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登山と車旅

百名山 2004.07.17-19 奥穂高岳 吊尾根 前穂高岳

2004年7月17,18,19日、曇時々雨。16日深夜さわやか信州号で新宿を発つ。翌17日、上高地に5時40分に着く。穂高連峰には雨男と雨女が大勢集まったようだ、今は曇っているが雨になるだろう。6月に上高地に来て、あの景色を見れば登ってみたくなる。連休を利用しての登山だから天候に合わせることは出来なった。
ルートは、上高地、横尾、涸沢、奥穂高、吊尾根、前穂高、重太郎新道、岳沢、上高地の2泊3日の行程だ。新村橋から先は初めての地だ。




17日、6時上高地バスターミナルを出発、曇り空。上高地から横尾までは梓川沿いの平坦な道だ。横尾に8時40分に着く。穂高と槍の分岐だけあって人も多いい。



休憩ののち、横尾大橋を渡り涸沢に向かう。



左手に屏風岩を眺めながら緩やかな登りを歩く。北アルプスの場所は新田次郎の山岳小説によく出てくるので初めてとは思えない。


しばらく歩くと横尾谷の流も眼下に見える。梅雨と雪解け水を集めて流れも速い。





屏風岩に細い白い筋となって滝が見える。雨が本降りとなってきたのでカッパを着る。



横尾谷を渡る本谷橋に10時25分に着く。ここから涸沢への登りだ。


1時間も登るとSガレから涸沢の流が見えるようになり、



涸沢の中を歩くようになると涸沢ヒュッテはもう直ぐだ。
  涸沢ヒュッテ下から下流を望む、右屏風ノ頭

12時25分涸沢ヒュッテに着く。穂高岳山荘までは3時間ほどだ、雨の中を進むべきか、泊まるべきか迷うところだ。明日の天気に期待してここに泊まることにする。

13時、お湯をもらいカップ麺とおにぎり2個の昼食をとる。
その後はヒュッテでごろ寝をしながら夕食まで登山者と話す。ヒュッテの窓からは時々屏風ノ頭(あたま)が覗く。
17時夕食、味噌汁、アジフライ、シュウマイ。

18日、雨、ガス、風。4時50分起床。
5時朝食、朝食、味噌汁、納豆、焼き鮭
天候が良ければ北穂高から涸沢岳、穂高岳山荘と考えていたが、雨とガスで何も見えないので、北穂高は断念して、ザイテングラートを登り穂高岳山荘に向かうことにする。
山荘までは3時間弱。ゆっくり出発することにする。

6時55分ヒュッテを出発。涸沢にはお花畑の様にテントの花が咲く。



8時35分ザイテングラートのクサリ場にかかる。ガスで視界は無い。ただひたすら登る。
9時20分標高2983mの穂高岳山荘に着く。雨、ガス。鞍部で強風が吹き抜ける。
山荘前のテラスからは何も見えない。


   
山荘にザックを預け9時45分涸沢に向かう。強風が西から絶え間なく吹きつけ、雨粒が顔に当たり痛い。
10時6分涸沢岳(3110m)に着く。ガスで何も見えない。頂上直下の下山方向見失う、たった2,3分の間に方向感覚を失い、北穂の案内を見て帰路の方向に戻る。全く逆の方向に進んだ。遭難一歩手前だ。
    涸沢岳 標柱

10時30分山荘に戻る。
10時45分奥穂高岳に登ろうと山荘を出る。小屋横の岩場の上り口に立つと猛烈な西風。クサリ場、ハシゴでバランスを崩すと思い直ぐに断念。前を行った4人組も断念して戻ってきた。


10時55分今日の行動は断念して穂高岳山荘に上がりこむ。
狭い布団に2人(前日の涸沢ヒュッテと同様)雨で滞留しているのか。

昼食、パン、コーヒー、お湯は50円。
14時過ぎガスが切れ、山荘横の奥穂高に向かう岩場の様子がはっきり見える。



山荘前の雪渓の先に涸沢ヒュッテ、その先に見える、屏風の頭、右に前穂高北尾根。奥の山並は、左端雲に隠れている常念岳(左)から右に蝶ヶ岳だ。



先ほど登った涸沢岳も姿を現す。

     
    
しばらく待っていると常念岳も雲からわずか姿を現す。



北尾根の右端に前穂高岳も姿を現す。明日は天気が回復して欲しな。


17時夕食、ごはん、味噌汁、コロッケ

夜は両脇からイビキ。深夜から激しく雨が降り出す。朝方は小雨になる。

19日、小雨。4時30分起床、昨夜の天気予報が曇と、前夕ガスが切れたから少しは期待していたのでガックリ。
前日、ガスが切れ風が弱くなった時に奥穂高岳に登っておけばよかったと悔やむ。
5時朝食、ごはん、味噌汁、生たまご、焼海苔
食事をしながら雨ではしょうがないので、うしろ髪をひかれる思いで往路を戻ろうと決断。

5時45分小屋出発。表に出ると、風もあまり無く、雨も小ぶり、ガスも視界100m、予定を変更して奥穂高岳頂上を目指す。その先の前穂高は頂上で決めよう。臨機応変。

6時25分第3位の奥穂高岳(3190m)に着く。雨、ガス。風は強くないことから前穂高岳を目指そう。迷わぬように前のパーティに続く。
6時50分慎重にクサリ場を下る。7時50分紀美子平に着く。平とは名ばかりで猫の額ほどだ。
7時55分前穂高岳(3090m)へピストン。岩場の登りで、クサリ場は無いが、雨で岩が濡れていて滑りやすいので慎重に登下降。

紀美子平からの重太郎新道は、長いクサリ場が続く、小生にとっては今回山行の最大の難所である。クサリ場、ハシゴが岳沢ヒュッテまで数箇所あり。雨の日には遠慮したいルートであるが避けては通れない。      

紀美子平から岳沢ヒュッテまでは一気に700m下る急登である。岳沢パノラマの近くになると、雲の下に出たようだ。晴れていれば、上高地、岳沢がよく見える場所なのであろうが、この天気ではその片鱗で我慢しよう。




上高地は見えているものの、あと2,3時間の道のりである。
11時20分岳沢ヒュッテに着き、昼食(ベーグルパン)、帰りのバスの出発まで時間があるのでここで長い休憩。今までは風で、カッパを着ていても休むと寒い。

13時25分岳沢登山口に下山。バンザーイ、バンザーイ。北j穂高岳は登れなかったが、諦めかけた奥穂と前穂は登れたので大満足。
13時50分河童橋着。観光客のおじちゃん、おばちゃん、じーちゃん、ばーちゃん、ねーちゃん、
あんちゃんが、うようよ。汗びっしょりで、カッパを脱ぐと風で寒い。

この後、ホテルの風呂に入ったと思うが、記録にはない。

16時上高地発、21時55分新宿着、帰宅23時。

奥穂高岳の行程、
17日:上高地6:00-8:40横尾9:00-10:25本谷橋-12:25涸沢ヒュッテ
18日:涸沢ヒュッテ6:55-8:35ザイテングラート-9:20穂高岳山荘
19日:穂高岳山荘5:45-6:25奥穂高岳-6:50クサリ場-7:30吊尾根最低コル-7:50紀美子平7:55-8:30前穂高岳-9:05紀美子平-10:05岳沢パノラマ-11:20岳沢ヒュッテ11:55-12:50風穴-13:25岳沢登山口-13:50河童橋
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