自分たちも靴を脱いで渡った」との答え。

クサリ場を無事登り終えて、沢を右岸に渡る。



5mほどの垂直梯子を登り、樹林の急斜面を登り、14時50分1峰と3峰の分岐に出た。



平坦な樹林をすすむと右への曲がり角の木に2峰の標識がある。



杉林を抜け岩場をロープや木の枝をたよりによじ登って、
15時10分岩峰の1峰に着く。
ピークに立つも足がすくむ。



岩峰からは高隅山系の絶景だ。背景は小箆柄岳、妻岳、二子岳、平岳。



遠くには噴煙を上げる桜島がかすかに見える。



頂にはクサリの架け替えの同行者がいて、ここのロープの架け替えだそうだ。
4月にはアケボノツツジが咲いて見事だそうだ。

挨拶をして、往路を戻り、分岐を3峰にすすむことわずかで、
標識が木に巻いてあるのを見る。展望はない。



急坂を慎重に下り、回り道して16時15分巨岩の丘に出たものの、巨岩はどこやら?足の下?



16時40分渡渉点に着く。左岸から右岸に渡る。濡れた足に降灰がつく。



ここを「ますヶ渕」と言うのは渡渉点のすぐ上流のこの渕に由来か?



猿が城渓谷を眺めながら17時下山。



野焼の煙のように降灰が立ち込めていて息苦しささえ感じる。
今夜も道の駅「たるみず」にお世話になります。
18時20分駅に着き、温泉で汗と灰を流す。

明日の御在所岳で鹿児島の山も終わりだ。


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